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No.8123 【蒸機の時代】No.95 特集: 各地で活躍したタンク式機関車
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2024-03-23 17:24:24
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株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん5月号増刊 季刊“蒸機の時代”2024春号 No.95


編集統括: 林 嶢
編集   : 福田静二
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2024年5月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−05
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 定価3,300円[本体3,000円](税10%)

目次

巻頭言                         4

特集 各地で活躍したタンク式機関車
C12 播州の里を行く           坂本守夫  5
C10がいた風景を偲ぶ 上野 巖・佐竹保雄・中島忠夫 14
わがタンク機関車紀行            川本紘義 22
雪原の奮闘に魅せられて           谷口孝志 30
武豊線を往く蒸機列車            服部重敬 40
赤れんがのまち 西舞鶴のC12       神谷 潔 49
山陰の支線に生きる             安達 格 55
草原にC11を求めて            浅野 修 64
狭軌蒸機 最後の楽園へ           巻本彰一 72


巻頭言
令和6年辰年の新年が明けた日,能登半島でおきた地震で日本に衝撃が走った.平成7/1995年の阪神淡路大震災以降,中越,東日本,熊本など大きな地震が日本を襲っている.地震に対する備えをもっと見つめ直し,強化していく必要があると感じさせられた.
 能登半島地震では道路,鉄道などの交通網が甚大な被害を受けた.地震・台風など大きな災害の度に,被害を受けるJRローカル線や地方鉄道などは復旧に莫大な費用がかかるゆえ,廃止論が出てくる.
 美しい能登の里山を走る七尾線“のと鉄道”,能登半島の足として一刻も早く復旧し,走り続けてもらいたい.
 七尾線は小誌でも何度か採り上げているが,この機にもう一度ご覧いただければ幸いである.
 さて,かつて国鉄の蒸気機関車としては過半数以上も在籍したことがあるタンク機関車を採り上げてみた.その機種はC10,C11,C12の三機種とさせていただいた.中でもC10は昭和37年度には国鉄からその姿を消し,かろうじてラサ工業に引き渡されたC10 8を大井川鐵道で見ることができる.今号では佐竹保雄,中島忠夫両氏によるC10の貴重な写真を掲載することができた.小単位での旅客列車用機関車として23輛のみ製造されたC10,その後改良されて生まれたのがC11である.そしてC12は丙線を下回る簡易線用に適応する機関車として製造された.会津地方をはじめ各地で活躍したC11,高森,足尾線の活躍が目に焼きついているC12であるが,今回は,ひっそりと目立たず活躍していた線区を主に採り上げてみた.
 東武鉄道,大井川鐵道で活躍中のC10,C11が末永く活躍することを願いたいと思う.

最後に,能登半島地震で亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに,被害にあわれた皆様方に,お見舞い申し上げます.

林 曉 “蒸機の時代”編集長


あとがき
今回のテーマはタンク式蒸気機関車としました.制式の蒸気機関車のなかで,タンク式は5形式しかなく,特殊な用途であるB20,E10を除いた3形式,C10,C11,C12を今号で採り上げました.いずれも,大型テンダー機とは対極の地味で目立たない存在として終始しました.タンク機は,本誌でも正面から採り上げることが少なかったテーマではないかと思います.ビジュアルを売りにする鉄道書籍としては,不利な条件は承知のうえで,どのような表現が可能なのか,私としては問いたい思いがありました.晩年は入換用のほか,全国のローカル線で客貨を牽くシーンも見られましたが,只見線や高森線のように紹介されることの多かった線区ではなく,目立たず,人知れず活躍していた線区を対象としました.皆様のご協力で,広範囲に活躍線区を採り上げることができました. 神戸市在住の坂本守夫さんは,地元の神戸市電や,神戸市内を走る東海道・山陽本線を,長年にわたって記録されて来た方ですが,そんな時の息抜きとして,のんびり走る加古川線のC12と対面するのが,極上のひとときだったと述懐されています.これが地域の客貨輸送を支えて来たタンク機を,紹介したいと思った契機ともなり,本誌は,地元の記録を長年に渡って記録されている方に支えられているとも感じました.今号では,さらに製造輛数もわずかで,昭和30年代前半までに活躍を終えたC10についても,C51と重連で本線の客車列車を牽く貴重なシーンなど,ベテランファンから寄せていただくことができました.改めて皆様のご協力に感謝申し上げます. 福田静二


蒸機の時代 No.95 機関車番号索引

形式・番号    ページ
日本国有鉄道
29698    52
C10 1    15,16
C10 3    16
C10 4    18
C10 5    21
C10 6    21
C10 7    20
C10 9    16,17
C10 10   14,15,16
C10 12   17
C10 14   17
C10 15   表紙
C10 17   19
C10 19   17
C10 23   4,19
C11形     3,10,22,27,40,43,44,45,47,55,60,63
C11 1    表紙
C11 8    20,21
C11 9    58
C11 41   57
C11 63   18
C11 75   59,61,62,63
C11 93   29
C11 121  18
C11 133  28
C11 171  31,32,35,36,37,38,39
C11 191  64,66,67,68,69
C11 192  24
C11 195  23
C11 211  41
C11 219  41
C11 227  30,34
C11 258  23
C11 261  56
C11 265  48
C11 268  25
C11 272  41,42,46
C11 274  33
C11 377  46
C12形     49,50
C12 1    裏表紙
C12 60   52,53,54
C12 167  5
C12 215  51
C12 225  6,8,11,12
C12 230  6,7,9,10,13,85
C12 234  18
C12 250  26
C51形     14
C56 160  48
C58形     52
D50 252  18
D51 464  18

東洋活性白土専用線(糸魚川) 72〜84
撮影日: 1958年08月__日
撮影場所: 福知山
キャプション: 23輛の製造に留まったタンク機C10が,後継機となるC11のトップナンバー機と顔を揃えた 中島忠夫
画像サイズ: 829×611(39%表示)