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No.5401 【とれいん増刊】蒸機の時代 No.72 Summer2018
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2018-06-21 18:16:19
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株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん増刊 季刊“蒸機の時代”2018夏号 No.72


編  集 : 林 嶢
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2018年8月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−08
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 本体3,000円+税

目次

巻頭言                      4

特集 小寺康正の筑豊
筑豊の蒸気機関車                 5
 カラーブラフ T 9600形とC11      5
        U 貝島炭鉱のアルコとコッペル 13

廃止直前の貝島炭鉱大之浦専用線   隅田 衷  49
煙の聖地 筑豊本線を行く      福田静二  54
筑豊に美しい蒸機を追ってU     杉江 弘  66
地元の奈良線蒸機          中村卓之  76

巻頭言
昭和36/1961年6月に鹿児島本線門司港−久留米が電化開業され,昭和40/1965年に熊本電化,昭和41/1966年10月には,日豊本線小倉−新田原が電化されました.このように,九州で蒸気機関車の働く場所は徐々に狭められてきておりましたが,筑豊地方にはまだまだ彼等の活躍する姿が見られ,多くのファンが訪れました.筑豊地方には昭和30年前後には大小およそ300近くの炭坑があり,北海道石狩・夕張炭田とともに我国最大の石炭産出地でありました.石炭輸送の幹線は筑豊本線で,他にいくつもの枝線があり,炭坑には専用線が張り巡らされていました.石炭産業がまだ盛んだった昭和30年代,筑豊本線では石炭列車がひっきりなしに行き交っており,大都市の列車密度に匹敵するくらいの高さを誇っていました.9600,D50,D60,C55などが意気揚々と走っていた姿や,炭坑専用線で老体にむち打って働くコッペル,アルコなどの古典機たちの姿が,つい先日のことのように思いだされます.
 昭和30年代後半に入ると,エネルギー政策の転換から石炭産業も徐々に衰退していきましたが,筑豊地方では石灰石輸送もあり,昭和40年代になっても,まだ多数の蒸気機関車が活躍していました.
 昭和40年代に沸き上がったSLブーム時には函館本線のC62重連急行“ニセコ”や伯備線D51三重連,呉線C62,大畑ループD51,日向路のC57などに蒸機ファンの目が向けられていたとも思われますが,九州や北海道の炭坑地帯に活躍した蒸気機関車の活躍を外して語ることはできないと思います.九州内では最も多くの蒸気機関車が配置され活躍していた筑豊地区の彼等の姿を先号にひき続いて特集させていただきました.

林 嶢
“蒸機の時代”編集長


あとがき
九州最大の産炭地,筑豊の炭坑で働く人々.掘り出された石炭を運ぶ入々には日本の産業発展を支えたエネルギー供給に寄与したという思い出や,苛酷な労働があったことなど,様々な哀感もあったことでしょう.
 エネルギー政策転換前の九州内で,筑豊には炭坑専用線も含め最も多くの蒸気機関車がひっきりなしに走りまわっていました.折尾−中間の4線区間,筑豊の蒸気機関車の基地である直方や筑豊本線最大の難所である冷水峠越えに挑む蒸気機関車の勇姿,そして炭坑専用線の古典ロコたちの撮影の為に訪れたファンが多くおられました.今号では先号に引き続いて蒸気機関車の聖地の一つでもある筑豊を,京都在住の小寺康正・福田静二両氏の作品を中心にまとめさせていただきました.また,紹介されることの少なかった奈良線の蒸気機関車の姿を地元の中村卓之氏から寄せていただきました.

蒸機の時代 No.72 機関車番号索引
形式・番号ページ

日本国有鉄道
8620形    23
38629    22,48
38634    25,47
58654    26
68660    58
88622    24
9600形    8,11,40,41,42,85
19626    71,72
29602    7
29670    57
39625    裏表紙
39639    44
39682    45
49602    67
49654    39
49664    33
49675    44
49688    31
49692    43
59681    69
69608    38
69610    39
69614    46
69615    10
79668    10

C11形     5
C11 162  6,12
Cll 257  9
Cll 300  70
C55形     27
C55 6    表紙
C55 12   34
C55 15   62
C55 19   55,62,63
C55 46   64,75
C55 52   37,56
C55 57   30
C57 52   70
C58形     79,83
C58 120  84
C58 190  79
C58 240  84
C58 329  77,78
C58 352  76
C58 355  80,82
D50形     33
D50 140  4,59,68
D50 204  32,34
D50 205  36,66,67,74
D50 231  32,35
D51形     33
D51 463  80
D51 629  22
D51 882  83
D51 1007 81
D60 26   3,60,65
D60 27   29,54,61,62,71
D60 31   73,74
D60 32   67
D60 33   58
D60 46   28,37,62

貝島炭鉱専用鉄道
21       21
22       17,18,50,52,53
23       19,49,50,51
31       20,21,49
32       13,14,15,16,20,52

撮影日: 1966年02月15日
撮影場所:
キャプション: C55 6牽引若松行列車が二島を出発  小寺康正
画像サイズ: 639×470(50%表示)