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No.6521 【とれいん増刊】蒸機の時代 No.79 Spring2020
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2020-03-20 22:44:52
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株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん5月号増刊 季刊“蒸機の時代”2020冬号 No.79


編  集 : 林 嶢
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2020年5月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−05
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 本体3,000円+税

目次

巻頭言                      4

特集 鹿児島本線の煙
 鹿児島本線の嶮に挑む        榊原茂典  5
 鹿児島本線 上伊集院界隈      村樫四郎 18
 薩摩の蒸機             河野淳亮 28
 鹿児島本線 隈之城−木場茶屋間にて 八木邦英 47

吉松のC56             林 嶢  57
播但線のC57とC11        河野淳亮 63
芦別森林鉄道             竹中泰彦 69

ディドコットレイルウェイセンターの蒸機を訪ねて
                   隅田 衷 75

巻頭言

九州縦断路線は東の日豊本線と西の鹿児島本線があるが,北九州工業地帯を走り九州最大の都市である博多・長崎方面への連絡駅である鳥栖から熊本・鹿児島へと至る鹿児島本線が九州最大の動脈である.同線の門司港から熊本までは東海道・山陽本線と同様に動脈路線としてふさわしいが,熊本以南は不知火海・南シナ海に沿って走り,路線の性格が変わってくる.
 昭和30年代,鹿児島本線旅客牽引の主力機は門司−熊本間はC59・C60・C61,熊本以南はC60・C61・C57だった.貨物牽引機は北にD52が入っていたが昭和36/1961年荒木電化で姿を消していった.昭和40/1965年10月1日の熊本電化完成で熊本以北は完全無煙化され,田原坂越えの蒸機列車も見られなくなるとともに,九州からC59の姿も消えていった.だが熊本以南はC60・C61が昭和45/1970年10月1日の鹿児島本線全線電化まで最後の力走をしていた.熊本以南は美しい海に沿って走る光景よりも.串木野・市来から薩摩半島の付け根を斜めに横切る区間である伊集院−広木信号場間が好撮影地であり,多くのファンが訪れた.C60・C61のハドソン機などが上伊集院をサミットとする勾配に必死に挑む姿がつい先日のように思いだされる.
 山の多い我が国にはかつて多くの森林鉄道があった.しかし現在では屋久島に安房森林鉄道が一つ残るのみで,木曽の赤沢,北海道の丸瀬布は保存鉄道として運営されている.今号では昭和30年代前半まで残っていた芦別森林鉄道を竹中泰彦氏に寄稿していただいた.そして,今まであまり紹介されたことがないイギリスの保存鉄道,デイドコットレイルウェイの蒸機と蒸気動車を掲載することができた.

林 嶢
“蒸機の時代”編集長

あとがき
九州でのC60の活躍は昭和35/1960年8月から昭和45/1970年10月までの約10年間,C61は昭和23/1948年12月から昭和45/1970年10月までの約22年間である.
 昭和33/1958年10月から昭和45/1970年10月まで(最終期はディーゼル化されていたと思う),C61が特急“はやぶさ”牽引機として颯爽と鹿児島本線を走る姿はすばらしかった.C61は昭和45/1970年の鹿児島電化とともに一時的に九州からその姿を消したが,翌年10月に奥羽本線秋田−青森の電化により余剰となったC61が宮崎機関区に配属されることとなり,日豊本線南延岡−宮崎間で再び見られるようになったことはファンにとって何より嬉しいことであった.C60・C61のハドソンが活躍していた頃は,九州に蒸機の煙が立ちこめていた時代でもあった.

蒸機の時代 No.79 機関車番号索引
形式・番号    ページ

日本国有鉄道
B20 10   29,30,55
C11 179  65
C11 311  65
C12 241  45
C12 208  46
C51 94   55
C55 34   57
C56 91   59,61,62
C56 99   57,60
C56 156  29,58
C57形     21,23
C57 21   29
C57 46   85
C57 60   16,28,32
C57 72   39
C57 82   20,38
C57 93   66,68
C57 94   67
C57 128  64
C57 189  63
C60形     4,9,15,17,19,21,23,54
C60 16   36
C60 17   33
C60 23   50
C60 26   6,10,31,37
C60 28   表紙
C60 29   12
C60 34   48
C60 37   22
C60 102  48
C60 104  7
C60 107  11,12,35,49
C61形     15,25,38
C61 12   28
C61 13   3,34,47
C61 14   裏表紙
C61 32   13
C61 33   30,53
D51形     8,14,18,26,27,38
D51 18   57
D51 49   53,54
D51 94   40,裏表紙
D51 235  33
D51 453  43
D51 482  51
D51 541  56
D51 542  42
D51 590  30,41
D51 1159 44
DD51形    24
DD51 21  56
DD51 25  52

芦別森林鉄道
B18      69,70,71,74
B31      73,74
C29      72

ディドコットレイルウェイセンター
3        83
5        75,81
93(蒸気動車) 79,80
1338     81
1363     78
3738     75,76,77,84
3822     84
4079     84
4144     81,82
5322     75,76,84
5900     76
6106     84
6697     76
6998     75,81
7808     84

撮影日: 1969年02月19日
撮影場所: 広木信号場−上伊集院
キャプション: 上伊集院に向かって20‰勾配を駆け登る美しいC60 28  榊原茂典
画像サイズ: 821×604(39%表示)