ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2009-07-02 23:46:41 |
2009年6月吉日
株式会社アルファポリス katou@alphapolis.co.jp/ 週末鉄道紀行 西村 健太郎 著 本書は、鉄道愛好家のサラリーマンである著者が、仕事や家庭を持ちつつ、忙しい日々の中でどのように鉄道旅行を楽しんでいるのかを描いた紀行文です。 著者の鉄道旅行は、ただ列車に乗ることを目的とするだけではなく、かつて宮脇俊三が描いたような古き良き昭和の鉄道−全ての鉄道ファンの原風景ではないでしょうか−を追い求める旅でもあります。「郷愁」もまた、本書の重要なテーマの一つなのです。 読者層は、著者と同じ鉄道が好きなサラリーマンを想定しております。 なお、著者は旅行専門誌編集者などを経て現在IT専門紙記者をしております。 書 名 : 週末鉄道紀行(しゅうまつてつどうきこう) 著 者 : 西村健太郎(にしむらけんたろう) 発行日 : 2009年7月1日初版発行 発行所 : 株式会社アルファポリス 発売元 : 株式会社星雲社 図書符号: ISBN978-4-434-13312-1 C0065 西村健太郎(にしむらけんたろう) 1973年2月生まれ、大阪府門真市出身。大阪芸術大卒。法政大大学院修了。横浜市在住。旅行専門誌編集者などを経て現在IT専門紙記者。Webサイト「鉄道紀行への誘い」で第1回アルファポリス旅行記大賞を受賞。 HP「鉄道紀行への誘(いざな)い」 http://www.hat.hi-ho.ne.jp/nishimura/ 目次 まえがき 4 週末鉄道紀行 11 東京〜大阪間を旅に変える 171 三泊三日稚内への旅 189 あとがき 278 [あとがき]より抜粋 本書には、いい年をしたサラリーマンである「私」が週末の旅を実現させるまでの日常模様と、関連する二つの週末鉄道紀行を収録しました。 鉄道を使った移動や散歩のような「旅」から、北海道、九州、東海道新幹線まで、「私」のありふれた日常の旅に、列車や車窓などに対する積年の思いを込めました。一方で実用性に乏しかったのではないかと懸念もあります。個人旅行記にとどまらない、読んで役に立つ何かを提示しなければと強く感じているところです。 [中略] 週末や細(こま)切れのような日常のなかで幼少時の郷愁を追い求める「私」の旅は、同時に「大人」として生きていくことに疲れ迷った時に逃げ込む場所でした。鉄道の旅を思うことで、日常の嫌なことも忘れられました。しかし、いざ足を踏み出してみると、どこにも探しているものは見つけられず、社会の枠から離脱できるほどの勇気はなく、結局は数十時間で全部が元に戻ってしまう逃避行。もうやめてしまおうか、と遽巡したことは一度や二度ではなかった気がします。 [中略] 本書を通じ、喜びと虚しさが交錯する複雑な思いを伝えることができていたならば、本望です。 |
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