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No.5152 (Re:5147) Trip Planning:サンフェルミン祭りとスペイン周遊の旅
ほりうち(ccbu8181) 2018-02-01 16:20:26


Trip Planning

 高速列車、夜行列車、シーニックトレインなど、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が都市や町を結び、地元の人々にとって大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や現地の人々の日常生活を垣間見みたり、列車での国境越えという体験をしたり、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーではレイルエキスパートらによる列車を利用したヨーロッパ旅行のモデルプランをご紹介します。

         サンフェルミン祭りとスペイン周遊の旅
                 JTB 総合提携店 国際トラベル 飯田剛さん


 今月号の旅のヒントは、レイルエキスパート養成講座2017年にレイルエキスパートに認定された、飯田剛さん(JTB 総合提携店国際トラベル)が作成したスペイン周遊の旅をご紹介します。列車でスペインを縦断しつつ、スペイン三大祭りのひとつサンフェルミン祭り(牛追い祭り)を見学します。バルセロナ、パンプローナ、マドリッド、トレド、コルドバ、セビリア、グラナダを13日間かけて巡ります。
<画像=高速列車AVE(C)Patier>
※ このプランは、2017年8月現在の情報に基づき記載されています。
※ 旅程表およびコンセプトにある文言など一部編集しています。

旅程:

1-2日目
関西国際空港より、エミレーツ航空にてドバイ経由でバルセロナへ。バルセロナ国際空港からは専用車で市内へ。<夕食:El Tablao de Carmen にてフラメンコのディナーショー>
【バルセロナ泊】

3日目
ホテルで朝食後、バルセロナ・サンツ駅よりAlvia に乗ってパンプローナ駅へ(所要時間約2時間45分)。着後、市内ホテルへ。その後、牛追い祭りの下見を兼ねて街の散策へ。<夕食:Asador Olaverri にてマグロのトマトソース煮込みやピペラードなど地元バスク料理>
【パンプローナ泊】

4日目
ホテルにて朝食後、終日牛追い祭り(8時スタート)をお楽しみください。<夕食:Rodero にて繊細な地元バスク地方のコース料理>
【パンプローナ泊】

5日目
ホテルで朝食後、パンプローナ駅からAlvia に乗ってマドリッド・アトーチャ駅へ(約3時間10分)。着後、市内観光へ。ソフィア王妃芸術センターでピカソのゲルニカなど20世紀の現代アートをお楽しみください。<夕食:郷土料理をRestaiurante La Tena で>
【マドリッド泊】

6日目
ホテルにて朝食後、マドリッド半日市内観光へ。プラド美術館にて三大巨匠ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコらの名画をご堪能ください。お昼頃、マドリッド・アトーチャ駅からAvant に乗ってトレド駅へ(約33分)。着後、世界遺産の町トレド観光へ。中世そのままの街トレド旧市街で、エル・グレコの作品が眠るサンタ・クルス美術館や大聖堂など散策をお楽しみください。<夕食:パラドール内レストランでトレドの夜景を見ながらコース料理>

7日目
ホテルで朝食後、トレド駅からAVE でマドリッド・アトーチャ駅経由でコルドバへ(約2時間43分)。着後、世界遺産の町コルドバ観光へ。イスラム教とキリスト教が融合するメスキーターやローマ橋、ユダヤ人街や花の小道、見事な庭園でも知られるアルカサルなどをお楽しみください。<夕食:アンダルシア地方のお料理をBodegas Mezquita CEspedes で>
【コルドバ泊】

8日目
ホテルで朝食後、コルドバ駅からAVCity でセビリア・サンフェスタ駅へ(約44分)。着後、駅のロッカーに荷物を預けてセビリア観光へ。コロンブスが眠るヒラルダの塔や一度の見学で四季が感じられる庭園を持つ、アルカサルやスペイン広場などのスポットを巡ります。昼食は観光客や学生らで賑わう大聖堂付近でいかがでしょう。セビリア駅からMD でグラナダ駅へ(約3時間19【分)。着後ホテルへ。<夕食:宿泊】するパラドール内のRestaurante Especia にてコース料理>
【グラナダ泊】

9日目
ホテルで朝食後、終日グラナダ観光へ。午前中はアルハンブラ宮殿とヘネラリーフェ庭園の見学。午後から大聖堂、王室礼拝堂などアルバイシン地区の散策をお楽しみください。<夕食:アルバイシン地区でバル巡りをどうぞ>
【グラナダ泊】

