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No.5933 (Re:5928) Trip Planning:イタリア・スイストレッキングツアー8日間
ほりうち(ccbu8181) 2019-03-23 20:05:29

Trip Planning

 高速列車、夜行列車、シーニックトレインなど、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が都市や町を結び、地元の人々にとって大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や現地の人々の日常生活を垣間見みたり、列車での国境越えという体験をしたり、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーではレイルエキスパートらによる列車を利用したヨーロッパ旅行のモデルプランをご紹介します。

  海景色と山景色を堪能!イタリア・スイストレッキングツアー8日間

欧州エキスプレス 東日本営業部 大沼善典さん

 今月号の旅のヒントは、レイルエキスパート養成講座2018年夏コースを修め、レイルエキスパートに認定された、大沼善典さん(欧州エキスプレス)が作成したヨーロッパ鉄道旅行プランです。スイスとイタリアのハイキングを目的としたツアーで、ローザンヌ、インターラーケン、ミラノに各2連泊し、ハイキングを楽しみつつ、人気の2カ国の山と海の絶景を堪能する旅です。<写真=チンクエ・テッレの村マナローラ駅と海岸線を走るIC(インターシティ)(C)Patryk Kosmider/Shutterstock>

※このプランは、2018年11月現在の情報に基づき記載されています。
※旅程表およびコンセプト等にある文言は、編集部によって一部編集しています。ご了承ください。

旅程:

[1日目]
 成田発、ブリュッセル経由でジュネーヴへ。ジュネーヴ空港着後、Sバーン(所要時間約50分)でローザンヌ駅へ。ローザンヌ駅着後、徒歩でホテルへ。
【ローザンヌ泊】

[2日目]
 半日「世界遺産ラヴォー地区の街とスイスワイン試飲」。
 ローザンヌ駅より、Sバーン(所要時間約20分)でシェーブル駅へ。眼下に見えるレマン湖を眺めつつ、シェーブルの街やブドウ畑の探索をしながらリヴァへ向かいます。シェーブルからリヴァまでは約1時間のウォーキングになります。リヴァではワイナリーやお店が立ち並んでおり、試飲しながらお好きなワインを購入しましょう。リヴァ駅より、Sバーン(所要時間約20分)でモントルー駅へ。モントルー駅着後、ランチをとった後は郊外にあるシヨン城へ。レマン湖畔に佇むシヨン城は必見。シヨン城からモントルーへ戻ったあとはレマン湖散策。ジャズフェスティバルで有名なこの街には、音楽関係のスポットが数多くあります。モントルー駅から、IR(=インターレギオ、所要時間約25分)でローザンヌへ戻ります。ローザンヌ駅着後、ホテルへ。
【ローザンヌ泊】

[3日目]
 朝食後、ホテルより徒歩でローザンヌ駅へ向かいます。ローザンヌ駅より、IC(=インターシティ、所要時間約2時間10分)でインターラーケンへ向かいます(ベルンで乗換)。途中の沿線には魅力的街もあるので、荷物を預かり所に預け散策してみましょう。ローザンヌ駅より、IC(所要時間約50分)でフリブールに着きます。フリブールは大聖堂をはじめとする中世の雰囲気が残る古都。水力で動かすケーブルカーは試乗価値あり!フリブール駅より、IC(所要時間約30分)でベルンに着きます。ベルンはスイスの首都であり世界遺産の街。旧市街にある時計塔は有名。アーケードでの買い物やお食事も楽しめます。ベルン駅より、IC(所要時間約50分)でインターラーケン・オスト駅へ向かいます。同駅着後、徒歩でホテルへ向かいます。
【インターラーケン泊】

[4日目]
 終日「ユングフラウトレッキングとユングフラウ観光」
 朝食後、徒歩でインターラーケン・オスト駅へ向かいます。登山列車でグリンデルワルドへ、その後ゴンドラでトレッキング出発地のメンリッヘンへ向かいます(約1時間)/2019年は工事の為運休予定(代わりにラウターブルネンからヴェンゲン経由でメンリッヘンへ向かいます)。ユングフラウトレッキング(メンリッヘン〜クライネシャイデック)。約1時間半の行程。ここのコースは初級コースで、前半はアイガー北壁を眺めながら、後半はメンヒやユングフラウなど3山が楽しめるようになっています(ちょうど真ん中辺りに休憩所もあります)。 クライネシャイデックでは食事処もあるのでランチ休憩。休憩後は、登山鉄道(所要時間約35分)でユングフラウヨッホへ向かいます。ユングフラウヨッホ駅では、スフィンクス展望台やアイスパレスなどを観光します。帰りは別ルートで、ラウターブルネン経由でインターラーケンへ戻ります(所要時間約1時間50分)/2019年はグリンデルワルド〜メンリッヘン間のゴンドラ運休で逆回りとなるのでご注意ください。インターラーケン・オスト駅到着。徒歩でホテルへ向かいます。
【インターラーケン泊】

[5日目]
 朝食後、徒歩でインターラーケン・オスト駅へ向かいます。インターラーケン・オスト駅からミラノへ向かいます(途中、シュピーツ、ブリークで乗換あり)。ICでシュピーツ乗換でブリークに向かい、ブリーク駅でEC(ユーロシティ)に乗換えストレーザへ(所要時間約2時間40分)。イタリアの国境周辺は湖水地方と呼ばれ、車窓にも注目。ストレーザ駅で下車し、マッジョーレ湖の島めぐりへ(荷物は駅に預けます)。各島にはロケーションの良いレストランがあり、ランチやコーヒーを堪能できます。ストレーザ駅より、R(レギオ)でミラノ中央駅着(所要時間約1時間)。着後徒歩でホテルへ向かいます。
【ミラノ泊】

