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No.3917 (Re:3908) 【東武】「東京スカイツリー地区」熱供給(地域冷暖房:DHC)事業 DHC全体システムの最終仕様を決定(10/10)
ほりうち(ccbu8181) 2010-11-26 17:50:37

※5 熱源機器・設備について
「ターボ冷凍機」…ターボ式圧縮機(遠心圧縮機)を用いた水冷却装置です。大容量に適するものであり、技術の進歩により近年著しい性能向上が図られております。
「ヒーティングタワーヒートポンプ」「水熱源ヒートポンプ」…空気中の熱、あるいは地中にある熱(=ヒート)をくみ上げて(=ポンプ)、その熱エネルギーをより高いレベルに上げたり、低いレベルに下げる技術を用いて、エネルギー効率の高い冷暖房を可能にする装置です。

※6 大容量水蓄熱槽、並びに大規模災害時の蓄熱槽水の提供について
 蓄熱システムは、夜間電力を利用して冷房時は冷水、暖房時には温水を蓄熱槽に蓄え、この蓄えた熱エネルギーを昼間に使う経済的なシステムです。夜間に熱エネルギーを蓄えるため、受変電設備や熱源機器の容量が小さくて済み、熱源機器の定格運転で効率向上が図れます。さらに本地区においては、火災はもとより地震等大規模災害時に、約7,000トンの蓄熱槽水を消防用水、生活用水として提供する計画です。これは、25Mプール(標準水量約400トン)換算で約17杯分の量であり、1日に成人が使用する生活用水は約30Lと言われていることから、生活用水としては約23万人/日の量になるものです。

※7 環境省「クールシティ中枢街区パイロット事業」について
 本事業は、環境省が認定する「モデル街区」において、ヒートアイランド対策を行う事業者を対象とするパイロット事業であり、その導入費用の一部に対して補助金を交付することで、ヒートアイランド対策技術の普及促進効果等を目的としたものです。同省は、2007年11月、「押上・業平橋駅周辺地区」を「モデル街区」とし、その後、本DHCの地中熱工事に対し交付決定がなされております。

※8 国土交通省「住宅・建築物省CO2先導事業」について
 本モデル事業は、住宅・建築物における省CO2対策を強力に推進するため、省エネ性能の高い住宅・建築物の普及を促進すべく、先進的かつ効果的な省CO2技術が導入される住宅・建築物のモデルプロジェクトを、国が公募により募り、採択するものです。
 本DHCは、開発プロジェクト(西街区・東街区<仮称>)と共に省CO2対策の実現性に優れたリーディングプロジェクトとして評価いただき、2008年11月、同事業の採択決定を受けております。建物、DHC、並びに両者が共同で行う取り組みの概要は左図の通りです。
* 図中のLCEM(=エルセム)ツールとは、国土交通省が開発した空調エネルギーシミュレーションシステムです。

以上


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キャプション: 環境への取り組みの概要
画像サイズ: 640×453(50%表示)