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No.3227 (Re:3222) 【REJ】旅のヒント:東スイス地方の小さな村とハイキングを楽しむ鉄道の旅
ほりうち(ccbu8181) 2014-05-31 21:18:50

旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。

東スイス地方の小さな村とハイキングを楽しむ鉄道の旅
マイエンフェルト、シャフハウゼン、ザンクト・ガレン、アッペンツェル、エンゲルベルクなど


 スイスのチューリヒを起点に鉄道で東スイス地方を中心に巡ります。ハイキングは2回。ハイジの村として知られるマイエンフェルトと、ティトリス山への登頂途中の山上湖周辺でハイキングを楽しみます。
 6〜8月は高山植物を楽しみながらのハイキングとなりそうです。また、世界遺産の修道院のあるザンクト・ガレン、伝統的な生活が今も息づくアッペンツェル村、ラインの滝で知られたシャフハウゼンと、ラインの宝石と称される小さな町シュタイン・アム・ラインにも列車で訪ねます。今回の旅では、スイスハーフフェアカードを使います。
 1カ月の有効期間内に鉄道やバス、湖船、登山列車に50%割引で乗車/乗船できます。

 旅程
┌───┬───────────────────────────┬───────────┐
|   |          スケジュール           |   宿泊都市    |
├───┼───────────────────────────┼───────────┤
|1日目|日本からヨーロッパの都市を経由してスイス・チューリヒへ|【チューリヒ泊】   |
|   |。着後ホテルへ。                   |           |
├───┼───────────────────────────┼───────────┤
|2日目|ハイジの村へ。朝、チューリヒ中央駅からICでマイエンフェ|【チューリヒ泊】   |
|   |ルトへ(所要約1時間6分)「赤の道」ハイキングコースへ。|           |
├───┼───────────────────────────┼───────────┤
|3日目|朝、ICでザンクト・ガレンへ(約 1時間14分)。散策後、S|【チューリヒ泊】   |
|   |バーンでアッペンツェル村へ(約47分)。        |           |
├───┼───────────────────────────┼───────────┤
|4日目|朝、REでシャフハウゼンへ(約41分)。ラインの滝と旧市街|【チューリヒ泊】   |
|   |散策。Sバーンでシュタイン・アム・ラインへ(約24分)。S|           |
|   |バーンでチューリヒ中央駅へ(約1時間5分)。      |           |
├───┼───────────────────────────┼───────────┤
|5日目|朝、IRでエンゲルベルクへ(約1時間50分)。BETのゴンドラ|【チューリヒ泊】   |
|   |とケーブルカーを乗り継いでティトリス山頂へ(約35分)途|           |
|   |中、トリュプゼーでハイキング。            |           |
├───┼───────────────────────────┼───────────┤
|6日目|終日、チューリヒ市内散策。またはルツェルン散策。   |【チューリヒ泊】   |
├───┼───────────────────────────┼───────────┤
|7日目|チューリヒ国際空港からヨーロッパの都市を経由して日本へ|【機内泊】      |
├───┼───────────────────────────┼───────────┤
|8日目|日本着。                       |           |
└───┴───────────────────────────┴───────────┘


 旅のポイント

ハイジの村マイエンフェルトでハイキング
チューリヒからは湖沿いを列車で約1時間


 チューリヒ国際空港に到着したら、空港に併設されている鉄道駅からチューリヒ中央駅やチューリヒ市内へ簡単に移動できます。弊社公式ウェブサイトでは、チューリヒ国際空港へのアクセス、交通情報、直結する鉄道駅情報、チューリヒのおすすめ観光スポット情報、マップ、チューリヒ中央駅の駅構内サービスや公共交通機関との接続などの情報を紹介しています。
 翌日は女流作家ヨハンナ・シュピーリの児童文学『ハイジ』の舞台になった村マイエンフェルト。日本ではアニメ『アルプスの少女ハイジ』としてお馴染みのストーリーです。チューリヒ中央駅からインターシティ(IC)に乗って、サルガンス駅でSバーンに乗り換えて約1時間。あるいはリージョナルエクスプレス(RE)でバートラガッツ駅まで行き、そこでSバーンに乗り換えて約1時間30分でマインフェルトに到着です。チューリヒからスイス東部のマイエンフェルトまでの間、鉄道はチューリヒ湖やヴァレン湖などの湖沿いを時折走りますので、車窓の景色を存分に楽しめます。
 マインフェルト駅からは2つのハイキングコースが整備されています。初心者向けの「赤の道」は、約2時間のハイキングコースで、ハイジが冬の間、過ごした村のイメージにピッタリのハイジドルフ(オーバーロッフェルス村)へと行きます。途中ぶどう畑の小路を通り、ハイジ博物館やハイジの泉などを巡る、高低差の少ないコースです。ちなみに、原作でハイジは冬の間、架空のデルフリ村で過ごしました。健脚には、「青の道」がオススメ。オクセンベルク(ハイジアルプ)までの約6時間のハイキングコースです。ハイジが夏の間暮らしたおじいさんの小屋や家にイエニンスの村を巡ってマイエンフェルト駅に戻るコースです。


