ほりうち(ccbu8181) 2019-10-26 12:17:50 |
Trip Planning 高速列車、夜行列車、シーニックトレインなど、ヨーロッパではさまざまなタイプの列車が都市や町を結び、地元の人々にとって大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や現地の人々の日常生活を垣間見みたり、列車での国境越えという体験をしたり、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーではレイルエキスパートらによる列車を利用したヨーロッパ旅行のモデルプランをご紹介します。 鉄男と映子のハネムーン 〜ヨーロッパ鉄道・映画の足跡と、愛を求める〜 クラブコンコルド 濱藤 拓哉さん 今月号の旅のヒントは、レイルエキスパート養成講座201 9年春コースを修め、レイルエキスパートに認定された、クラブコンコルドの濱藤拓哉さん(クラブコンコルド)が作成したヨーロッパ鉄道旅行プランです。鉄道大好きなカップルのハネムーンを想定して、映画の舞台にもなった鉄道に乗って、バー・ビュフェ車両で食事を楽しみ、しっかりと観光して郷土料理を存分に堪能する盛りだくさんな3カ国(イギリス、ベルギー、フランス)周遊7泊9日の旅です。<写真=ロンドン・キングスクロス駅(C) Alice Photo ShutterstockShutterstock> ※このプランは、2019年7月現在の情報に基づき記載されています。 ※旅程表およびコンセプト等にある文言は、掲載スペースの関係もあり、編集部によって一部編集しています。ご了承ください。 旅程: [1日目]ロンドンに到着。 【ホテル:プルマン・セントパンクラス】 【ロンドン泊】 [2日目]大きな荷物はホテルに預け、1泊分を持ってイーストコースト線でヨークへ。イギリスも使えるようになった「ユーレイルグローバルパス」でお得にIC225車両の後継、わが日本の日立製の新型車両「クラス800」をご堪能ください。 ヨーク市内観光と、海外で唯一「新幹線」が展示されている国立鉄道博物館へ。マラード号や、日本の「新幹線=SHINKANSEN」の海外での評価、現地の人の思いを感じたいものです。もちろん「鉄道」利用で、せっかくなので行きと帰りで車両を変えて乗り比べはいかがでしょう。日本でもニュースになった日立製の新型車両にも乗車。ヨークは小さな町なので、夕食はパブで現地の雰囲気を楽しむのもおすすめ。 【ヨーク泊】 [3日目]イーストコースト路線にてロンドンへ戻ります。クラス800とは別の魅力!便数が減ってきたクラシックな「IC225」に乗り比べ。日本ではすでになくなった、バー(ビュッフェカウンター)車両もお楽しみ。車内で熱い英国風ミルクティーとチョコレートを! ロンドン着後、名物「フィッシュ&チップス」のランチ。その後、コヴェントガーデン近くの「ロンドン交通博物館」へ。チューブ(地下鉄)、2階建てバスやロンドンタクシーなどのかわいらしいグッズは一風変わったお土産にぴったりです。近くのコヴェントガーデンを巡り、楽しい雑貨探しもおすすめです。 【ロンドン泊】 [4日目]チューブ(地下鉄)や2階建てバスを利用し、バッキンガムパレスや市内中心部を観光。なぜチューブと言われるのか、その理由を探ってみましょう!? 高速列車ユーロスターでブリュッセルへ。映画『ミッションインポッシブル』でみたチャネルトンネルでのバトル。実際とはかなり違うことがわかります(あれ、映画とは車両が…?)。ホテルへ。グランプラス近くのボシェ通りのシーフードレストラン「レオン」で夕食。 【ブリュッセル泊】 [5日目]ローカル列車でブルージュへ。途中、列車からゲントの聖堂を見てくださいね。ぜひ進行左側の座席に! ブルージュは、ベギン会修道院の「愛の泉」をはじめ、街並みがハネムーンにぴったりの「愛」を感じる町。駅前からベギン会修道院を抜け、中心部へ。ワッフルやチョコレートを食べながら散策をどうぞ。「北のベニス」と呼ばれる素敵な町で運河めぐり。ランチ後は、ツアーではまずのぼらない、マルクト広場の鐘楼へのぼってみましょう。オレンジの屋根が広がっています。再びローカル列車でブリュッセルへ戻ります。夕食はホテルで。 【ブリュッセル泊】 [6日目]ローカル列車にてアントワープへ。大きな荷物を預かってくれる場所があります。まずは壮大な中央駅の駅舎をお楽しみ。その後はアニメ「フランダースの犬」で有名なルーベンスの絵がある聖母大聖堂へ。しばし「少年ネロ」に思いを馳せてみては。ベルギービールと牛肉煮込みのランチ。名物のポテトフリットも。 地下ホームから、テロ計画を防ぐという少しシリアスな内容の映画『15時17分、パリ行き』で有名な高速列車タリスでパリへ。映画はスタンダードクラスでしたが、ここはプレミアムクラスにしましょう。ぜひ車内でサービスされるディナーを楽しんでください。その後、ホテルへ。 【パリ泊】 [7日目]2人にとって二度目のパリ。郊外鉄道線RERで、お2人が鉄道と映画の次に好きなユーロディズニーに。もちろん列車で行きましょう。アメリカ、日本とは少し違ったヨーロッパのディズニーをお楽しみください。郊外鉄道線RERでパリへ戻ります。 