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No.4582 (Re:4578) 旅のヒント:芸術と古城を巡るオランダ・ドイツ9日間
ほりうち(ccbu8181) 2017-03-05 23:29:54
旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。

 芸術と古城を巡るオランダ・ドイツ9日間の旅
 
トラベルプラザインターナショナル FIT 営業部 井上 勝仁さん


 今月号の旅のヒントは、レイルエキスパート養成講座2016年秋コースを修了し、レイルエキスパートに認定された、井上勝仁さん(トラベルプラザインターナショナルFIT 営業部)が作成したヨーロッパ鉄道旅行プランをご紹介します。17世紀のオランダ絵画とドイツ古城街道の町を訪れる旅行プランです。オランダでは名の知れた美術館を訪ねるほか、風車の町ザーンセ・スカンスへも立ち寄ります。その後、ドイツへと高速列車ICE で移動です。ライン川クルーズを楽しみ、古城ホテルに宿泊。オーバーヴェーゼルやハイデルベルク、黒い森を訪ねます。黒い森ではスパやエステ、気球に乗って空からの風景を存分に楽むというアクティビティも。9日間の盛りだくさんな旅行日程となっています。<画像=アムステルダム中央駅(C)Ptnphoto>
※ このプランは、2016年10月現在の情報に基づき記載されています。

旅程:

1日目
【アムステルダム スキポール空港ご到着後、宿泊】先のヒルトン・アムステルダムまでご移動ください。
【アムステルダム泊】

2日目
〜デン・ハーグ〜
午前: ビネンホフ。IC に乗りデン・ハーグへ。13〜17世紀に建てられた国家議事堂、総督府。見学はガイドツアーのみ。中央駅からもすぐで池と並んだ景観も必見です。
午後: マウリッツハイス美術館。オランダで最も美しいとも言われる建物ですが、外観はもちろん、フェルメールの絵画『真珠の耳飾りの少女』をご鑑賞ください。
夜: IC に乗りアムステルダムへ移動。東京駅のモデルとなったアムステルダム中央駅、ダム広場や運河沿いを散策
【アムステルダム泊】

3日目
〜ザーンセ・スカンス/アムステルダム〜
午前: アムステルダム中央駅からRE で約15分、コーフ・ザーンデイク駅で下車し、風車の街として知られるザーンセ・スカンスへ。街全体が博物館のようでオランダらしさを感じることができます。
午後: アムステルダム国立博物館。オランダ最大の博物館であり、レンブラントの『夜警』やフェルメールの『牛乳を注ぐ女』など、名画を多数所蔵しています。建築物としての美しさにもご注目。
夜: 「ハーシェ・クラース」で手頃な料金でオランダ料理が楽しめます。代表的な肉、野菜、ポテトを煮込んだスタンポットをお召し上がりください。
【アムステルダム泊】

4日目
〜アムステルダム/オーバーヴェーゼル(ドイツ)〜
午前: ゴッホ美術館。オランダ出身の画家ヴィンセント・ファン・ゴッホが描いた700点以上の作品が保存されています。
午後: ハイネケン エクスペリエンス/オーバーヴェーゼル(ドイツ)。世界的ビールブランド”ハイネケン”の体験型ミュージアムです。試飲も可能でビール党にもってこいの場。アムステルダムを出発し、ケルン、コブレンツと乗り継ぎオーバーヴェーゼルへ移動(4時間強のご乗車)。
【夜: 古城ホテル「ブルクホテル・アウフシェーンブルク」にてご宿泊】。テラスよりライン川を見下ろせ、館内レストランで厳選されたワインを堪能。
【オーバーヴェーゼル泊】

5日目
〜オーバーヴェーゼル/ハイデルベルク〜
午前: チェックアウト時間までお部屋、館内でおくつろぎください。
午後: KD ライン観光船にてライン川クルーズを楽しみながらマインツまで移動。船内からの美しい景観、古城の数々がご覧いただけます。ユーレイルパス利用で20%ディスカウントにて乗船が可能です。
夜: ハイデルベルクご到着後「ツム・ギュルデネン・シャーフ」にてドイツ郷土料理を堪能。おすすめはソーセージと肉の盛り合わせ。ドイツ最古の大学を持つ街でもあり、歴史ある学生酒場やアンティークショップも点在し、ノスタルジックな雰囲気も味わえます。
【ハイデルベルク泊】

6日目
〜ハイデルベルク/バーデン・バーデン〜
午前: ハイデルベルク城(ガイドツアー)。13世紀ごろから居城として使われ、ゴシック、ルネサンス、バロックといくつもの様式が見られます。
午後・夜: バーデン・バーデン。カールスルーエで乗り継ぎ、ローマ時代からの由緒ある温泉保養地として知られるバーデン・バーデンへ。スパや、エステで旅の疲れを癒し、時間に余裕がある場合はカジノにも挑戦。
【バーデン・バーデン泊】

7日目
〜シュヴァルツヴァルト(黒い森)〜
午前・午後: バーデン・バーデンにあるバローニング2000社で気球に乗り、上空から黒い森を空中散歩。ライン川やフランス・アルザス地方も望むことができます(所要時間5〜6時間)。
夜: シュトゥットガルト。夕方から夜にかけカールスルーエまで移動、乗り継ぎし、ICE にてシュトゥットガルトへ。地元の人たちで賑わうワイン酒場「シェレントゥルム」へ。バーデン、ヴュルテンベルク地方のワインと食事がリーズナブルにお楽しみいただけます。城壁の一部に残る16世紀の塔がお店になっています。
【シュトゥットガルト泊】

