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No.7046 【JR西】ギックスとの資本業務提携契約を締結
まるよし(cfcd3435) 2021-05-13 23:11:09

JR西日本グループ GiXo

                            2021年5月13日
                           西日本旅客鉄道株式会社
                       株式会社JR西日本イノベーションズ
                              株式会社ギックス

     JR西日本グループと株式会社ギックスとの資本業務提携について
    デジタル戦略推進による業務プロセス改革とビジネスモデル変革の実現

 西日本旅客鉄道株式会社(大阪府大阪市北区、代表取締役社長 長谷川一明、以下「JR西日本」)は、データインフォームドを推進する株式会社ギックス(東京都港区、代表取締役 網野知博、以下「ギックス」)と業務提携契約を締結し、同時に株式会社JR西日本イノベーションズ(大阪府大阪市北区、代表取締役社長 和田裕至)がギックスに出資をいたしましたのでお知らせいたします。
 なお、両社は2018年12月にデータ利活用による鉄道生産性向上を目的とした資本業務提携を実施しておりますが、これまでの取り組みに加え、今回の提携によりJR西日本のマーケティング分野を中心としたデジタル戦略推進による業務プロセス改革とビジネスモデル変革の実現を目指してまいります。

 左から、JR西日本代表取締役社長長谷川一明、ギックス代表取締役網野知博
 (まるよし注・写真は画像参照)

 JR西日本グループは「中期経営計画2022」見直しにおける「グループデジタル戦略」の3つの軸の一つである「顧客体験の再構築」に取り組んでおり、一人ひとりのお客様のニーズに合わせた新しい価値を連続して提供することを目指しております。
 JR西日本と、各業界のリーディングカンパニーのビッグデータ利活用支援を提供しているギックスは、JR西日本の持つデータの利活用を進め、鉄道事業の生産性向上および構造改革をさらに推進し、成果を他社、他業界へ展開するとともに、お客様の生活が豊かになるサービスの提供、新たな体験の創出に取り組み、それらを通じた人財育成に力を合わせて取り組んでまいります。
 また、JR西日本のMaaSアプリ「WESTER」とギックスが提供している顧客選択型スタンプラリー「マイグル」を連携させることにより、デジタル空間での発信力を高め、西日本各エリアの魅力を多くの方にお届けすることで、交流・関係人口の拡大に貢献していきます。
 なお、ギックスは日本ユニシス株式会社とも資本業務提携を締結しており、JR西日本グループはこの提携関係も活かし、新たなサービスの創造に挑戦していきます。

■これまでの取り組み
 JR西日本技術ビジョンに掲げる「持続可能な鉄道・交通システムの構築」の実現を目指し、JR西日本が持つ鉄道分野における大量のデータ及び地上検査の車上測定化やセンサーネットワーク網整備等により収集可能となる観測データと、ギックスが持つデータ分析ノウハウを融合させることでCBMによる新しいメンテナンス手法を確立してきました。共同取り組み事例として、営業列車に搭載している車両挙動監視装置の活用による軌道変状の予測手法の開発などがございます。
 ※ConditionBasedMaintenance:設備状態を常時監視・把握し、必要な時のみメンテナンスを実施することで品質と効率性を両立させる予防保全の考え方
 また、これまでJR西日本が実施してきたデータ分析に基づくマーケティング施策をさらに深度化させ、より良い顧客体験を提供できるよう、連携を進めております。JR西日本グループのショッピングセンターポイントおまとめアプリ「WESPO」における「WESPOスタンプラリーキャンペーン」にて、ギックスが開発した「マイグル」との連携により、お客様一人ひとりに合わせたおすすめ情報をスタンプラリー形式で提案し、楽しく買い回りをしていただく取り組みを行うなど、グループサービスの一体化と外部連携による新たなサービス創造を目指した協業を推進しております。

■提携および出資に関する各社のコメント
西日本旅客鉄道株式会社デジタルソリューション本部長 長谷川一明のコメント
 JR西日本グループには、これまで活かしきれていないビッグデータで溢れていました。
 しかし、ギックス様のデータ分析ノウハウとの出会いをきっかけに、まずは鉄道事業におけるデータ活用の有効性が確認できたことから、グループデジタル戦略推進を加速するうえにおいても重要なパートナーになっていただきたいと考えています。
 ギックス様とこれまで以上に力を合わせ、ビッグデータを宝の山に変え、新しい価値の創出とビジネスモデルの変革を実現し、西日本エリアの活性化に貢献してまいります。

株式会社ギックス代表取締役 網野知博のコメント
 この度、JR西日本グループ様との資本業務提携関係をより深く強固なものとできましたことを大変うれしく思います。
 私たちは「データに基づく判断・意思決定(DIDM*)のための環境を整え、世界の考える総量を最大化する」をパーパス(社会的な存在意義)に掲げ、2012年に起業しました。データがもたらす価値は「過去の状況把握」「将来の予測」「目的に向けた最適解」であると私たちは考えています。一方、日本企業の競争力の源泉となってきた「勘と経験」も、企業の成長において無視することはできません。私たちは、勘・経験・度胸(KKD)を補強するために「データ」を用いるという、”データインフォームド”の思想を実現したいと考えています。
 JR西日本グループ様はこの思想に賛意を示すと共に、自社の事業において実践することを2018年にご決断され、それ以来、私たちは鉄道生産性向上領域へのDIDMの適用を推進してまいりました。今後は、適用領域を大幅に拡大し、マーケティング分野、MaaS分野、さらには新規事業分野など多様な領域にDIDMを適用することを試みてまいります。デジタル戦略推進によるビジネスモデル変革に向けて密に連携し、JR西日本様が掲げる「顧客体験の再構築」を実現し、西日本エリアのお客さまの便益の強化・創出に貢献できればと存じます。 
                      *Data-InformedDecisionMaking

■出資概要
・出資目的:JR西日本グループにおけるデジタル戦略推進 ・出資方法:第三者割当増資

■株式会社ギックス会社概要
 ギックスは、「データに基づく判断・意思決定のための環境を整え、世界の考える総量を最大化する」というパーパスを掲げ、顧客企業の戦略策定・方針決定から、データを用いた解法の策定及び業務変革のための仕組み化までを一気通貫で提供しているデータインフォームド推進企業です。
所在地   東京都港区
代表者   代表取締役 網野知博
設立    2012年12月
事業内容  データインフォームド事業企業
URL    https://www.gixo.jp/
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