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No.1412 (Re:1410) 【JR東海】平成21年3月期 第2四半期決算短信(3/5)
ほりうち(ccbu8181) 2008-10-29 21:05:35

【定性的情報・財務諸表等】

1.連結経営成績に関する定性的情報

 当社グループは、事業の中核である鉄道事業における安全・安定輸送の確保を最優先に、社員の業務遂行能力の向上、設備の強化、効率的な業務執行等への取組みを続けるとともに、一層の競争力強化及びサービス向上に努めました。

 東海道新幹線については、本年3月に実施したN700系「のぞみ」の毎時1本運転をはじめとした大規模なダイヤ改正により整備した列車体系を基に利便性の高い輸送サービスの提供に努めました。また、在来線については、名古屋地区の都市圏輸送をはじめ、お客様のニーズに合わせたサービスの提供に努めました。さらに販売面では、本年3月に東海道新幹線に導入したチケットレスサービス「EX-IC(エクスプレスIC)サービス」の定着に努めたほか、京都をはじめとした各方面への観光キャンペーンを展開し、旅行需要の喚起を行いました。

 超電導リニアによる東海道新幹線バイパス、すなわち全国新幹線鉄道整備法による中央新幹線については、南アルプスの地質の最終的な確認のための水平ボーリング調査等により、国土交通大臣への地形地質等調査の報告に必要なデータの取得を進めました。また、超電導リニアの技術開発については、さらなる長期耐久性の検証のための走行試験を継続して実施し、技術の完成度を一層高めるための開発を進めるとともに、実用化確認試験を行うための山梨リニア実験線の設備の実用化仕様への全面的な変更と42.8kmへの延伸について、本年5月、本格的な工事に着手しました。

 鉄道以外の事業においては、本年3月に開業した「新横浜中央ビル」について、各事業の円滑な運営に努めました。また、ジェイアール名古屋タカシマヤについて商品力・販売力の強化に努めたほか、駅構内商業施設のリニューアルや社宅跡地開発を着実に進めるなどグループ全般にわたり一層のサービス向上に努めました。
(注)なお、前述の地形地質等調査については本年10月22日に国土交通大臣へ報告しました。

 これらの施策の結果、当第2四半期連結累計期間においては、全体の輸送人キロが前年同四半期比1.3%増の283億5千1百万人キロ、営業収益は、前年同四半期比1.0%増の7,729億円となりました。経常利益は減価償却費や物件費の増等により前年同四半期比7.5%減の1,726億円、四半期純利益は前年同四半期比5.0%減の1,026億円となりました。

 当期の中間配当金については、本年4月に公表した配当予想のとおり、1株当たり4,500円とさせていただきます。

 なお、当社は、本年8月15日、日本車輌製造株式会社(以下「日本車輌」という。)との間において、相互補完の関係を構築し、両社の総合的な技術力を向上させ、企業価値の持続的拡大を図るため、資本業務提携契約を締結するとともに、同社普通株式に対する公開買付け(公開買付け期間終了:本年10月7日、決済開始:同10月15日)を実施し、日本車輌の発行済株式総数の過半を保有しています。

 公開買付けの概要等については、「5.四半期連結財務諸表(7)重要な後発事象」に記載しています。


 当第2四半期連結累計期間の経営成績を事業の種類別セグメントごとに示すと次のとおりです。