ほりうち(ccbu8181) 2019-05-29 09:00:26 |
Trip Planning 高速列車、夜行列車、シーニックトレインなど、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が都市や町を結び、地元の人々にとって大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や現地の人々の日常生活を垣間見みたり、列車での国境越えという体験をしたり、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーではレイルエキスパートらによる列車を利用したヨーロッパ旅行のモデルプランをご紹介します。 満喫!ゆっくり観光と食を楽しむ旅 10日間 トラベルプラザインターナショナル 営業本部営業企画部FIT販売課 並木有子さん 今月号の旅のヒントは、レイルエキスパート養成講座2018年夏コースを修め、レイルエキスパートに認定された、並木有子さん(トラベルプラザインターナショナル)が作成したヨーロッパ鉄道旅行プランです。人気都市のウィーン、ミュンヘン、パリ、ブリュッセルを拠点にして、観光と食を満喫するプランです。<写真=パリ北駅に停車中の高速列車タリス(C)Christian Mueller - Shutterstock.com> ※このプランは、2018年11月現在の情報に基づき記載されています。 ※旅程表およびコンセプト等にある文言は、編集部によって一部編集しています。ご了承ください。 旅程: [1日目] 【ANA205羽田発:仕事終わりでも余裕の出発。ウィーン到着後、S バーンで市内へ。宿泊】はウィーンを代表するホテル「ホテルザッハ」。到着後、すぐにお部屋へご 案内。一休みした後はホテル内でザッハトルテで伝統のザッハトルテをお召し上がりください。午後は、【アウグスティーナ教会・王宮・カプツィーナ教会とハプスブルグ家の栄光を訪ねる】(オプショナルツアー)。 夕食は、ミュラーバイスルにてシュニッツェルとオーストリアワインをお楽しみ下さい。 【ウィーン泊】 [2日目] 【日帰りスロヴァキア観光】 ウィーンからプラチスラヴァへ。到着後トラムで市内中心へ。徒歩にてプラチスラヴァ観光(プラチスラヴァ城、旧市街、聖マルティン大聖堂、UFOの塔等)をお楽しみ下さい。ランチは醸造所を持つ「プラチスラヴスキー・メシュィアンスキー・ビヴォヴァル」でビールとスロヴァキア料理をどうぞ。復路はドナウ川の高速船でウィーンへ。ワイン居酒屋でウィーン最後の夜を満喫。地下迷宮を体験できる「12アポストル・ケラー」で。 【ウィーン泊】 [3日目] 【ウィーンの森・ゼーグロッテ&ハイリゲンクロイツ修道院とマイヤーリンク観光】(オプショナルツアー)ヨーロッパ最大の地底湖・ゼーグロッテでは神秘的な水の色をした地底湖をボートでご案内します。 夜、ウィーンから夜行列車(ユーロナイト462/Single Sleeper)で陸路ミュンヘンへ。 【車中泊】 [4日目] ミュンヘン中央駅(6:10着)に到着。朝食はベーカリー直営のカフェ「リシャトル」でお召し上がりください。食後はミュンヘン・シティーカードを利用してミュンヘン観光。同シティカードは、公共交通機関は乗り放題!博物館や美術館も割引に! 【ビール工場見学&ホーフブロイハウス】(オプショナルツアー)ミュンヘン最古のビール工場見学&試飲をお楽しみいただいた後は併設されている300年以上の歴史があるビヤホール・ホーフブロイハウスでジョッキ片手に名物の白ソーセージ等でドイツの夜を満喫。 【ミュンヘン泊】 [5日目] 【ノイシュヴァンシュタイン城とリンダーホフ城日帰り観光】(オプショナルツアー)ディズニーランドのお城のモデルにもなったノイシュバンシュタイン城はドイツ観光の目玉。日本語オーディオガイドで城内観光。オーストリア国境のオーバーアマガウは可愛らしい村。フランスのルイ14世を崇拝していたルードヴイヒ2世が作らせたリンダーホーフ城等見どころ満載の1日。 夕食はビール醸造所の直営ビアレストラン「ヴァイセス・ブロイハウス」で小麦ビールビール専門としているミュンヘンっ子に人気です。 【ミュンヘン泊】 [6日目] 【ミュンヘンからパリへ】 早朝、ミュンヘン中央駅からフランス-ドイツ高速列車(=TGV 車両9576、6:23発)1等でパリへ(所要約6時間)。到着後はシャンゼリゼでをショッピングお楽しみ下さい。パリはラーメン激戦区! 夜は日本の味を求めて!! 【パリ泊】 [7日目] 【ディズニーランドパリ】(オプショナルツアー) 朝食後、オペラ駅からディズニーランドパリまではシャトルバスを利用。ストライキの多いパリでは電車を使うよりもバスを使った方が便利。10:00〜20:00 まで、たっぷり1日をディズニーランドパリで過ごせます。 