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No.5553 【とれいん増刊】蒸機の時代 No.73 Autumn2018
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2018-09-23 21:54:33
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株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん11月号増刊 季刊“蒸機の時代”2018秋号 No.73


編  集 : 林 嶢
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2018年11月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−11
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 本体3,000円+税

目次
巻頭言                          4

特集 木曽路のD51
中央西線のD51    服部重敬             5
わたしの中央西線    榊原茂典/堀越庸夫       13
春の木曽路       辻阪昭浩            49
木曽路を行く      牧 和也            56
中央西線のD51    河野淳亮            73

2017年秋のドイツ プランダンプ 樫村健穂/酒井正雄 77

巻頭言
島崎藤村の名作“夜明け前”の書き出しに“木曽路はすべて山の中である…”とあるように,中山道の一部である木曽路は,桧や杉の濃緑に覆われた山々に囲まれている二十一里十一宿の険しい街道である.中央西線はその中山道を木曽川・奈良井川に沿って木曽の山々の間を縫って走る路線である.難所,鳥居峠がある険しい山間を走るだけに,勾配もきつく列車牽引の主力はD51であった.動力近代化による蒸気機関車の終焉も迫る昭和40年代には,ファンの目は函館や呉線のC62,九州のC55,C57や東北の蒸機などに目が向けられており,D51が主力の中央西線はあまりかえりみられなかったようである.電化や線路のつけ替え工事などの進捗により木曽川,奈良井の渓谷に,あるいは鳥居峠に挑むD51の勇姿に多くのファンが魅了され,中央西線の人気も上昇していった.そして旧中山道の妻籠,馬籠宿,鳥居峠を控えた奈良井宿,木曽川の渓谷“寝覚の床”など名所旧跡は中央西線の魅力を増してくれる.そして忘れられないのは,木曽の山々で切り出された木材を貯木場まで運ぶために敷設された,数多くの森林鉄道である.木曽森林鉄道は昭和50/1975年5月に消え去ったが,現在は赤沢自然休養林の森林鉄道記念館で保存運転されている.木曽の山間に活躍していた中央西線のD51は,美しかった.

林 嶢
“蒸機の時代”編集長

あとがき
東京−名古屋間の中央本線は,塩尻を境に中央東線と中央西線に分かれていま
す.東線はおおむね甲州街道に沿っていますが,西線は中山道に沿っています.東.西線ともに険しい山越えがあり,電化前まではD51が主力として活躍していました.東線の電化は昭和40/1965年5月でしたが西線は昭和48/1973年7月と,およそ8年遅れでした.昭和40年代はSLブームの最中でしたが,D51主力の中央西線は,あまり人気がありませんでした.昭和46/1971年頃から電化用ポールが建ち並びはじめると木曽川・奈良井川の渓谷に沿って,あるいは鳥居峠に挑むD51の勇姿を求める人々の注目を浴びるようになりました.過去,幾度か中央西線を採り上げてきましたが,今号では子供時代を木曽谷で過ごしてこられた榊原茂典さんと,動輪会の牧和也さんの作品を中心に,木曽路に奮闘するD51を紹介させていただきました.
 海外の蒸機は樫村・酒井両氏より昨秋運転されたドイツプランダンプの様子を寄稿していただきましたので,紹介させていただきました.

蒸機の時代 No.73 機関車番号索引
形式・番号ページ

日本国有鉄道
C12形     15
C12  199  9
D51形      3,4,6,7,8,9,10,12,15,19,20,23,24,27,28,29,30,33,34,37,38,39,41,42,43,44,45,46,47,48,54,57,59,60,62,70,71,72
D51  119 49,50,51
D51  155 32,73
D51  171 35,64
D51  192 75
D51  200 13,25
D51  245 46
D51  247 26
D51  265 表紙,21,40
D51  266 32,55
D51  267 36,49,50,61
D51  274 17
D51  279 18,22,31,66,68,76
D51  348 裏表紙
D51  435 5
D51  495 58
D51  769 11,16
D51  792 56,74,85
D51  827 14
D51  851 表紙,67
D51  862 66
D51  898 52
D51  902 65

ドイツ・プランダンプ
41 1144−9 79,80
52 1360−8 81,82
52 8079−7 77,78
94 1538   83,84
撮影日: 1970年08月27日
撮影場所: 上松
キャプション: D51 851 825列車.長野行がブロアーの煙を上げ,D51 265 826列車を待ち,間もなく発車する 牧 和也
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