NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.8584 【JR東海】南海トラフ巨大地震 津波避難対策の進捗について
ほりうち(ccbu8181) 2014-11-12 21:54:49
2014.11.12
【社長会見】南海トラフ巨大地震 津波避難対策の進捗について


 当社では、南海トラフ巨大地震で発生する津波からの避難に備え、自治体によるハザードマップにおいて津波の到達が想定される地域を「津波危険予想地域」に指定し、自治体によるハザードマップが見直される都度、当社も「津波危険予想地域」の見直しを行ってきました。このたび、当社在来線が沿岸部を走行する静岡、愛知、三重の全ての県において、各県が公表したハザードマップへの対応が完了しましたので、その他の津波避難対策の進捗とあわせてお知らせします。

1.津波危険予想地域の設定(別紙参照)

 ・平成26年5月30日に愛知県から公表された津波浸水想定域図への対応を平成26年10月に完了。
 これにより、静岡、愛知、三重のすべての県において、各県が見直しを行った津波浸水想定を踏まえた当社の津波危険予想地域の見直しが完了(※)。

 ※今後も関係自治体の津波浸水想定が見直される都度、当社の津波危険予想地域も適宜必要な見直しを実施

 ○愛知県内
  見直し前 約14km → 現在(見直し後) 約38km
  ※見直しによる追加区間:東海道本線(約3km)、武豊線(約8km)、関西本線(約10km)、飯田線(約3km)

 ○三重県内
  見直し前 約128km → 現在(見直し後) 約128km

 ○静岡県内
  見直し前 約29km → 現在(見直し後) 約29km

 ○合 計
  見直し前 約171km → 現在(見直し後) 約195km

2.避難ルートの明確化

 ○津波警標(※)
  設置箇所等:線路脇約100mおきに設置
  見直しに伴う対応:平成26年度末までに完了予定

  ※津波警標:避難場所までの方向を示したもの

 ○津波避難地図
  設置箇所等:乗務員が常時携帯
  見直しに伴う対応:平成26年10月完了

 ○避難場所案内図
  設置箇所等:津波危険予想地域内の全駅に掲出
  見直しに伴う対応:平成26年10月完了

3.津波避難誘導訓練の実施(列車からの津波避難誘導訓練)
 ・9月1日(防災の日):東海道本線(吉原駅)、紀勢本線(梅ケ谷駅〜紀伊長島駅間、紀伊長島駅〜三野瀬駅間)
 ・11月5日(津波防災の日):東海道本線(吉原駅、由比駅)、紀勢本線(鵜殿駅)

4.その他の津波避難対策
 ・地震等により停車した際、運転士の安全確認により、津波の恐れのないところまで列車を移動させる。
 ・全編成に「避難梯子」を搭載済。(H27年度末までに取替予定の車両は除く)
 ・全編成に「発電機能付き携帯ラジオ」を搭載済。




[別紙]

【津波危険予想地域】

・自治体による津波浸水想定域図(ハザードマップ)をもとに津波到達が想定される地域を津波危険予想地域に指定。(東海道新幹線に対する津波危険予想地域の指定は無し。)
・関係自治体の津波浸水想定が見直される都度、当社の津波危険予想地域も見直しを行っている。
 <津波警報発令時の対応方>
 ・津波危険予想地域内に新たに列車を進入させない。
 ・津波危険予想地域内の列車については、指令による指示、もしくは乗務員の自主判断(*)によりお客様を誘導。
  *海岸線の異変、地域防災無線の放送又は住民の避難行動を認めた場合、指令との無線が不通となった場合など

 <現在の津波危険予想地域>
┌──────────┬───┬──────┐
|    線区    | 駅数 |  距離  |
├────┬─────┼───┼──────┤
|愛知県内|東海道本線| 2駅|約 10km|
|    |中央本線 | − |約  2km|
|    |関西本線 | 3駅|約 13km|
|    |武豊線  | 5駅|約 10km|
|    |飯田線  | 2駅|約  3km|
├────┼─────┼───┼──────┤
|三重県内|関西本線 | 6駅|約 17km|
|    |紀勢本線 |22駅|約 91km|
|    |名松線  | 1駅|約  5km|
|    |参宮線  | 6駅|約 15km|
├────┼─────┼───┼──────┤
|静岡県内|東海道本線| 8駅|約 29km|
├────┴─────┼───┼──────┤
|    合計    |55駅|約195km|
└──────────┴───┴──────┘



撮影日:
撮影場所:
キャプション: 津波危険予想地域
画像サイズ: 1024×763(31%表示)