[6日目]
 チンク・エ・テッレ トレッキング/リグーリア海岸にある5つの村(北からモンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオマッジョーレ)を指します。険しい海岸に色とりどりの家屋が並ぶ世界遺産です。 朝食後、徒歩でミラノ中央駅へ向かいます。ミラノ中央駅より、ICでジェノヴァへ向かいます(所要時間約1時間40分)。ジェノヴァ(ピアッツァ・プリンチペ)駅より、R(レギオ)で一番南のリオマッジョーレへ向かいます(所要時間約1時間20分)。リオマッジョーレよりトレッキングスタート。全行程を歩くと5時間近くかかるので、体力と相談しながら、鉄道や船を利用してみましよう(コルニリア以外は全て鉄道駅があります)。全ての村が画になります。レストランや土産物屋などもあるので、思い思いでお楽しみください。モンテロッソ・アル・マーレ駅に着いたらミラノへ戻ります。ジェノバ(ピアッツァ・プリンチペ駅)より、ICでミラノへ戻ります。ミラノ中央駅着後、徒歩でホテルへ向かいます。
【ミラノ泊】

[7日目]
 朝食後、出発まで自由時間。バスまたは列車で空港へ向かいます(所要時間約1時間)。着後、チェックイン手続きを済ませます。チューリッヒ空港⇒(直行)⇒帰国の途へ
【機中泊】

[8日目]
 成田着 −お疲れさまでした




旅行プランの概要とコンセプト:

           地中海とアルプスの絶景満喫
         ハネムーン、シニア世代にもおすすめ


 ヨーロッパを代表する地中海とアルプスの絶景を堪能するコース。海景色は世界遺産であるイタリアのチンク・エ・テッレ。山景色はこちらも世界遺産であるユングフラウを入れ、また連泊にすることで歩き疲れや荷物の持ち運びなどお客様の負担を軽減します。目にも身体にも、そして心もリフレッシュしてもらえるコースにしました。前半はローザンヌを連泊にて、世界遺産のラヴォー地区でのワイナリー巡りやレマン湖の夕景などを盛り込みました。ハネムーンで、シニア世代におすすめです。


編集部からヒトコト:

   スイスハーフフェアカードを使って、スイスの列車などが50%割引

 今月号の旅のプランは、スイスとイタリアの山岳と海岸と海の絶景を楽しむ旅です。スイスでは、世界遺産のラヴォー地区やベルン旧市街を巡りつつ、ユングフラウでのトレッキングでスイスアルプスの絶景を満喫します。もちろん、ブドウ畑が広がるラヴォー地区はスイスワインの産地。この地区のハイキングも見逃せません。醸造量が少ないことで、国外にはあまり出回らない上質なスイスワインの試飲もお忘れなく。
このプランでは、スイスを旅する際、スイストラベルシステム(STS)のスイスハーフフェアカードを使っています。スイスハーフフェアカードはスイス国内の鉄道やバス、湖船、ほとんどの登山鉄道が最大50%割引になるお得なパスです。有効期間は1カ月あるので、長期滞在にもおすすめです。
 さらに、イタリアでは、ミラノを拠点に、世界遺産にも登録されているチンク・エ・テッレのトレッキング/ハイキングです。海岸線の5つの小さな村(北からモンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオマッジョーレ)を歩いて巡るもよし、途中、列車に乗ってもよし。スケジュールにあるように体力と時間と相談しつつ絶景を望む海岸線のトレッキングをお楽しみいただけます。もちろん、各村を列車で巡ると、その特徴的で美しい海岸線に圧倒されます。
 このプランで滞在するローザンヌ、インターラーケン、ミラノに2泊ずつ連泊することで、荷物の持ち運びも便利です。これら3都市の主要駅の構内サービス、地域の公共交通機関との接続、近郊都市を結ぶ列車の所要時間などについては、レイルヨーロッパ公式サイトの主要鉄道駅情報を参照ください。

※ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は必ず、実際に時刻表でご確認ください。
※また、列車情報、車内で提供される食事やサービスについても予告なく変更されることがあります。ご乗車の際には事前にご確認ください。


鉄道パス&チケット:
 旅のプランの中から鉄道パス&チケットに関して編集部が抽出しました。
・スイスハーフフェアカード(有効期間1カ月):ほとんどの鉄道、ポストバス、湖船が50%割引となります。

・区間乗車券(鉄道チケット):R(ストレーザ駅 ⇒ ミラノ中央駅<5日目>)、IC(ミラノ中央駅 ⇒ ジェノヴァ駅 ⇒ ミラノ中央駅<6日目>)、R(ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチ駅 ⇒ リオマッジョーレ駅<6日目>)など、日程に合わせて。

・スイスハーフフェアカードを所持する親または法的保護者1人に同伴する子供(6歳以上16歳未満)は、スイストラベルシステムの鉄道やポストバス、湖船が無料となるスイスファミリーカードを無料で獲得できます。

Tips:
・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。また、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

旅をもっと楽しくするためのヒント:
・スイス政府観光局 ⇒ https://www.myswitzerland.com/ja/home.html
・イタリア政府観光局 ⇒ http://visitaly.jp/
撮影日:
撮影場所:
キャプション: <写真=チンクエ・テッレの村マナローラ駅と海岸線を走るIC(インターシティ)(C)Patryk Kosmider/Shutterstock>
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