ほりうち(ccbu8181) 2010-02-15 23:45:58 |
3.実証実験の成果 本実験で確認できた主な成果は以下の通りです。 1) 効率的に鉄道沿線をカバーするXGP 無線ネットワークの構築 阪神電気鉄道が保有する沿線施設、アイテック阪急阪神が保有するネットワーク構成技術、阪神ケーブルエンジニアリングが保有する光ファイバおよび工事ノウハウを活用して、各駅周辺の最適な位置にXGP 基地局を1 箇所ずつ設置する事で、迅速、かつ経済的に沿線全域を隙間無くカバーするXGP の高速モバイルネットワークの構築が可能であることが確認できました。 2) ネットワーク配線不要でどこでも使える高画質な動画伝送を実現 モバイルデータ通信世界最速※であるXGP の上り通信速度(最大20Mbps)を活用して、通常であれば有線ネットワーク環境でなければ実現が困難な広帯域のライブ映像(MPEG-4、VGA、30 フレーム/秒、4Mbps)の伝送が、電源があれば沿線全域(線路、ホーム、駅周辺)のどこからでも安定して送信できることが確認できました。 ※ 2010年1月現在、商用化されたモバイルデータ通信において 3) 鉄道車両内での安定した高速モバイルデータ通信を実現 走行と停止を繰り返す商用運転中の阪神電車の車両内において、XGP のデータ通信カード「GX001N」とノートパソコンを用いる事で、連続的に上下最大20Mbps の高速モバイルデータ通信を快適に利用可能であることが確認できました。 4.本実験における各社の役割 ┌──────────┬───────────────────┐ |(株)ウィルコム |XGP 無線ネットワークの構築 | | |評価試験の実施 | ├──────────┼───────────────────┤ |阪神電気鉄道(株) |本実験の全体調整、基地局の設置場所、 | | |評価試験の実施 | ├──────────┼───────────────────┤ |アイテック |阪神側とウィルコム側のネットワーク接続| | 阪急阪神(株)| | ├──────────┼───────────────────┤ |阪神ケーブル |光ファイバの期間提供、基地局の設置工事| |エンジニアリング(株)| | └──────────┴───────────────────┘ 5.今後の展開 本実験では有線ブロードバンド回線並みのモバイルデータ通信が可能な高速無線ネットワークを大規模な工事なしに効率的に実現できることを確認できました。この結果を踏まえ、今後も4 社は、阪神沿線地域をはじめとする各所のXGP エリア構築に向けた協力を行うと共に、ライブカメラやデジタルサイネージなど鉄道沿線を重視したサービスやソリューションの展開に向けた検討を進めてまいります。 |
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