【パリ泊】 [8日目] 【パリからブリュッセルへ】 朝食後、パリ北駅からタリス(9321、9:25発)に乗ってベルギーのブリュッセルへ(所要約1時間22分)。到着後、ブリュッセル市内観光(グランプラス、小便小僧、ギャラリーサンチュベール、サンミッシェル大聖堂、そして夜はライトアップされたグランプラスへ。昼間とは違った幻想的な世界が広がります)。 夕食はムール貝で有名な「シェ・レオン」へ。バケツにいっぱいのムール貝とベルギービールをお楽しみ下さい。 【ブリュッセル泊】 [9日目] 【チョコレート試食と手作り体験】(オプショナルツアー) 朝食後、午前中、日本でも有名なチョコレートショップへご案内。ピエール・マルコリーニやピエール・ルドン等の有名チョコレートショップのチョコレートを試食。 その後チョコレート職人のデモストレーションを見学後、自分オリジナルのチョコレートを手作り体験。 素敵な思い出をお土産に出来ます。 夜、エアポート・シティ・エクスプレスで空港へ。ANA232成田空港へ。 【機中泊】 10日目 成田空港到着 旅行プランの概要とコンセプト: 5カ国を高速列車と夜行列車で旅する オーストリア、スロヴァキア、ドイツ、フランス、ベルギー いつか自分が行きたい旅程で組んでみました。ワイン、ビールや地元の料理等も楽しみたいけど、観光、ショッピング゛や地元ならではのアクティビティ(ビール工場見学、ディズニーランド、チョコレート体験等)も楽しみたい。ちょっと欲張りだけれど、旅慣れた普通のツアーでは満足感が得られない人向けの旅程としました。 当プランは、時間と多少お金に余裕のある40代以上の独身OL、海外渡航に慣れた方、または添乗員付きコースには参加するのが気が重い自由気ままな方、そして多少鉄道に興味のある「小鉄系」の人におすすめです。 交通に便利、快適を優先したホテルを提案 ウィーンでは5つ星ホテル・ザッハに2泊 交通に便利な立地で、快適に過ごせる中級以上のクラスのホテルが提案されています。こだわりは、ウィーンのホテル・ザッハで、ウィーンを代表する5 つ星ホテル。到着日はアーリーチェックインで、ゆったりと。プランの中からホテルを編集部が抽出しました。 ■ ウィーン:ホテル・ザッハ(Philharmonikerstrasse 4, A-1010 Vienna, Austria)/ウィーン中心部の5つ星の老舗ホテル。ブラチスラヴァ〜ウィーン間の高速船乗り場へも徒歩圏内 ■ ミュンヘン:オイロペーシャーホフ(Bayerstrasse 31, Munich, 80335, Germany)/ミュンヘン中央駅から徒歩1分。Uバーンの駅も目の前。提案するオプショナルツアーの集合場所までも徒歩1分と至近。 ■ パリ:クイーン・メリー(9, RUE DE GREFFULHE 75008 Paris, France)/オペラ・ガルニエ、マドレーヌ寺院まで徒歩5分! ■ ブリュッセル:ヒルトン・ホテル(Carrefour De L'Europe 3, Brussels, 1000, Belgium)/ブリュッセル中央駅の目の前にあるホテル 各国・地域の伝統料理&食文化を満喫 レストラン提案 各地方、地域の伝統料理を満喫。ウィーンではシュニッツェル、ブリュッセルではムール貝など。グルメを満喫できるプランです。プランの中からホテルを編集部が抽出しました。 ■ ウィーン:Mullerbeisl ウィーンの伝統料理が手頃な料金で食べられるレストラン。ウィーン名物のシュニッツェルはもちろん、ターフェルシュピッツと呼ばれる牛肉の煮込みも絶品! ■ ウィーン:Zwolf Apostelkeller ワインセラーを改装した地下ワイン居酒屋。歴史的建造物に指定されている店内は店名の「12使徒」にちなんだ内装で歴史を感じる事が出来ます。 ■ ミュンヘン:Hofbrauhaus 有名は巨大ビヤホール。世界各国の観光客でにぎわいを見せるビヤホール。長テーブルと長椅子で相席が原則。 見知らぬ国の人との出会いも旅の楽しさ。 ■ ブリュッセル:Chez Leon ムール貝で有名な歴史のあるレストラン。観光客も多く訪れる店。言葉がわからず躊躇していると寒空に外での席に案内されてしまう事もあるので、堂々と店内に入り声を掛けることをお勧めします。 編集部からヒトコト: 高速列車を上手に使って都市間を移動 今月号の旅のプランは、ユーレイル セレクトパス1等(フレキシータイプ通用日5日間)を使ってオーストリア、ドイツ、フランス、ベルギーとドイツ語圏とフランス語圏を列車で巡ります。ウィーン滞在中には隣国スロヴァキアのブラチスラヴァへも列車で訪ねるほか、フランス-ドイツ高速列車や高速列車タリスなどの人気の列車に乗車。ウィーンからミュンヘンへの移動は夜行列車ユーロナイトを利用するなど、ヨーロッパ鉄道の旅を満喫できるプランになっています。