NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.5835 (Re:5826) 【JR東海】平成24年3月期 決算短信(10/10)
ほりうち(ccbu8181) 2012-04-27 14:41:11
(4)会社の対処すべき課題
 厳しい経済情勢が続くと想定される中、当社グループにおいては、中核をなす鉄道事業における安 全・安定輸送の確保を最優先に、グループ全般にわたり、より質の高いサービスを提供することで収益力を強化するとともに、設備投資を含めた業務執行全般にわたりさらなる効率化・低コスト化等に努め、経営体力の充実を図ります。重点的に取り組む施策は、以下のとおりです。
 鉄道事業においては、さらに安全性を向上させるため、引き続き東海道新幹線の盛土・橋脚の耐震補強や脱線・逸脱防止対策を着実に進め、地震対策を強化します。また、東海道新幹線のまくらぎ更換をはじめ、軌道及び電車線路設備の維持・更新を計画的に進めるとともに、土木構造物の維持・強化に取り組みます。さらに、浜松工場のリニューアル工事を着実に推進します。
 東海道新幹線については、最新の技術開発成果を採用したN700Aの投入を進め、東海道・山陽新幹線のN700系タイプによる運転を逐次拡大します。また、本年3月のダイヤ改正によりさらに充実した「のぞみ」9本ダイヤを活用して、ご利用の集中する時期・時間帯における弾力的な列車設定に取り組みます。さらに、輸送能力の弾力性向上等を目的とする新大阪駅の大規模改良工事を着実に推進します。
 在来線については、名古屋都市圏の輸送基盤強化に向けて新型車両への取替や武豊線の電化工事を推進するなど、さらなる輸送サービスの充実に向けて取り組みます。
 販売面については、「EX−ICサービス」のご利用拡大及び「エクスプレス予約」の会員数拡大に向けた取組みを推進します。また、TOICAについて、電子マネーサービスや、TOICA定期券による新幹線乗車サービスのご利用拡大に努めるとともに、他の交通事業者のIC乗車券等との相互利用サービスに向けた諸準備を進めます。さらに、魅力ある商品の機動的な設定や京都・奈良をはじめとする各種観光キャンペーンの積極的な展開を進めるとともに、海外のお客様向け商品の拡充など、新たな需要を喚起する営業施策の積極的な展開に取り組みます。
 旅客関連設備については、東京駅及び新大阪駅27番線ホームにおいて新型可動柵の設置工事を推進します。また、バリアフリー設備の整備について積極的に取り組むとともに、ホームの警告ブロックについて、内方線付き点状ブロックへの取替を着実に進めます。
 技術開発及び技術力の強化については、小牧研究施設等において、新幹線鉄道分野を中心とした土木構造物の維持・強化対策、輸送サービスの充実及び自然災害対策等を中心に取組みを進めます。また、高速鉄道に関する総合的な技術力を活用し、海外における高速鉄道プロジェクトについて、対象路線における事業化へ向けたマーケテイング活動を推進します。
 鉄道以外の事業においては、名古屋駅新ビル計画について、既存ビルの解体を終え、新ビルの建設を進めます。また、リニューアルが完了した東京駅一番街など商業施設の活性化に取り組み、さらなる収益拡大を図ります。さらに、保有資産の有効活用や農業事業の充実等に取り組み、当社グループとしての一層の収益力強化に取り組みます。
 地球環境問題については、交通機関として鉄道本来の地球環境への優位性を積極的にアピールしてきましたが、引き続き大幅な省エネルギーの実現を可能とするN700Aの投入、在来線における省エネ型車両への取替等の地球環境保全に資する諸施策を進めるとともに、日常の業務遂行にあたっても省資源・省エネルギーに取り組みます。

※入力者注:以下の諸表については掲載を省略させていただきます。