ほりうち(ccbu8181) 2020-03-01 11:11:24 |
Trip Planning 高速列車、夜行列車、シーニックトレインなど、ヨーロッパではさまざまなタイプの列車が都市や町を結び、地元の人々にとって大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や現地の人々の日常生活を垣間見みたり、列車での国境越えという体験をしたり、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーではレイルエキスパートらによる列車を利用したヨーロッパ旅行のモデルプランをご紹介します。 気分は英国映画の主人公!イギリス満喫10日間 エイチ・アイ・エス 高橋彩香さん 今月号の旅のヒントは、レイルエキスパート養成講座2019年夏コースにてレイルエキスパートに認定された、エイチ・アイ・エスの高橋彩香さんが作成した、イギリス1カ国を7泊10日で周遊するプランです。ロンドンを中心に、リバプールやオックスフォード、バースの映画の舞台を訪ねます。旅の後半はロンドンに4連泊することで、スーツケースなどの荷物を運ぶ手間も省きつつ、《シャーロック・ホームズ》など、数々の映画が撮影された世界遺産の町バースへも日帰りでアクセス。イングランドを存分に楽しむ旅のプランです。<写真=緑豊かなな大学の町オックスフォード(C)shutterstock> ※このプランは、2019年11月現在の情報に基づき記載されています。 ※旅程表およびコンセプト等にある文言は、掲載スペースの関係もあり、編集部によって一部編集しています。 旅程: [1日目]トルコ航空利用 成田(23:00)発 (乗継) 空路、イスタンブール経由でロンドンへ [2日目]ロンドンヒースロー空港(9:55)着。到着後、ヒースローエキスプレスと地下鉄を利用しロンドン・ユーストン駅へ。移動の疲れを考慮し、ホテルに荷物を預けた後は、ピカデリーサーカス周辺で昼食を。その後、ロンドン観光へ。ロンドン市内は地下鉄にて移動。 【午後】ビックベン、ウェストミンスター寺院、ウェストミンスターブリッジ、ロンドンアイなど、ロンドンを代表する観光地を散策。イギリス滞在初日の夕食には、フィッシュ&チップスをいただきます。 【ロンドン泊】 [3日目]朝食後、《ファンタスティックビースト》の撮影が行われた世界遺産の港町リバプールへ。 ロンドン・ユーストン駅(08:07)発、鉄道にてリバプール・ライムストリート駅着(所要約3時間)。到着後、ホテルへ荷物を預けて、市内観光へ。市内バス1日券を購入し移動するか、徒歩で移動。まず、ロイヤルアルバート・ドックへ。周辺のカジュアルなレストランでウェールズの伝統料理「ウェルッシュ・レアビット」を昼食に楽しみます。 【午後】昼食後、マージサイド海洋博物館へ。リバプールから出港した英国豪華客船「タイタニック号』やイギリスの海洋貿易の歴史について学べます。その後、リバプール大聖堂へ。英国国教会最大の大聖堂であり、内部の装飾やステンドグラス、大きなパイプオルガンは圧巻です。展望台からはリバプールの街を一望に。夕食は、ライムストリート駅周辺のパブにてパブ料理を堪能。 【リバプール泊】 [4日目]朝食後、「ワールド・ミュージアム」へ。6層に分かれている建物には、生物学、天文学、物理学、考古学など幅広い分野の展示があり、見応えがあります。出発時間まで昼食とショッピング。その後、《ハリーポッター》の撮影が行われた学生の町、オックスフォードへ移動。リバプール・ライムストリート駅(12:05)発、鉄道にてウォルバーハンプトン経由でオックスフォード駅着(約3時間)。駅からホテルまでは徒歩移動。チェックイン後、街を軽く散策。夕食は、現在も地元の学生に愛され、《ナルニア国物語》や《不思議の国のアリス》の著者が通ったとされるパブにて召し上がってはいかがでしょうか。夜は宿泊している大学内を散策。 【オックスフォード泊】 [5日目]朝食は歴史溢れる大学の食堂で。実際に使用されている食堂で英国学生気分を味わえます。その後、市内観光へ。オックスフォード中心街は端から端まで徒歩20分程で移動可能なため徒歩移動。「ボドリアン図書館」「クライストチャーチ」「ラドクリフ・カメラ」「ハートフォードブリッジ」などを観光。オックスフォードは歴史を感じる建物が多く、どこを切り取っても絵になる街なので、ハリーポッターの世界観を知らない方も十分楽しめます。 