1日目にユーレイルパスを使用せずに、例えば、7日目にディズニーランド・パリへ行く代わりに、ユーレイルパスを利用してフランス北西部のレンヌやルーアンなどの町を訪れるのもおすすめ。5日目に訪れるノイシュバンシュタイン城とリンダーホフ城も、ミュンヘンから列車に乗って訪れることもできます。ミュンヘン中央駅からBRB(=普通列車)でフュッセン駅へと移動し(所要約2時間)、駅前からバスに乗ってホーエンシュヴァンガウへ、そこから徒歩または馬車、シャトルバスでノイシュバンシュタイン城を目指します。 6日目は、ドイツ・ミュンヘンからフランス・パリへと高速列車で移動します。ミュンヘン〜パリ間を結ぶフランス-ドイツ高速列車のミュンヘン〜パリ区間は、フランスの高速列車TGVの車両、またはドイツの高速列車ICEの車両のどちらかで運行されています。いずれの列車でも、バー/ビュフェ車両が連結されていますので、ぜひバー/ビュフェ車両に立ち寄って、車窓を眺めながらの朝食を。高速列車タリスは、そのおシャレな内装と紅い車体で人気。1等プレミアムでは、50分以上の国際区間に乗車の際、座席での食事サービス(無料)が楽しめます。 このプランでは、滞在する4都市(ウィーン、ミュンヘン、パリ、ブリュッセル)の主要駅における構内サービス、地域の公共交通機関との接続、近郊都市を結ぶ列車の所要時間などについては、レイルヨーロッパ公式サイトの主要鉄道駅情報を参照ください。 ご注意ください! ユーロスター&ユーレイル セレクトパス この旅のプランでは、ユーレイル セレクトパスを活用していますが、同セレクトパスは2019年、廃止されています。同じくユーレイルのセーバーパス(2人以上で同じ行程を旅する人向け)も廃止されました。2018年に購入した有効な(*)ユーレイル セレクトパス、およびそのセーバーパスは2019年もご利用いただけます。なお、同セレクトパスの代替となるユーレイルパスは、ユーレイル グローバルパスです。 * ユーレイルパスは発券から11カ月以内にパスの使用を開始しなければなりません。このため、2018年に購入したユーレイルパスでも、2019年にご利用いただけるものがあります。 ※ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は必ず、実際に時刻表でご確認ください。 ※また、列車情報、車内で提供される食事やサービスについても予告なく変更されることがあります。ご乗車の際には事前にご確認ください。 鉄道パス&チケット: 旅のプランの中から鉄道パス&チケットに関して編集部が抽出しました。 ・ユーレイル セレクトパス3カ国(ドイツ、フランス、ベネルクス/通用日5日間のフレキシータイプ):S バーン(ウィーン国際空港駅 ⇒ ウィーン・ミッテ駅<1日目>)、EC(ウィーン中央駅⇒ ブラチスラヴァ駅<2日目>)、EN(ウィーン中央駅 ⇒ ミュンヘン中央駅<3日目>)、フランス-ドイツ高速列車(ミュンヘン中央駅 ⇒ パリ東駅<6日目>)、タリス(パリ北駅 ⇒ ブリュッセル南駅<8日目>) ・ユーレイル セレクトパスの販売は2019年1月から行われていません。2人以上で同じ行程を旅する人向けのセーバーパスも同様に2019年は廃止されました。2018年に購入した有効なユーレイル セレクトパス、およびそのセーバーパスは2019年もご利用いただけます。 ・有効なユーレイルパスを使って高速列車に乗車の際、別途指定券の購入が必要となります。当プランでは、ウィーン〜ミュンヘン区間(ユーロナイト)、ミュンヘン〜パリ区間(フランス-ドイツ高速列車)、パリ〜ブリュッセル区間(タリス)でお得なパスホルダー料金にて座席/寝台指定券を購入いただけます。 Tips: ・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。 ・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。 ・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。また、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。 旅をもっと楽しくするためのヒント: ・オーストリア政府観光局 ⇒ https://www.austria.info/jp ・ドイツ観光局 ⇒ https://www.germany.travel/jp/index.html ・フランス観光開発機構 ⇒ https://jp.france.fr/ja/ ・ベルギー・フランダース政府観光局 ⇒ https://www.visitflanders.com/ja/ ・ベルギー観光局ワロン局 ⇒ http://www.belgium-travel.jp/ |
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