ほりうち(ccbu8181) 2016-09-01 18:51:41 |
旅のヒント
高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。 〜優雅に1等で〜 イギリス ゴールデンルートをめぐる鉄道の旅 9日間 トラベルギャラリー 東京営業所 成沢道江さん このコーナーでは、レイルエキスパート養成講座を受講し、最終試験にて高得点をマークして合格し、「レイルエキスパート」になられた旅行会社スタッフの皆様の旅行プランをご紹介します。 8月号は、同養成講座春コース(2016年4〜6月)を修了、レイルエキスパートに認定された、成沢道江さん(トラベルギャラリー)が作成したヨーロッパ鉄道旅行プランをご紹介します。エジンバラ、湖水地方、オックスフォード、コッツウォルズ、そしてロンドンと、英国でも人気の高い地方や都市を鉄道の1等席で優雅に旅する9日間です。 <画像=ヴァージントレインズ((C)Darren Hedge)>。 旅程: 1日目 日本からロンドン・ヒースロー空港へ。ヒースローエクスプレスでパディントン駅へ。地下鉄でキングスクロス駅行き、そこからヴァージントレインズ(16:00発)に乗ってエジンバラ・ウェバリー駅へ(所要約4時間22分)。車内では夕食や飲み物の提供があります。着後、ホテルへ。 【エジンバラ泊】(ウェバリー駅近くのホテル) 2日目 終日:エジンバラを自由に散策。中世スコットランドの面影を今に伝える美しい古都を満喫してください。 【エジンバラ泊】(ウェバリー駅近くのホテル) 3日目 朝食後、ヴァージントレインズ(8:51発)でエジンバラ・ウェバリー駅からオクセンホルム駅へ。ノーザンレイルに乗り換えて、湖水地方ウィンダミア駅へ(所要約2時間50分)。朝食は、ヴァージントレインズの食堂車で。午後は村を散策、ウィンダミア湖クルーズ、あるいはカントリーハウス内で自由に。夕食はホテル内ダイニングで。AA ロゼット賞2 つ星のレストランで地元食材を使った季節のイギリス料理。 【ウィンダミア泊】(ウィンダミア湖畔まで徒歩約5分) 4日目 朝食後、湖水地方10 の湖を巡るツアーへ。ランチはケズィックで。夕食はカントリーハウス内のダイニングで。 【ウィンダミア泊】(ウィンダミア湖畔まで徒歩約5分) 5日目 早朝、列車を乗り継いでオックスフォードへ。ノーザンレイル(6:45発)でオクセンホルム駅へ。ヴァージントレインズに乗り換えて、ウォルバーハンプトン駅へ。さらにクロスカントリーに乗り換えて、オックスフォード駅へ(所要約4時間28分)。朝食はヴァージントレインズの食堂車でどうぞ。オックスフォード・ビジターセンターに荷物を預けて、昼食と観光をお楽しみください。夕方、ファーストグレートウェスタン(17:25発)でオックスフォード駅からモートン・イン・マーシュ駅へ(約48分)。夕食は、宿泊するマナーハウスで。 【コッツウォルズ泊】(田園に建つマナーホテル) 6日目 朝食後、コッツウォルズプライベートツアーを利用。プライベート車で、ひっそりと佇む美しい村や穴場へ。午後、マナーハウスに戻り、アフタヌーンティをどうぞ。夕食は、ホテル内のミシュラン1 つ星レストランで地元産食材を使ったヘルシー料理を。 【コッツウォルズ泊】(田園に建つマナーホテル) 7日目 朝食後、タクシーでモートン・イン・マーシュ駅へ。ファーストグレートウェスタン(9:23発)でロンドン・パディントン駅へ(所要約1時間35分)。その後、ロンドン市内を散策。夜は、バトーロンドンのテムズ川ディナークルーズへ。ビッグベンやロンドンアイ、タワーブリッジなどライトアップされた、昼間とは違った趣のロンドンの景観をご覧いただけます。 【ロンドン泊】(パディントン駅近くのホテル) 8日目 朝食後、出発までショッピングや観光をお楽しみください。ヒースローエクスプレス(13:00発)でパディントン駅からロンドン・ヒースロー空港へ。 【機中泊】 9日目 日本に到着。 旅行プランの概要とコンセプト: 1等で優雅な列車の旅 ヴァージントレインズでは車内で夕食も! 鉄道発祥の国イギリスを、ブリットレイルパスを使い、スコットランドのエジンバラから湖水地方、そしてイギリスで最も美しい村と言われるコッツウォルズを訪れ、最後はロンドンでの滞在をお楽しみいただく、イギリスのベストハイライトコースです。鉄道ならではの旅を十分にお楽しみ頂きたく、1等車を利用します。車窓に流れる変化に富んだ美しい景色を眺め、趣があって味わい深いイギリス鉄道の旅の魅力を余すところなく満喫していただけるコースにしました。旅程はエジンバラ2泊、湖水地方2泊、オックスフォードに立ち寄りコッツウォルズ2泊、最終日にロンドンで1泊となります。ロンドン以外は2連泊とし、終日フリーの日も入れ、詰め込み過ぎないゆとりある行程にしました。 英国らしい湖水地方と美しい村コッツウォルズへ 児童文学作家のビアトリクス・ポターが愛した湖水地方を巡る4日目は、湖水地方10 の湖を巡るツアーへとご案内(混載/英語)。訪れるスポットとしては、アンブルサイド、ライダル湖、グラスミア湖へ。途中、名物のグラスミア・ジンジャー・ブレッドショップへご案内。サルミア湖、ボローデルの谷、ホニスター峠、バタミア湖、ニューランズの谷。ケズィックでの昼食は各自でどうぞ。レストラン・パブやカフェ、サンドイッチショップなど多くのお店があります。さらに、カッスルリッジ・ストーンサークル、クルーズ(夏季のみ)、カークストーン・パス、ウィンダミアです。 