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No.4469 【交通新聞社新書105】観光列車が旅を変えた
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2016-12-24 22:59:20
株式会社交通新聞社

            【交通新聞社新書 新刊のご紹介】

交通新聞社新書105
観光列車が旅を変えた
 地域を拓く鉄道チャレンジの軌跡

観光列車は戦前から運転され、都市部と海・山・湖やレジャー施設などを結び、今でも多くの乗客を輸送している。しかし近年は、乗ること自体が観光目的となる魅力的な列車が多数登場し、観光の新たなコンテンツとして人気を集めている。これらの列車には、事業者の地道な努力やさまざまなアイデアが活かされており、沿線地域の自治体や企業、住民が運行に協力するケースも増えている。本書は、観光列車の歴史を概観したあと、SLやトロッコ、グルメなど観光列車の代表的な事例を紹介するとともに、事業者と地元との連携にも注目。観光列車の進化形である「クルーズトレイン」の現状と展望についても考える。


書  名: 交通新聞社新書105
      観光列車が旅を変えた
      地域を拓く鉄道チャレンジの軌跡
著  者: 堀内重人
発 売 日: 2016年12月15日(木)
判  型: 新書判
価  格: 本体900円+税(8%税込972円)
ISBN: 978-4-330-74316-5
発 売 元: 交通新聞社 http://www.kotsu.co.jp/

【本書の主な内容】
第1章 戦後の観光列車の歴史
第2章 観光資源として沿線を活性化するSL列車
第3章 車窓の素晴らしさで旅行者を魅了する観光列車
第4章 沿線地域の食材を活かすグルメ列車
第5章 鉄道旅行を革新するJR九州のD&S列車
第6章 クルーズトレインの現状と展望

【著者紹介】堀内 重人(ほりうち しげと)
1967年生まれ。立命館大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。
運輸評論家として、執筆や講演活動、ラジオ出演などを行う傍ら、NPOなどで交通・物流・街づくりを中心とした活動を行う。主な著書(単著)に、『ビジネスのヒントは駅弁に詰まっている』(双葉社)、『寝台列車再生論』(戎光祥出版)、『元気なローカル線のつくりかた』(学芸出版社)、『チャレンジする地方鉄道』(交通新聞社)、『新幹線VS航空機』(東京堂出版)、『地域で守ろう!鉄道・バス』(学芸出版社)、『ブルートレイン誕生50年−20系客車の誕生から、今後の夜行列車へ−』(クラッセ)などがある。
日本交通学会・公益事業学会・日本海運経済学会・交通権学会会員。

【おわりに】から
 本書で取り上げたSL列車、トロッコ列車、車窓が美しい列車、グルメ列車は、現在の観光列車の代表的なジャンルであり、各事業者は工夫とアイデアに富んださまざまなサービスを導入している。中でもグルメ列車は、地産地消のコンセプトのもと、沿線地域への経済効果をより明確な形で発揮し、路線は不採算だが便益は「正」という、地方鉄道・路線に対する新しい考え方をもたらした。
 そして、これらの観光列車の集大成として、平成25(2013)年10月に登場したのがクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」であった。クルーズトレインは、沿線地域の食に関する生産者や製造者だけでなく、バス事業者や宿泊事業者、観光施設の運営事業者などと連携して「地域の基幹産業」を形成し、グルメ列車を大きく上回る経済効果を発揮している。これは地方鉄道・路線の価値を向上させ、地域における鉄道の位置づけを変える大きな一歩ということができる。
撮影日:
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キャプション:
画像サイズ: 307×494(原寸表示)