【パリ泊】 [8日目]パリから日本へ --- [9日目]日本到着 旅行プランの概要とコンセプト: 鉄道の旅を楽しみつつ人気観光地を旅する 名の通った観光地でありながら、なかなかツアーでは回らないポイントや、ツアーバスでは見たり感じたりすることのできないバー車両、食事などの「列車内サービス」も体験。鉄道・映画といった自分たちの「好きなもの」にスポットを当て、一生思い出に残る体験型ハネムーンを提案します。「好きなもの」の中に観光要素をちりばめ、オタクっぽくならない(マニアック過ぎない)よう配慮しました。 ホテルは各地とも鉄道旅行に便利な駅近くだが、特にパリに関しては比較的低グレードのホテルがあり、治安の面で少し注意を要する北駅周辺は避けました。ハネムーンらしさも失わないよう4つ星以上にグレードを配慮のうえ選定しました。食事は数回の「名物料理」を日程に組み込み、「お腹休め」の食事や間食のスィーツは散策中にご自身で。夜に外出をしない「ホテル夕食」も想定し、ゆったりしたコース設定をしました。 利用ホテルは駅近で この旅のプランでは、便利に快適に過ごせるよう、駅近くのホテルが提案されています。 ■ ロンドン:プルマン・セントパンクラス(キングスクロス駅/セントパンクラス駅近く、徒歩5分) ■ ヨーク:ロイヤル・ヨーク・ホテル(駅直結) ■ ブリュッセル:カルフール・ドゥ・ル・ウーロップ(ブリュッセル中央駅近く、徒歩2分) REJ_news2019_10 (9/12) ■ パリ:サン・ペテルブルク(オペラ座とマドレーヌ寺院の間に位置しています) 編集部からヒトコト: 人気のユーロスター、タリスに乗ってスムーズな3都市移動 今月号の旅のプランは、鉄道と映画というテーマがはっきりしたロンドン、ブリュッセル、パリの人気3都市を巡る旅です。これら3都市間は、良く知られた人気の高速列車ユーロスター、タリスに乗車します。ロンドンにおけるユーロスターの発着駅とイーストコースト線の発着駅は、隣接するセントパンクラス駅とキングスクロス駅です。セントパンクラス駅構内にはショップやカフェも充実です。 ブリュッセルを起点に日帰りで訪れるブルージュやアントワープへはIC(インターシティ)で。ベルギー国鉄のICは2階建ての列車もあります。アントワープ中央駅の壮麗さは有名。パリで時間的に日程に余裕があれば、ディズニーパークからわずか5分のアウトレットショッピング「ラ・ヴァレ・ヴィラージュ」へ立ち寄るのもおすすめ。 このプランで滞在するロンドン、ブリュッセル、ブルージュ、パリの主要駅における構内サービス、地域の公共交通機関との接続、近郊都市を結ぶ列車の所要時間などについては、レイルヨーロッパ公式サイトの主要鉄道駅情報を参照ください。 ※ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は必ず、実際に時刻表でご確認ください。 ※また、列車情報、車内で提供される食事やサービスについても予告なく変更されることがあります。ご乗車の際には事前にご確認ください。 鉄道パス&チケット: 鉄道パス&チケットに関して、編集部が旅のプランの中から抽出し、一部文言を付け加えました。 ・ユーレイル グローバルパス(1等、フレキシータイプ通用日5日間):イーストコースト線(ロンドン・キングスクロス駅 ⇒ ヨーク駅<2日目>)、イーストコースト線(ヨーク駅 ⇒ ロンドン・キングスクロス駅<3日目>)、ユーロスター(ロンドン・セントパンクラス駅 ⇒ ブリュッセル南駅<4日目>、IC(ブリュッセル南駅 ⇔ ブルージュ駅<5日目>)、IC(ブリュッセル南駅 ⇒ アントワープ中央駅<6日目>)、タリス(アントワープ中央駅 ⇒ パリ北駅<6日目>) ・RER(パリ・リヨン駅 ⇔ マルヌ・ラ・ヴァリー・ケイシー駅<7日目>) ・ユーレイル グローバルパスを使ってユーロスター、タリスに乗車の際はお得なパスホルダー料金にて座席指定を別途購入しなければなりません。 ・ユーレイルパスのボーナス特典を利用する際、通用日を1日使うことになります。 Tips: ・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。 ・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。 ・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。また、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。 旅をもっと楽しくするためのヒント: ・英国政府観光庁 ⇒ https://www.visitbritain.com/jp/ja ・ベルギー観光局ワロン地方 ⇒ http://www.belgium-travel.jp/ ・ベルギー・フランダース政府観光局 ⇒ http://www.visitflanders.jp/ ・フランス観光開発機構 ⇒ http://jp.franceguide.com/ |
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