NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.3188 (Re:3186) 【小田急】2010年度の鉄道事業設備投資計画 輸送サービスの向上に342億円(3/3)
ほりうち(ccbu8181) 2010-05-15 18:56:38

別紙 (複々線化事業の進捗状況について)

 当社では、快適な輸送サービスを提供するための抜本的な輸送改善策として、東北沢〜和泉多摩川間 (10.4km)の複々線化工事を進めており、現在までに世田谷代田〜和泉多摩川間(8.8km)が完成しています。これにより、朝のラッシュピーク時間帯における向ヶ丘遊園→新宿の所要時間は事業着手前と比較し、急行で8分程度、各駅停車で4分程度、また、日中時間帯の各駅停車についても7分程度の短縮が図られ、速達性が向上するなどの効果を発揮しています。

 残る東北沢〜世田谷代田間(1.6km)は、2004年9月に工事着手し、現在、4線地下式による複々線化工事を鋭意推進しています。当区間が完成すると、すでに完成している複々線施設と繋がることにより、列車の増発が可能となり、大幅な混雑の緩和が図られ、また、所要時間がさらに短縮します。

 また、この事業は、東京都の都市計画事業である連続立体交差事業と一体的に進められています。これにより踏切での慢性的な交通渋滞の解消、鉄道と道路の安全性向上が図られるとともに、鉄道によって隔てられていた市街地の一体化や、駅周辺の整備が進むなど、その整備効果は高く、緊急性を要する事業となっています。


(東北沢〜世田谷代田間 2010年度工事予定)

 本事業区間(下北沢地区)は、人口80万人を超える世田谷区内でも、住宅と商業施設が密集する狭隘な地域であることから、工事車両通行の際の安全確保や工事による騒音振動対策など、近隣周辺に特段の配慮が必要となるほか、営業線直下での地下化工事であるため、鉄道輸送および工事の安全を確保しながら工事を進めています。

 また、1日7万台の交通量がある環状7号線や京王井の頭線との交差、東京メトロ千代田線との隣接など、多くの関係者を有する難工事となっています。

 今年度は地下化に向けた工事として、営業線直下での掘削作業が最盛期を迎え、1年間で約30万_の土砂を搬出する計画です。また、昨年度に掘進が完了したシールドトンネルでは、トンネル内でのホーム構築のため、トンネルの切り拡げ作業の準備工事を実施いたします。

 その他、代々木上原駅付近での取り付け区間では、高架橋の改築工事を完了し、秋頃に代々木上原〜東北沢間(下り線)の切替工事を実施することで、東京メトロ千代田線留置線の最終線形の工事に着手いたします。



撮影日:
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キャプション: 事業全体図
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撮影場所:
キャプション: 営業線直下での掘削作業
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