オックスフォード駅(15:31)発、鉄道にてロンドン・パディントン駅着(約1時間)。夜は、お買い物を満喫した後、ソーホー付近で人気のカレーをどうぞ。かつてイギリスがインド・パキスタンを統治していた影響で、カレーはイギリスの食文化に定着しており、本格的なメニューを良心的な価格で楽しめます。 【ロンドン泊】 [6日目]朝食はロンドンの台所、バラマーケットにて。その後、ロンドン名物バッキンガム宮殿で行わる衛兵交代式へ。多くの観光客が訪れるため、開始1時間〜1時間半前の到着がベター。マーチングバンドの生演奏と見事に揃った行進はとても見応えがあります。 【午後】《ノッティグヒルの恋人》の舞台、ロンドン西部に位置するノッティグ・ヒルへ。地下鉄にてラドブローク・グローブ駅で下車後、まずはポートベローマーケットへ(曜日限定)。アンティークマーケットの規模としては、ロンドンNo.1。雑貨や骨董品、そして多国籍なメニューを提供する屋台があります。マーケットを楽しんだ後は、徒歩でノッティング・ヒル・ゲート駅周辺へ。パステルカラーで彩られた民家やアパート、店舗などの建物が建ち並びます。ノッティングヒルからほど近い英国最大の老舗百貨店ハロッズに立ち寄り、お買い物。夕方は《マイフェアレディ》のロケ地、コヴェントガーデンへ。夕食にはソーセージ&マッシュをどうぞ。 【ロンドン泊】 [7日目]ローマンバスで有名なバースへ日帰り観光。古代ローマ時代に温泉保養地として栄えたバースは、街全体が世界遺産。シャーロックホームズなど多くの映画撮影が行われており、古き良きイギリスの街並みが保存されています。 ロンドンパディントン駅(08:30)発、鉄道にてバース・スパ駅着(約1時間30分)。バース市内は徒歩にて移動。ローマンバス、バース寺院、ロイヤルクレセント、パルトニー橋を観光。ランチには、アフタヌーンティーはいかがでしょうか。バース・スパ駅(16:14)発、鉄道にてロンドン・パディントン駅着(約1時間30分)。到着後は、ライトアップされたビックベンやロンドンアイ周辺を散歩しつつ、ロンドンのパブを楽しみます。 【ロンドン泊】 [8日目]朝食はカフェにてイングリッシュブレックファストを。午前中はグリニッジ天文台へ。リスなどの動物も多く生息しているグリニッジパークで旅の疲れを癒してみてはどうでしょうか。丘の上からはテムズ川とロンドン金融街のビル群という自然と都市が融和するような美しい景色を見ることができます。 【午後】 世界三大博物館の一つ、大英博物館へ。ロゼッタストーンやミイラのジンジャーなどが有名ですが、展示物がおおいため、1日では時間が足りないほどです。オーディオガイドのレンタルがありますので、日本語の説明を聞きながら展示物を見ることができます。 イギリス最終日の夕食にはローストビーフをどうぞ。 【ロンドン泊】 [9日目]朝食後、出発時間まで市内散策やお買い物。ヒースローエキスプレスを利用し、空港へ。トルコ航空利用 ロンドンヒースロー空港(16:15)発 (乗継)空路、イスタンブール経由で成田へ 【機中泊】 [10日目]成田(19:40)着 旅行プランの概要とコンセプト: 英国の映画を旅する10日間 旅行のキーワードは「英国映画」です。近年のものであれば、『ハリーポッター』シリーズ、『ファンタスティックビースト』『キングスマン』、少し前であれば『ノッティングヒルの恋人』、『マイフェアレディ』などが有名です。イギリスはヨーロッパの中でも比較的治安がよく、交通も発達しており、なおかつ英語圏ですので、初めてのヨーロッパ個人旅行にオススメな国の1つ、イギリス国内を巡る旅を提案します。 1度の滞在でイギリスを満喫できるようにロンドンと地方都市を組み合わせており、利用する鉄道は国内線のみですので、鉄道旅行が初めての方でも気軽に参加がしやすい行程です。観光については、初めてのイギリスを想定し王道の観光スポットを組み込んでいます。地方都市についてはそれぞれ異なる魅力がある都市を選び、最新のスポットが集まるロンドンだけでなく古き良きイギリスを感じていただけるプランとなっています。 この旅のプランは、30代をメインターゲットとしております。また『ファンタスティックビースト』や『ハリーポッター』シリーズは子供たちにも人気があるため、英語教育に興味のある親子向けも想定しています。 旅のプランで紹介しているホテル 現地では、移動が多いため、駅から近いホテル宿泊が基本です。