NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.1759 【JR東海】定例社長会見(平成21年2月・東京)
ほりうち(ccbu8181) 2009-02-20 18:55:40
JR東海 ニュースリリース

2009.02.20
定例社長会見(平成21年2月・東京)


■新しい社員研修センターの建設について

 当社では、鉄道における安全・安定輸送の確保、技術力の維持・向上、さらには非現業における知識・技能の向上などのため、社員教育の充実に努めています。

 教育は、現場におけるOJTや通信研修などのほか、研修センターでの集合教育を効果的に組み合わせて行っています。研修センターでは、新入社員教育や昇進時の階層別教育をはじめ、各分野の技術教育、乗務員養成等の集合教育を行っています。

 名古屋市千種区にある「社員研修センター」では主に在来線関連、また静岡県三島市にある「三島社員研修センター」では主に新幹線関連と役割を分担してきましたが、両研修センターの教育内容には共通部分が多く、研修運営も両研修センターで協力して行っています。

 これら両研修センターについては、老朽化が進んでいるほか、耐震補強も必要であることから、今回、両研修センターを統合し、三島地区に新たな社員研修センターを建設することとしました。

 新しい研修センターは、現在の「三島社員研修センター」の敷地内に建設します。延床面積は約4万4千m2、地上10階建てで、最大で約1,100人が研修可能です。

 新しい研修センターでは、新幹線N700系車両、在来線313系車両の実物大の訓練装置を導入することにより、運転士や車掌を養成する際、従来では車両基地などで実施していた現車を用いた訓練を研修センターで行うことが可能となります。具体的には、救援併結訓練や床下機器の取り扱い訓練、運転士・車掌・駅係員・指令の連携訓練などが可能になり、集合教育のカリキュラムの中でも実践訓練をできるようにすることにより、異常時対応などの能力をさらに向上させます。同様の考えにより、設備保守区の社員の知識・技能向上のため、本線と同じ分岐器や枕木など、最新設備を有する約220mの実習線を、新幹線用2線、在来線用2線の合計4線を併設します。また、最新の講義システムを全教室に導入するとともに、教室配置も移動ロスを低減させるなど機能的なものとし、より効果的・効率的な教育ができるようにします。また、ディスカッションスペースや談話室を多く設置し、社員間の交流を促進します。さらに、屋上2箇所を緑化するほか、省エネルギー設備を導入するなど環境に配慮した建物とします。

 スケジュールは、本年秋に着工、平成23年度中に移転・開所を予定している。

 このように新しい研修センターでは、実物大訓練装置や実習線など、新幹線・在来線とも最新の実習設備をそろえ、より一層の安全・安定輸送の確保に向け、社員の知識・技能の向上に取り組んでいきます。



■平成22年度 新規採用について

 平成22年度、つまり来年の4月に入社予定の社員の採用計画数については、大学および大学院卒が約465人、高専卒が約70人、短大卒が約50人、専門学校卒が約70人、高校卒が約375人で合計1,030人となり、過去最高になります。これは医療職を除く数です。

 当社は従来から安定的な採用に努めていますが、東海道新幹線バイパス、すなわち中央新幹線の実現に向けた業務量増大に加えて、大量退職時代のピークを迎えていること等を勘案し、平成21年度計画に比べ、採用計画数を全体で約70人拡大しました。

 なお、平成22年度、つまり今年の4月に入社予定の内定者数は計画数の960人を上回り、1025人となっています。

 今後とも、優秀な人材の確保に努めて参りたいと考えています。