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No.8041 【蒸機の時代】No.94 特集:北陸本線を走った蒸機を偲ぶ
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2023-12-23 02:38:48
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株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん11月号増刊 季刊“蒸機の時代”2024冬号 No.94


編集統括: 林 嶢
編集   : 福田静二
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2024年2月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−02
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 定価3,300円[本体3,000円](税10%)

目次

巻頭言                            4

特集 北陸本線を走った蒸機を偲ぶ
冬の親不知 苦難の旅に近づく       川本紘義      5
大動脈を支えた蒸機の活躍を称える     佐竹保雄     18
峠に挑む スイッチバック三昧の一日    中島忠夫     36
夏の親不知,想い出の一日         林 嶢      48
夏の終わり,最後の蒸機区間へ       福田静二     58

C62なきあと,山線で活躍するD51   河野淳亮     63
宇治川の清流を渡り ふたつの古都を結ぶ  小菅一己     70


巻頭言
例年にない猛暑の日々,秋が短く感じられ,日本の四季が変わっていくのかと思われる年であった.
 さて,福井県では待ちに待った北陸新幹線金沢一敦賀間が令和6/2024年3月16日に開業する.福井県は今日まで人,物の流れや経済は,関西圏が主だったが,新幹線延伸により首都圏への集中が一層進んでいくことと思われる.新幹線はいずれ京都まで延伸されるようであるが,関西圏の人々は一刻も早く,と願っていると思う.
 ところで,北陸本線では幾多の難所を蒸気機関車やディーゼル機関車が挑んできた.柳ヶ瀬,杉津,倶利伽羅峠などの峠越え,冬には日本海の荒波が押し寄せる親不知などをD51,C57,E10などの蒸機が,あるいはDD50やDF50のディーゼル機などが活躍していた.今号では,かつて日本海縦貫線の一角を担った大幹線である北陸本線を,新幹線福井県開業を前に回想してみた.そして,廃線が検討されている函館本線ヤマ線,蒸機ファンには注目されることが多くはなかった奈良線を,河野淳亮,小菅一己両氏に寄稿していただいた.

あとがき
今号の特集は,北陸本線の蒸気機関車としました.令和6/2024年3月16日,北陸新幹線の金沢一敦賀が開業し,首都圏から福井・敦賀方面へのアクセスは格段に向上することになります.逆に関西圏から,福井・金沢方面へは敦賀での乗換えを強いられたうえ,所要時間はほとんど短縮されず,料金だけが高くなる現実を突きつけられ,ますます首都圏への一極集中が進むのではと危惧しています.
 かつて一本で繋がっていた,在来の北陸本線は,新幹線延伸後,5つの鉄道会社に分断されることになり,ほんの少し前,大阪・京都から,新潟や青森へも一本の列車に乗って旅ができたことが信じられない時代となりました.さらに蒸機の時代に戻すと,急勾配の難所や,災害の多発地帯が何箇所もあって,蒸機の奮闘が日夜続いていたことは,すっかり遠い過去の想い出となりました.今号では,蒸気機関車の時代の北陸本線を,ベテランファンによって誌上再現することができました.
 先号に続いて小菅一己さんからは,奈良線の蒸機を寄稿していただきました.記事を読みますと,鉄道写真の大家,高橋 弘さんから届いた葉書を大事に保存されており,風景的に優れた路線ではなく,蒸機としての見せ場の少なかった奈良線の撮影に対して,高橋さんから,励ましの声が添えられていたと書かれています.私も,高橋さんから何度も,こまめなご連絡をいただいたことを思い出しました.北陸本線特集でも,奇しくも親不知の冬と夏の対照的な光景を,川本紘義さん,林 曉さんから寄せていただき,その時代らしい体験談も記していただきました.優れた写真だけでなく,蒸機の時代らしい,心の通じ合った交流を行間から感じていただければと思います. 福田静二

蒸機の時代 No.94 機関車番号索引

形式・番号    ページ
日本国有鉄道
88638    83,84
79618    67
C51 41   20
C51 200  18
C56 151  10
C57形     8
C57 30   50
C57 33   48,57
C57 75   16
C57 89   52
C57 94   25
C57 136  24
C57 148  82
C58形     71,77
C58 120  72
C58 128  73,79
C58 190  74
C58 235  75,76
C58 240  74
C58 319  77,85
C58 352  83
C58 355  75
C58 358  75
D50形     14
D50 227  51
D51形     37,41,43,46,47,49,66,78,81
D51 63   68
D51 150  63
D51 168  34
D51 178  5,32,59,61
D51 180  35
D51 191  29
D51 192  41,44
D51 231  65
D51 245  37
D51 247  58
D51 299  3,46
D51 349  19
D51 351  53
D51 362  31
D51 373  33
D51 390  15
D51 443  64
D51 450  62
D51 475  37,42
D51 529  38
D51 588  12,61
D51 593  67
D51 616  40
D51 618  表紙
D51 623  裏表紙
D51 624  53
D51 649  28, 29
D51 720  36
D51 775  56
D51 793  60
D51 815  20
D51 1007 72
D51 1023 69
D51 1045 80
D51 1111 27
E10形     4
E10 1    21,22
E10 2    23
E10 3    21
E10 4    22
DD50 1   26,30
DD50 3   30
DD50 6   26
DF50 1   33
DF50 510 46
DF50 513 45
DF50 514 13
DF50 515 55
DF50 560 43
撮影日: 1962年04月29日
撮影場所: 新保 準急“加賀”507列車 D51 618[敦一]
キャプション: 北陸トンネル開通前の敦賀一今庄の旧線には,25‰勾配が連続していた.駅・信号場ではスイッチバックを繰り返して難所を越えた. 中島忠夫
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