5日目、湖水地方からコッツウォルズへと移動の途中、オックスフォードに立ち寄ります。ご自由に昼食と観光をお楽しみください。学生の街オックスフォードにはレストランやパブなど多くのお店があります。イギリスで初めてカフェをオープンした街であることでも知られており、クオリティの高い紅茶や、スコーンをおしゃれな店内で楽しむことも出来ます。映画ハリーポッターのロケ地として有名なクライストチャーチ、ステンドグラスが美しい聖母セントメアリー大学教会など。 6日目は、国内でもっとも美しい村コッツウォルズをプライベートツアーで巡ります。お客様のご要望に合わせて、訪れるスポットとしては、例えば、チッピングカムデン、ブロードウェイタワー、スノーズヒル、ブロードウェイ、ウィンチカム、スドーリー城、アッパー・ロウアースローター、バイブリーなど。 ポターのカントリーハウスとマナーハウスに泊まる ◎ 1、2日目のホテル(Radisson Blu Hotel Edinburgh)は、シックな趣のある城のようなレンガ造りの建物。エディンバラ城にも徒歩約5分と近く、観光にも便利。 ◎ 3、4日目は、児童文学作家のビアトリクス・ポターが所有していたカントリーハウスを利用したホテル(Lindeth Howe Country House)に宿泊。美しい大きな庭園内にあるホテルです。 ◎ 5、6日目は、昔ながらの田園風景の中に建つ、旧牧師館を改築した由緒あるマナーハウス(The Lords of the Manor Hotel)。8 エーカーにおよぶ17世紀のつくられた庭や緑地は、古き良き英国を思わせます。 ◎ 7日目は、モダンなデザインとパディントン駅隣接という中心部の好立地を誇るホテル(Mercure London Paddington)です。 編集部からヒトコト: 1等で優雅な列車の旅 ヴァージントレインズでは車内で夕食、食堂車で朝食も! 鉄道発祥の地を列車(1等)でちょっと贅沢に、車窓の風景を存分に楽しみながら、人気の高い地方を訪れる7泊9日の旅です。日本からは飛行機でロンドン・ヒースロー空港に到着後、すぐにヴァージントレインズに乗ってスコットランドまで行き、その後、湖水地方、オックスフォード、コッツウォルズを列車で南下し、再びロンドンに戻ってくるという旅程。町の散策時間も十分に確保され、宿泊もエレガントなホテルを選択、のんびりとした贅沢な鉄道の旅が楽しめそうです。このプランは、シニア層、30代以上の女性グループ、あるいはハネムーナーを想定しているそうです。 初日、ロンドン到着後、ヴァージントレインズのイーストコースト線に乗ってエジンバラへ。4時間超の列車の旅ですが、1等のお客様には食事と飲み物のサービス(1等チケット料金に含む)があります。もちろん、車内では食べ物やスナック類、ドリンクなども販売しています。また、3日目と5日目の朝食は、ヴァージントレインズのイーストコースト線の食堂車で。日本ではあまり見かけなくなった食堂車の利用は、列車の旅をしていることが実感できる瞬間でもあります。このほか、ノーザンレイルやクロスカントリーの各鉄道会社の列車にも乗車します。 湖水地方とコッツウォルズでは、現地発着のツアーを利用して、限られた時間で観光スポットを余すところなく巡ります。旅の最後には、テムズ川ディナークルーズで、ライトアップされたキラキラと輝くロンドンの町を見ながら夕食を楽しみます。 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。 鉄道パス&チケット ・鉄道パス:ブリットレイルパス(通用日数8日間) ・【編集部注釈】 ブリットレイルパスには、割引きが適用されるシニアパス(60歳以上)、ユースパス(16歳以上26歳未満)があります。また、ファミリー割引きとして、大人もしくはシニアが同伴する子供(5歳以上16歳未満)1人はブリットレイルパスが無料となります。同伴する子供2人目からは、子供料金として大人料金の半額が適用されます。 ブリットレイルパス所持者は、ロンドン・ヒースロー空港からパディントン駅までのヒースローエクスプレスにご乗車いただけます。この際、ブリットレイルパスの通用日を1日使うことになります。 英国の列車は、座席指定については任意です。パス所持者(パスホルダー)向けのお得な座席予約料金が設定されています。座席指定券については、現地でご購入ください。 Tips & インフォメーション ・こに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期よって異なる場合があります。 必ず事前にご確認ください。 ・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出けください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくの多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。 ・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。 ・英国政府観光庁 ⇒ https://www.visitbritain.com/gb/en/JP |
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