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No.2560 (Re:2555) 【REJ】渡り鳥ルートでドイツからスウェーデンへ
ほりうち(ccbu8181) 2013-02-01 23:36:40

旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。


渡り鳥ルートでドイツからスウェーデンへ出かけよう!
 ハンブルク、コペンハーゲン、ストックホルムへ


 ドイツ・ハンブルクからデンマーク・コペンハーゲンへ、そしてスウェーデン・ストックホルムへと巡る鉄道の旅です。ハンブルク、コペンハーゲン、ストックホルムと個性溢れる都市を巡りつつ、途中下車してドイツ北部のリューベック(世界遺産登録)へ。ストックホルムへと移動する際、マルメで下車してもいいでしょう。この旅のプランでは2つの高速列車(ICEとX2000)に乗り、ICEごとフェリーにのってドイツからデンマークへ渡る、通称渡り鳥ルートを通ります。列車とフェリーで巡るドイツ・北欧の旅です。



 旅程

1日目
 日本からヨーロッパの都市を経由してハンブルクへ。着後、ホテルへ。
【ハンブルク泊】

2日目
 終日、ハンブルク市内散策。
【ハンブルク泊】

3日目
 朝食後、ハンブルクからICEに乗って渡り鳥ルートを通ってコペンハーゲンへ。途中、リューベックで途中下車(約36分)。ランチとともにリューベック市内散策後、再びICEに乗ってコペンハーゲンへ(約4時間8分)。
【コペンハーゲン泊】

4日目
 終日、コペンハーゲン市内散策。
【コペンハーゲン泊】

5日目
 朝食後、高速列車X2000でスウェーデン・マルメへ(約34分)。市内散策後、午後、再びX2000でストックホルムへ(約4時間29分)。
【ストックホルム泊】

6日目
 朝食後、ストックホルム市内散策。
【ストックホルム泊】

7日目
 出発まで、ストックホルム市内散策。ストックホルム・アーランダ空港から、ヨーロッパの都市を経由して日本へ。
【機中泊】

8日目
 日本着。


 旅のポイント

「渡り鳥ルート」でコペンハーゲンへ、
 高速列車ICEがそのままフェリーの中へ!

 ハンブルク中央駅は大きな駅で、バスや地下鉄、タクシーなどの公共交通機関が乗り入れています。駅のチケット窓口は時間帯によってはとても混雑しますので、早めの行動を心がけてください。駅構内には荷物用のロッカーはもちろん、郵便局や観光案内所、キヨスク、ショップやブティック、カフェやレストラン、パン屋、ファーストフード店などが並びます。
 町の散策へと出かけましょう。ハンブルク中央駅の西側に町が広がっています。市庁舎広場周辺や赤レンガ倉庫が並ぶ倉庫街を散策したり、ドイツ最大規模のハンブルク市立美術館やこの町出身の作曲家ブラームスの博物館を訪れたり。ドイツ最大の港町を楽しみましょう。
 3日目は、高速列車ICEでデンマーク・コペンハーゲンに移動です。途中、「ハンザの女王」と称される古都リューベックで下車して、世界遺産に登録されている旧市街を中心に散策しましょう。リューベック中央駅から東へ10分ほども歩くと、川に囲まれた旧市街の入り口、ホルステン門に到着です。すぐ側にある観光案内所でマップや情報を入手して旧市街へ。豪商が建てたレンガ造りの館が軒を連ねる細い路地を歩きましょう。個性的な外観の市庁舎、13世紀後半に建てられた世界最古の福祉施設、聖霊養老院などは見どころのひとつです。名物ロートシュポン(赤ワイン)は食事のお供に。アーモンドの粉と砂糖で作った甘いマジパンはお土産にいかがでしょう。
 ランチを楽しんだら、リューベック中央駅からICEでコペンハーゲンへ(所要約4時間8分)。通称渡り鳥ルートと呼ばれる路線で、プットガルテンでICEの車両ごとフェリーに乗り込み、デンマーク側のロービュまで海峡を船で渡ります。この間、1時間足らず。船で移動中は、ICEから下車し船内で過ごすことになります。時間帯にもよりますが、夕暮れ時は夕日に照らされて辺りはオレンジ色に。デッキでの一時を楽しみましょう。
 コペンハーゲン中央駅は町の中心にあり、バスやローカル列車、タクシーといった公共交通機関が乗り入れています。駅構内には郵便局や旅行会社、スーパーマーケット、ショッピングセンター、パン屋やレストラン、カフェのほか、シャワールームや荷物用ロッカーなどを完備します。
 コペンハーゲン中央駅からほぼ徒歩圏内に町の見所は集中しています。駅前にあるチボリ公園を越えた市庁舎からアマー広場一帯、さらにニューハウン地区からカステレット周辺へ。ショッピングを楽しみ、コンゲンス・ニュ広場を散策。ラウンドタワー(展望台&天文台)に上ったり、アマリエンボー宮殿を訪れたり。ニューハウン地区のカラフルな建物が並ぶ運河沿いのレストランでランチを。さらに東へと進み、人魚姫の像があるカステレット周辺地区へ。ゆっくりと散策を楽しみましょう。