10日目
ホテルで朝食後、タクシーでグラナダ国際空港へ。空路、バルセロナ国際空港へ。午前中にバルセロナ到着。その後、旧市街観光へ。ゴシック地区にそびえるカテドラル、モデルニスモ建築家でも有名な巨匠ドメニク・モンタネール作のカタルーニャ音楽堂や、ボケリア市場などの散策やランブラス通りの散歩などをお楽しみ下さい。<夕食:Restaurant MIAN にて中華料理>
【バルセロナ泊】

11日目
ホテルで朝食後、ガウディ作品観光へ。ガウディの作品の数々をご見学いただきます。サグラダ・ファミリアでは比較的人数の少ない午前中に生誕の門へ登り、グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョなどの入場観光を。<夕食:Julovert Meu にて地元カタルーニャ料理>
【バルセロナ泊】

12日目
ホテルで朝食後、バルセロナっ子も利用するデパートEl Corte Ingles でお買い物をお楽しみください。地下食料品売り場などでお土産をお買い求めいただけます。ホテルからタクシーでバルセロナ国際空港へ。午後のエミレーツ航空でドバイ経由で日本へ。
【機中泊】

13日目
夕方、関西国際空港到着。


※日程表の発着時間は乗車日により変動することがあります。


旅行プランの概要とコンセプト

     三大祭りと世界遺産とパラドール、スペインを遊び尽くす!
 スペイン周遊とスタンダードなコースですが、スペイン三大祭のひとつサン・フェルミンを訪ねます。牛追い祭りで賑わうパンプローナの街や列車でスペインを縦断をし、その広大な土地やアンダルシア地方に入ると白い町並みを列車の窓から楽しんでいただけます。
 また、お食事ではその地域の特色ある料理をコースに盛り込みご旅行中のひとつの楽しみとなります。トレド、グラナダでは人気のパラドールに宿泊をし、その他のホテルも観光、交通に便利の良いホテルをチョイスしました。永年勤続にて2週間程度の休暇を取得する50〜60代をターゲットにしたプランとなっています。利用する鉄道商品はRENFE スペインパスです。

        トレド、グラナダでは人気のパラドール宿泊

 この旅のプランで利用するホテルを日程表から編集部が抽出しました。

バルセロナ Balcero Hotel Sants
バルセロナ・サンツ駅直結のホテルで翌朝出発もスムーズ

パンプローナ Hotel Tres Reytes
牛追い祭り会場にほど近いホテル

マドリッド Hotel Paseo Del Arte
マドリッド・アトーチャ駅前にあり、プラド美術館へも徒歩圏内と観光移動に便利、非常に優れています

トレド Parador de Toledo
トレドの街全景をご覧いただけるパラドールです

コルドバ Balcon de Cordoba Hotel
メスキータやローマ橋、ユダヤ人街などに近く、コルドバらしい小道の散策にも適したホテル

グラナダ Parador de Granada
アルハンブラ宮殿に隣接するパラドールに連泊。翌日の観光も徒歩で移動可能です

バルセロナ Casa Fuster Hotel
バルセロナらしいモデルニスモ建築のホテルです


※ ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は必ず、実際に時刻表でご確認ください。
※ また、列車情報、車内で提供される食事やサービスについても予告なく変更されることがあります。ご乗車の際には事前にご確認ください。

鉄道パス&チケット:
・RENFE スペインパス(1カ月の有効期間内に6回乗車):ALVIA(バルセロナ・サンツ駅 ⇒ パンプローナ駅<3日目>)、ALVIA(パンプローナ駅 ⇒ マドリッド・アトーチャ駅<5日目>)、AVANT(マドリッド・アトーチャ駅 ⇒ トレド駅<6日目>)、AVE(トレド駅 ⇒ コルドバ駅<7日目>)、AV City(コルドバ駅 ⇒ セビリア駅<8日目>)、MD(セビリア駅 ⇒ グラナダ駅<8日目>)

・RENFE スペインパスには、座席指定料金が含まれています。現地の鉄道駅窓口、renfe.com、認可をうけた旅行会社などでチケットを予約し、受け取ってください。チケットを受け取る際には追加のお支払いはありません。同スペインパスで乗車する全ての中・長距離列車は座席指定が必須です。これら列車に乗車あるいは降車する前後3時間以内であれば、コミュータートレイン(普通列車など)に無料で乗車いただけます。

Tips:
・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。また、乗り継ぎの際は余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

スペイン旅行をもっと楽しくするためのヒント:
・スペイン観光局 ⇒ http://www.spain.info/ja/

・『旅するフォトグラファーが選ぶ スペインの街33』(著者:有賀正博、ダイヤモンド社、2014)

・『物語 スペインの歴史−海洋帝国の黄金時代』(著者:岩根圀和、中央公論新社、2002)

・『添乗員ヒミツの参考書−魅惑のスペイン』(著者:紅山雪夫、新潮文庫、2009)


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