オックスフォードの宿泊に関しては、大学の寮が一般向けに宿泊施設として一部の学生寮を提供しているので、そこに宿泊を想定しています。時期によっては利用ができないこともあるため、その場合は駅付近のホテルに宿泊となります。※編集部がこの旅のプランで提案されているホテルをプランの中から抽出しました。 ■ ロンドン(2日目):ユーストン駅周辺のタビストックホテル ■ リバプール(3日目):リバプール・ライムストリート駅周辺のリバプールマリオットシティセンター ■ オックスフォード(4日目):クライストチャーチカレッジ(大学寮) ■ ロンドン(5〜8泊目):ラッセルスクエア駅周辺のプレジデントホテル 編集部からヒトコト: ロンドンから、リバプール、オックスフォード、バースへ 映画の舞台と世界遺産、歴史と文化を満喫 映画をテーマに、ロンドン、リバプール、オックスフォード、バースを列車で巡る旅のプランです。鉄道移動は基本的に1〜3時間程度。それぞれに雰囲気の異なる町を訪れます。英国鉄道は、複数の運行会社の集まりです。列車によっては、Wifiを完備していたり、カートによるスナックやドリンク類の車内販売があったり、あるいは電源ソケットが完備されていたりします。 このプランでは、ブリットレイルパスではなく、区間ごとに乗車券(英国の鉄道ページ参)での旅となっています。料金計算した際に、区間乗車券の方が安かったため、料金優先で区間乗車券利用を想定したとのこと。一方、今旅のプランで、鉄道パスを利用する場合、列車を利用する日数は6日間ですが、ブリットレイル イングランドパス(1カ月の有効期間内に通用日8日間)を購入する必要があります。英国鉄道の区間乗車券については、往復割引やオフピーク料金などお得な料金のチケットがいくつもあります。また、座席指定は必須ではなく、座席指定不可の列車もあります。夜行列車の場合は指定券を購入する必要があります。 このプランで滞在するロンドンの主要駅における構内サービス、地域の公共交通機関との接続、近郊都市を結ぶ列車の所要時間などについては、レイルヨーロッパ公式サイトの主要鉄道駅情報を参照ください。このほか、都市情報(ローマ、リバプール、オックスフォード、バース)、ロンドン・ヒースロー空港に併設する鉄道駅と乗り入れている空港直通列車ヒースロー・エクスプレスなどについても、レイルヨーロッパ公式サイトのシティガイド、空港情報を参照ください。 ※ ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は必ず、実際に時刻表でご確認ください。 ※ また、列車情報、車内で提供される食事やサービスについても予告なく変更されることがあります。ご乗車の際には事前にご確認ください。 鉄道パス&チケット: 鉄道パス&チケットに関して、編集部が旅のプランの中から抽出し、一部文言を付け加えました。 ・区間乗車券:ヒースローエクスプレス(ヒースロー空港駅 ⇒ ロンドン・パディントン駅<2日目>)、Avanti West Coast(ロンドン・ユーストン駅 ⇒ リバプール・ライムストリート駅<3日目>)、West Midlands Trains / CrossCountry(リバプール・ライムストリート駅 ⇒ オックスフォード駅<4日目>)、Great Western Railway(オックスフォード駅 ⇒ ロンドン・パディントン駅<5日目>)、Great Western Railway(ロンドン・パディントン駅 ⇔ バース・スパ駅<7日目>)、ヒースローエクスプレス(ロンドン・パディントン駅 ⇒ ヒースロー空港駅<9日目>) Tips: ・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。 ・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。 ・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。また、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。 旅をもっと楽しくするためのヒント: ・英国政府観光庁 ⇒ https://www.visitbritain.com/jp/ja |
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