8日目
〜ホーエンツォレルン城〜
終日: シュツットガルトからIRE に乗りヘッヒンゲンへ。山上にあるドイツ屈指の名城、ホーエンツォレルン城を観光。歴史は11世紀まで遡り、現在も最後の皇帝ヴィルヘルム2世の子孫が使用しているが、ガイドツアーに参加が可能。見ものは宝物館でプロイセン王家の財宝が展示されている。観光後ミュンヘンへ移動。
【機中泊】

9日目
ミュンヘンから日本へ出発。



※ 旅程表にある観光地の説明は一部割愛しました。ご了承ください。


旅行プランの概要とコンセプト:

 鉄道パスで移動、時間に縛りなく車窓も楽しめる
  女性クループや夫婦向け


 女性グループやご夫婦向けの旅行プラン。旅行上級者も満足いただけるワンランク上のヨーロッパ旅です。多くの著名な画家が誕生し世界一の美術館数を誇るオランダでは、名画が多数展示されています。ドイツでは憧れの古城ホテルでの宿泊、ライン川クルーズ、ビールやワインと一緒に召し上がるドイツ料理など古城巡りを観光のベースにドイツの魅力を存分に組み込んだ日本人好みの行程にしました。バーデン・バーデンではスパ、エステ体験ができるのもおすすめ。駆け足の日程ながらもゆっくりできる時間も設けており、また各地鉄道パスを使った移動で時間に縛りが無く安心安全かつ車窓も楽しめる旅行で、気になる治安面にも配慮したツアーとなっています。


 安心感重視の利便性高いホテルをセレクト

 この旅のプランで利用するホテルは、移動、観光のしやすい立地と清潔感、有名チェーンホテルの安心感を重視してセレクト。バーデン・バーデンの「デア・クライネ・プリンツ」は、サン=テグジュペリの『星の王子さま』の世界をモチーフにしたムードある内装で女性向きです。8日目は、ミュンヘンへと移動して、ミュンヘン空港から深夜便のフライトにて日本へと帰国します(注:日程表から編集部が抽出しました)。

◎ アムステルダム(3泊): ヒルトン・アムステルダム
◎ オーバーヴェーセル: ブルクホテル・アウフシェーンブルク
◎ ハイデルベルク: クラウンプラザホテル ハイデルベルク
◎ バーデン・バーデン: デア・クライネ・プリンツ
◎ シュトゥットガルト: モーテル・イン・シュトゥットガルト


編集部からヒトコト:

 鉄道パスで列車に自由に乗り放題

 高速列車と普通列車などの鉄道で巡るオランダとドイツの旅です。いずれの国も鉄道路線網が発達し、ローカル列車から高速列車までいくつものタイプの列車が運行されていますので、鉄道で巡るのに最適な2カ国です。ベネルクス3カ国とドイツで有効なユーレイルセレクトパスを利用します。12歳未満のお子様連れの家族で旅行する場合には、大人向けのユーレイルセレクトパスの購入と同時に子供向けパスを予約すれば、大人1人に同伴する子供(4歳以上12歳未満)2人までが無料となります。
 また、現在、ユーレイルパスはキャンペーン中で、2017年3月29日まで購入すると、通用日が無料で追加されます。今回の旅では、8日間の鉄道パスを購入していますので、7日間有効のユーレイルセレクトパスを購入すると、無料で通用日が1日追加されます。
 また、郷土料理やその町の雰囲気が感じられるレストランでの食事も魅力的。現地の人々と隣合わせの席でその土地の味覚が楽しめそう。

※ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は必ず、実際に時刻表でご確認ください。

※また、列車情報、車内で提供される食事やサービスについても予告なく変更されることがあります。ご乗車の際には事前にご確認ください。


鉄道パス&チケット
・ユーレイル ベネルクス-ジャーマンパス(ユーレイルセレクトパス)、大人1等セーバーパス、2カ月の有効期間のうち通用日8日間を利用。KD ライン観光船(20%OFF)を除き、全行程で鉄道パスのみでご乗車が可能です。一部ICE、IC などの座席指定される場合は1区間ご
とに追加料金が必要となります。

【編集部注釈】
・今回の旅では、ドイツの高速列車ICE をはじめ、インターシティ(IC)、リージョナルエクスプレス(RE)などに乗車します。

・ドイツの高速列車ICE をはじめ、インターシティ(IC)、リージョナルエクスプレス(RE)などに乗車します。ユーレイルパスには、2〜5人で同じ行程を一緒に旅するのに割引きが適用されるお得なセーバーパスがあります。大人1人に同伴する4歳以上12歳未満の子供向けパスは無料です。割引きが適用されるユース(12歳以上28歳未満)パスやシニア(60歳以上)パスもあります。大人と子供のファミリー向けのパスも。

・鉄道パスを使用して、高速列車ICE にご乗車の際、座席指定券は任意です。

Tips & インフォメーション
・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・オーストリア政府観光局 ⇒ http://www.austria.info/jp

・チェコ政府観光局 ⇒ http://www.czechtourism.com/jp/home/

撮影日:
撮影場所:
キャプション: アムステルダム中央駅(C)Ptnphoto
画像サイズ: 492×369(65%表示)