高速列車X2000でストックホルムへ
 シャレたビストロ車両でスナックとともにティータイム


 5日目はコペンハーゲン中央駅から高速列車X2000に乗ってスウェーデンの首都ストックホルムへと向かいます。最高時速200kmで走り抜けるX2000はスウェーデンが誇る高速列車です。1等では無料のWi-Fiを利用できるほか、コーヒーまたは紅茶の無料サービスも。1等プレミアムオプションを購入すると、食事(3コース)を座席で楽しめます。2等席でもWi-Fiによるネット接続が可能(使用料がかかります)。また、シャレた雰囲気のビストロ車両では、スナックや軽食などを販売しています。ギフトショップのコーナーもあり、チョコレートやゲーム、香水などを販売しています。
コペンハーゲンから直行でストックホルムへ移動するのもいいですが、スウェーデン側の玄関口マルメで途中下車して港町を散策してはいかがでしょう。コペンハーゲン中央駅からX2000に35分ほどでマルメに到着です。海に隣接するマルメ中央駅の目の前に観光案内所があるので、ここで町の地図をもらって散策に出かけましょう。駅前の運河を渡り南へと行くと町の中心部です。東側に市庁舎のあるストーラ広場があり、辺りにはたくさんのレストランやカフェが並びます。新鮮な魚介料理をどうぞ。また、ここに16世紀に誕生したという、スウェーデン最古のレイヨーネット薬局は必見です。町の西側にはお濠に囲まれたマルメ城や市立美術館や博物館などがあります。
マルメ観光を楽しんだら、再びX2000に乗ってストックホルムへ。マルメ〜ストックホルム間は1日14往復運行されていますので、スケジュールが立てやすくなっています。マルメからストックホルム間は約4時間29分で到着です。ストックホルム中央駅は、バスや地下鉄といった公共交通機関のハブになっており、駅構内には警察署や両替所、ロッカー、ショップやレストラン、カフェ、ネット設備を完備します。ストックホルム市街地とストックホルム・アーランダ空港を結ぶアーランダ・エクスプレスは、ストックホルム中央駅の北側から発着します。

※ここで明記している乗車時間や乗り換え駅、連結されている車両は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合もあります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


 鉄道パス&チケット

・高速列車ICE(ハンブルク中央駅⇒コペンハーゲン中央駅<3日目>)、高速列車X2000(コペンハーゲン中央駅⇒ストックホルム中央駅<5日目>)

・ハンブルク〜コペンハーゲン間ではリューベックで途中下車します。高速列車ICEは座席指定券は任意(ICEスプリンターを除く)です。レイルヨーロッパでこの区間のチケットをご購入の際は、座席指定券は含まれていません。オープンチケットですので、リューベックで途中下車ができます。

・X2000は座席指定券が含まれます。マルメで下車する際、コペンハーゲン〜マルメ間の包括運賃チケット(座席指定券込み)を購入し、さらにマルメ〜ストックホルム間の包括運賃チケットが必要となります。


 Tips & インフォメーション

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。復路の列車の時刻も必ずご確認ください。

・ドイツ観光局公式サイト ⇒ http://www.germany.travel/jp/

・スカンジナビア政府観光局公式サイト ⇒ http://www.visitscandinavia.org/ja/Japan/

・レイルヨーロッパが提供するドイツ、列車などの口コミ情報
 http://www.raileurope-japan.com/spip.php?page=comments-faq&id_rubrique=2
・レイルヨーロッパが提供するストックホルム・アーランダ空港の詳細情報
 http://www.raileurope-japan.com/plan-your-trip/airports/

・レイルヨーロッパが提供するハンブルク駅構内図
 http://www.raileurope-japan.com/plan-your-trip/rail-stations-maps/

撮影日:
撮影場所:
キャプション:
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