ICで世界遺産の町ザンクト・ガレンへ
伝統息づくアッペンツェル村、ラインの滝シャフハウゼンへ


 3日目は、ザンクト・ガレンへ。チューリヒ中央駅からインターシティ(IC)に乗って約1時間14分でザンクト・ガレン駅に到着します。バロック建築の傑作、8世紀創設のザンクト・ガレン修道院と修道院付属図書館やカテドラル(いずれも世界遺産)は、一見の価値があります。修道院周辺の旧市街は、中世の町並みが残され、カフェやレストランも多く営業しています。
 ザンクト・ガレンからはSバーンで今もなお古くからの伝統的な生活を守る小さな村アッペンツェルへ(約47分)。16〜17世紀の建物が残され、家々の壁画や伝統的な建物の外観は歩いていてとても楽しくなります。この村ではぜひ昔ながらの醸造法で作られるビールをご賞味ください。名物のスパイシーなチーズ、カウベル飾りなどはお土産にもいいかも。
 翌日は、ドイツと国境を接するシャウハウゼンへ。チューリヒ中央駅からレギオエクスプレス(RE)に乗って約41分で到着します。ヨーロッパ随一の水量を誇るラインの滝を見学したり、ラウフェン城のある丘にのぼったり、旧市街の散策を楽しみます。午後は、ラインの宝石とも称される小さな町シュタイン・アム・ラインへ。中世の雰囲気を街角に残す町は、家々の壁画が目を引きます。チューリヒへは、Sバーンで、途中ヴィンタートゥールで乗り換えです。


ティトリス山でハイキング
ルツェルン〜エンゲルベルク間は、パノラマ車両連結のIC で


 5日目は、世界初の回転する空中ケーブルカー「ロッテール」に乗ってティトリス山へ。途中、高山植物を楽しみながらハイキングで汗を流しましょう。チューリヒ中央駅からインターレギオ(IR)でティトリス山の麓の村エンゲルベルクへ向かい、ルツェルンで「ルツェルン-エンゲルベルクエクスプレス」(IC)に乗り換えです。天井近くまでも窓の広がったパノラマ車両(1等)が連結された列車の車窓からは、緑の渓谷と山間の村、氷河を頂く名峰といったスイスらしい風景が楽しめます。エンゲルベルク駅から15分ほど歩くと、エンゲルベルクBET駅があります。BET運行のゴンドラに乗ってトリュブゼーへ。ここで回転する空中ケーブルカーに乗り換えて山頂へと行きます。所要時間は約50分。
 山頂に行く前に、トリュプゼー駅を降りると、すぐ側に山上湖トリュプゼーの周囲を歩くハイキングコース(約1時間〜1時間30分)が整備されています。初心者でも楽しめる平坦なコースです。夏の間は高山植物も咲き、ハイカーの目を楽しませてくれます。
 夏は1日が長いので、チューリヒへ戻る際、ルツェルンで途中下車して旧市街を散策、夕食を楽しんでもいいかもしれません。あるいは、翌日のチューリヒ市内観光の際に、インターレギオ(IR)に乗って約50分の湖畔の古都ルツェルンへ出かけてもいいかもしれません。ルツェルンのオススメ観光スポット情報などは、公式サイで紹介しています。ルツェルン駅へは、チューリヒ中央駅からインターレギオ(IR)に乗って約50分で到着します。


 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


 鉄道パス&チケット

・スイスハーフフェアカード/1カ月有効(1等):IC(チューリヒ中央駅⇔マイエンフェルト駅<2日目>)、IC(チューリヒ中央駅⇒ザンクト・ガレン駅)、Sバーン(ザンクト・ガレン駅⇒アッペンツェル駅⇒アムステルダム中央駅<3日目>)、RE(チューリヒ中央駅⇒シャフハウゼン駅)、Sバーン(シャフハウゼン駅⇒シュタイン・アム・ライン駅⇒チューリヒ中央駅<4日目>)、IR&IC(チューリヒ中央駅⇔エンゲルベルク駅)、ゴンドラとケーブルカー(エンゲルベルクBET駅⇔ティトリス山頂駅)<5日目>)、IR(チューリヒ中央駅⇔ルツェルン駅<6日目>)。

・スイスハーフフェアカードには子供、ユース、シニア向けの設定はありません

・ご家族でご旅行の際、有効なスイスハーフフェアカード(またはスイスパス、スイストランスファーチケット、スイスカード)を所持する親と一緒に旅行する場合、16歳未満のお子様は無料となります。無料のスイスファミリーカードをお求めください。

・この旅程で乗車する列車はすべて座席指定券は必要ありません。IC、RE、S バーンなどは座席の指定はできません。



 Tips & インフォメーション

・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。復路の列車の時刻も必ずご確認ください。

・列車にご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・スイス政府観光局 ⇒ http://www.myswiss.jp/

撮影日:
撮影場所:
キャプション:
画像サイズ: 200×150(原寸表示)