ほりうち(ccbu8181) 2017-07-07 10:38:49 |
旅のヒント
高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。 郷土料理とワインを楽しむ、パリを起点に巡るフランス鉄道の旅 ストラスブール、オベルネ、ゲルトヴィラー、レンヌ、ボルドー 地域ごとに郷土色豊かな食事やワインが楽しめるフランス。パリ滞在中に高速列車TGVを利用して、日帰りで、あるいは1泊2日でアルザス地方やブルゴーニュ地方、そしてブルターニュ地方を訪れる旅をご紹介します。ドイツとの国境近くの町ストラスブールとアルザス・ワイン街道沿いの町オベルネとゲルトヴィラーを巡り、木骨組みのカラフルな家が並ぶレンヌ、そ してワインの名産地ボルドーへ。町ごとに異なる雰囲気を感じて散策し、郷土料理と銘菓、ワインをお楽しみください。 <画像=TGV(C)SNCF> 旅程: 1日目 日本からフランス・パリへ。着後、ホテルへ。 【パリ泊】 2日目 終日、パリ市内散策。 【パリ泊】 3日目 朝食後、パリ東駅からTGVに乗ってストラスブール中央駅へ(所要約1時 間49分)へ。着後市内散策へ。夕食は、ドイツの影響も受けているアルザス 地方の郷土料理をアルザスワインとともに。 【ストラスブール泊】 4日目 朝食後、ストラスブール中央駅からTER に乗ってオベルネへ(約29分)。着 後、旧市街地を散策。その後、TER に乗ってわずか7分のゲルトヴィラ― へ。着後、花に彩られた旧市街を散策。夕方、TER でストラスブールへ、 TGVに乗り換えてパリへ(約2時間42分)。 【パリ泊】 5日目 朝食後、パリ・モンパルナス駅からTGVに乗ってレンヌへ(約1時間28分)。 着後、市内散策。ランチは名物ガレットを。 Option) 終日、パリ市内の散策 【パリ泊】 6日目 朝食後、パリ・モンパルナス駅からTGVに乗ってボルドー・サンジャン駅へ(所 要約2時間4分)。着後、市内散策。早めの夕食では赤ワインを使った煮 込み料理を。 【パリ泊】 7日目 出発まで自由行動。シャルル・ド・ゴール空港から日本へ。 【機中泊】 8日目 成田空港到着。 旅行プラン: TGVでパリ〜ストラスブールは約1時間50分 ローカル列車でアルザス・ワイン街道の町へ パリ・シャルル・ド・ゴール(CDG)空港に到着したら、シャトルバスや地下鉄(RER)B 線などを利用してパリ市街地へ。芸術、ショッピング、町歩き、観光地を巡り、カフェでのんびりするのもいいかも。何度訪れても、誰もが楽しめるパリです。 3日目は、パリ東駅から高速列車TGVに乗ってドイツとの国境の町ストラスブールへ1泊2日のプチ旅行へと出かけましょう。TGVDuplex(2階建て車両)に1時間49分も乗ると、ストラスブール中央駅に到着です。見所は川に囲まれた旧市街に集中しています。町のシンボルでもある大聖堂とからくり時計の天文時計、プティット・フランス地区の川沿いに並ぶ白壁と黒い木骨組みの建物が並び、気持ちの良い散策が楽しめます。美術好きにはロアン宮やノートルダム大聖堂美術館、アルザス博物館など旧市街とその周辺に点在する美術館へ。夜は、ドイツ色の濃いアルザス地方の郷土料理ベックオフとアルザスワインはいかがでしょう。この地方の焼き菓子クグロフも忘れずに! 翌日は、アルザス・ワイン街道沿いのオベルネとロスアイムへ。ストラスブール中央駅からTERに乗ってオベルネへ(約29分)。TER は主要都市と周辺の小さな町を結ぶローカル列車で、有効な鉄道パスがあれば、TER に自由に乗り降りできます。 城壁に囲まれたオベルネは、同ワイン街道巡りの拠点としても知られています。オルベネ駅からは徒歩10分ほどで旧市街に到着です。オベルネも木骨組みの家々とそのバルコニーに咲く花々がオルベネの町をとても可愛らしく見せます。中世の雰囲気が残された街角を散策し、ブドウ畑を見ながらの散歩など、リラックスした一時が過ごせるはず。 その後、再びTER に乗って約7分でゲルトヴィラーへ。フランス菓子パンデピスで知られた町で、別名パンデピスの町と呼ばれているそう。スパイスの効いたフルーツとはちみつの菓子で、ジンジャーブレッドに似ています。とりわけクリスマスの時期に目にするお菓子です。パンデピスで有名なリップスは店の外壁にクッキーの絵が描かれ、まさにお菓子の家。パンデピスで有名ですが、チョコレートやクッキーなどの菓子類も販売しています。