NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.5730 【国土交通省】「貨物鉄道輸送の将来ビジョンに関する懇談会」(第1回)開催結果
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2012-03-30 22:42:54
国土交通省 PressRelease
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

平成24年3月28日
鉄道局
[出典:国土交通省ホームページ]

 「貨物鉄道輸送の将来ビジョンに関する懇談会」(第1回)の開催結果について

標記懇談会を下記のとおり開催しましたので、その概要をお知らせします。

  記

1.日 時 平成24年3月23日(金) 15:30〜17:30

2.場 所 三田共用会議所

3.出席者 別紙参照

4.懇談会の結果
 国土交通省、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構及び日本貨物鉄道株式会社より貨物鉄道輸送の現状と課題等について報告を行った上で、意見交換を行った。主な意見は、以下の通り。

・荷主企業が輸送モードを選択する際、品質・コスト・リードタイム・環境といった観点から判断されるが、昨今の景気低迷により、コストがより重視される状況となっており、距離によっては両端の通運を含めればトラック等と比べてもコストが高いと見られている貨物鉄道輸送にとっては厳しい状況。

・大量・長距離輸送が可能、環境に優しいといった貨物鉄道輸送の特性は関係者間でも十分に認識されているにもかかわらず、収支が赤字となるのは価格設定等に問題があるのではないか。

・荷主企業の物流担当部長レベルでは貨物鉄道輸送の特性は十分に理解され、利用に積極的なケースも多いが、経営トップが輸送障害への懸念などから消極的になる例もあり、利用促進のためには、荷主企業の経営トップへの営業活動を強化することが有効ではないか。

・鉄道を利用していなかった荷主を貨物鉄道輸送に誘導するお試し輸送といったサービスがあるが、サービス終了後も定着するケースが多く、こうした新規顧客へのサービスを拡大していくことも効果的ではないか。

・今後、国際物流にも目を向ける必要があり、国際的な主流である40ftコンテナや背高コンテナ等の取り扱いを増やしていく方策が重要ではないか。

以上


(別紙)
(1)学識経験者等
 山内弘隆(一橋大学大学院商学研究科 教授)
 秋池玲子(ボストンコンサルティング パートナー&マネージング・ディレクター)
 中田信哉(神奈川大学経済学部 教授)
 湯浅和夫(株式会社湯浅コンサルティング 代表取締役社長)

(2)民間事業者
・荷主
 トヨタ自動車株式会社 渉外部第1 渉外室 担当部長
 キヤノン株式会社 ロジスティクス統括センター 担当部長
 三井物産株式会社 物流本部物流業務部 投資総括室 次長
 東芝ロジスティクス株式会社 物流改革推進部企画担当 参与

・物流事業者
 日本貨物鉄道株式会社 常務取締役(総合企画本部長)
 日本通運株式会社 通運部長
 株式会社丸運 理事(東京総括支店長)

(3)業界団体
 社団法人全国通運連盟 理事長

(4)行政関係者
 田端 浩(国土交通省大臣官房審議官(鉄道局担当))
 金井昭彦(国土交通省大臣官房参事官(物流産業担当))