ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2023-03-24 23:33:15 |
2023年 3月23日
鉄道文化財アドバイザー/ 笹田昌宏 日本国内で唯一の存在である「アメリカ大陸横断鉄道の貨車台車」 福井県敦賀市から寄贈先の高知県のテーマパークへ移送されました 福井県敦賀市内で保管を行っていた、アメリカ大陸横断鉄道の貨車台車1台を、このたび高知県香南市に所在する、芸術・文化・技術の複合テーマパーク「創造広場アクトランド」様に寄贈させていただくこととなり、2023年3月22日(水曜)から翌23日(木曜)にかけて移送が行われましたので、お知らせいたします。 ■アメリカ大陸横断鉄道の貨車台車につきまして アメリカ合衆国においては、大陸横断鉄道に代表される、およそ14万マイルの鉄道網が形成されており、鉄道と道路の一貫輸送(デュアルモード)を含めると、約4割のシェアを鉄道が占めています。日本においても、デュアルモードの導入が検討され、2008年に滋賀県米原市でシンポジウムが開催されましたが、その際に、モデルとして輸入された貨車(DMT=デュアルモードトレーラー)の一部が、今回寄贈させていただくことになった台車です。アメリカ大陸横断鉄道向けに製造された貨車で、日本の博物館や公園などで展示されている例は、これまで存在していませんでした。 ■無償譲渡の公募実施と、今後の予定につきまして 環境問題やトラック運転手の激務改善への思いから、DMTの日本への導入を夢見ておられたのが、滋賀県甲賀市に本社を置く滋賀運送株式会社の故丸山清さんで、鉄道文化財アドバイザーの笹田が、2019年3月にご遺族より台車1台を譲り受け、福井県敦賀市の私有地に設けた(旧)新疋田ミニ鉄道公園で保管を行ってきました。その台車を、より多くの方に見ていただくことを目的として、2022年8月6日〜10月31日の期間に無償譲渡先の公募を行い、応募者の中から、もっとも公益性が高いと認められた高知県香南市のテーマパーク「創造広場アクトランド」様にお譲りすることに決定したものです。台車は、幅約2.3m、長さ約4m、軌間1435mmです。今後の公開開始時期については、現時点では未定です。 |
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