ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2021-08-20 00:33:30 |
危機に瀕する公共交通再生の道を示す!
地域モビリティの再構築 監修のことば 一般財団法人地域公共交通総合研究所 代表理事 小嶋光信 日本の地域公共交通は、8〜9割以上の事業者が赤字で運営されている業態のうえに、2019年末から世界中を襲ったコロナ禍で、3〜9割と大幅に旅客が減少した交通事業者数が全体の6割以上に達している(当・地域公共交通総合研究所調べ)。さらに、赤字事業である路線を維持するための観光バスや高速バスなどの収益事業までが大赤字化し、この一年で長年蓄えた剰余金を6割以上の企業が半分以上毀損して全体の14%が債務超過に陥るなど、存続の岐路にさらされているといえる。まさに、「岐」路ではなく「危」路ともいえる瀕死の状態にあるのだ。 アフターコロナでも「昨日の明日は戻ってこない」で、出控えやリモートなどでの通勤・通学の減少、国内外の観光旅客の減少が憂慮され、中長期的に少子高齢化による利用客減少に加えて、構造的な10〜20%の需要喪失が懸念される。コロナ禍前から危惧されていた少子高齢化での利用者の逸走が10年先に進んでしまったといえる。 [中略] 本書がキッカケの一つになり、公共交通が地域モビリティとして「楽しい乗り物」且つ、「地域活性化の頼りになるツール」となるように抜本的な改革に向かうことを心から祈っている。 タイトル: 地域モビリティの再構築 発 行 日: 2021年8月10日 第1刷発行 定 価: 本体1,700円+税 監 修 者: 家田 仁 (著者代表) 小嶋光信 編 著 者: 三村 聡/岡村敏之/伊藤昌毅 著 者: 清水哲夫(東京都立大学) 板谷和也(流通経済大学) 加藤博和(名古屋大学) 鎌田 実(日本自動車研究所) 神田佑亮(呉工業高等専門学校) 冨山和彦(経営共創基盤) 森 雅志(前富山市長) 大上真司・町田敏章(地域公共交通総合研究所) 図書符号: ISBN978-4-902055-41-2 C3065 \1700E 発 行 者: 三橋初枝 発 行 所: (株)薫風社 http://www.kunpusha.com 装丁・デザイン:齊藤知恵子 DTP制作:白石知美/安田浩也 (株)システムタンク 印刷・製本:モリモト印刷(株) 総論 地域モビリティ問題の本質−求められる俯瞰的総合− <第1部>転換期の地域モビリティと未来へのデザイン再構築 第1章 目指すべき地域社会と地域モビリティ 第2章 モード・路線再編による再構築 第3章 地域公共交通の現場で何か求められているのか? −キーワードは「適材適所」− 第4章 まちづくりからみた再構築 第5章 情報技術による再構築 第6章 車両技術による再構築 第7章 災害・防災から地域モビリティを捉えなおす 第8章 SDGsで活かす交通権確保の道筋 <第2部>地域公共交通を支える現場の最前線から 第1章 日本の地域公共交通をサステナブルに維持する方策と課題 第2章 地域公共交通のCX・DXと再編が地域を救う 第3章 地域公共交通が果たす都市の持続可能性 調査報告 「公共交通経営実態調査」に見る新型コロナ災禍の影響 |
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