また博物館を併設していて、パンデピスやクグロフといった焼き菓子の型もたくさん展示していいます。もちろん、町にはワインのテイスティングができるワインセラーがいくつかありますので、お気に入りのアルザスワインを見つけてみてはいかがでしょう。ゲルトヴィラーからは、TER でストラスブール中央駅へ、TGVに乗り換えてパリ・東駅へ。 なお、パリからストラスブール日帰りもTGVに乗車すれば、楽にできます。この場合、周辺の小さな町を散策する時間はあまりないかもしれません。 ブルターニュ地方のレンヌへはパリからTGVで約1時間30分 5日目は、終日パリで過ごすか、あるいはブルターニュ地方の玄関口ともいえる町レンヌへ。パリ・モンパルナス駅からTGV に乗ってレンヌ駅までは約1時間28分で到着です。レンヌ駅からは歩いて旧市街へ。レ・シャン・リーブル(ブルターニュ博物館も併設)を横目に見つつ、ヴィレーヌ川沿いのレンヌ美術館を目指します。そこから北西方向が旧市街になります。ジャン・ジャッケ広場周辺やサン・ジョルジュ通りにはカラフルな木骨組の建物が並びます。ブルターニュ高等法院や市庁舎、オペラ座、サン・ピエール大聖堂など教会協会、市役所などを観光しましょう。雰囲気の良いリス広場では毎週土曜にマルシェ(市場)が開かれ、新鮮な野菜や果物、魚介類や肉類などが売られます。屋台もでますので、レンヌ名物のガレット(甘くないクレープ)も忘れずに! 高速新線延伸で1時間も短縮! TGV でパリ〜ボルドー間は約2時間 翌日は、早朝からボルドーへと出かけましょう。TGV のパリ〜ボルドー間は7月2日の高速新線延伸によって従来よりも約1時間所要時間が短縮され、パリ・モンパルナス駅からTGV の2階建て車両Duplex に乗って約2時間4分でボルドー・サンジャン駅に到着します。ボルドー・サンジャン駅前のトラムに乗って町の中心部へ。ヨーロッパ最大というカンコンス広場でトラムを降りて散策です。13世紀建造のサン・タンドレ大聖堂と75m の尖塔、世界で最も美しいと言われる大劇場、側にあるガロンヌ川沿いのブルス広場へ、そして川沿いの散策を。町から少し離れていますがトラムや水上バスを利用してアクセスできる。ワイン博物館(シテ・デュ・ヴァン)は、ボルドーワインの魅力はもちろん、歴史や世界各国のワインについて五感で楽しめる展示になっています。ボルドーに1泊して、町の周辺に点在するワイン醸造所(シャトー)を訪れるのもいいかも。帰国のフライト時間にもよりますが、ボルドー・サンジャン駅からはパリ・シャルル・ド・ゴール空港TGV駅までTGV の直通便に乗れば、約3時間34分で空港までアクセスできます<画像=ボルドーのブドウ畑(C)dm-evans-iStock> ※ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は必ず、実際に時刻表でご確認ください。 ※また、列車情報、車内で提供される食事やサービスについても予告なく変更されることがあります。ご乗車の際には事前にご確認ください。 鉄道パス&チケット ・ユーレイル フランスパス(フレキシータイプ1カ月の有効期間内に通用日4日間) ・鉄道パスを使って、TGV に乗車の際は、お得なパスホルダー料金にて座席指定券を別途購入しなければなりません。 ・ユーレイル フランスパスは、家族や友人ら2〜5人の小グループで同一行程を一緒に旅行する場合、割引きが適用されるセーバーパスがご利用いただけます。また12歳から28歳未満を対象にしたユースパスもお得です。シニアパスの設定はありません。 Tips & インフォメーション ・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。 ・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、 時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。 ・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。 ・フランス観光開発機構 ⇒ http://jp.france.fr/ |
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