NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.1986 (Re:1983) 【JR東海】平成21年3月期 決算短信(4/12)
ほりうち(ccbu8181) 2009-04-29 15:19:37

 これを事業の種類別セグメントごとに示すと次のとおりです。


1)運輸業

 東海道新幹線については、引き続きN700系車両の投入を積極的に進めるとともに、昨年N700系「のぞみ」の毎時1本運転、東海道・山陽新幹線直通列車の強化、品川駅・新横浜駅への全列車停車等により整備した列車体系を基に利便性の高い輸送サービスの提供に努めました。加えて、ご利用の集中する時期・時間帯には、お客様に快適にご利用いただくため輸送能力を最大限活用して弾力的に列車を増発しました。さらに、本年3月には列車運転用の電源設備増強を完了し、「のぞみ」9本ダイヤの導入、N700系「のぞみ」の毎時2本運転をはじめとするダイヤ改正を実施して一段と利便性を高めたほか、列車無線のデジタル化を完了し、N700系車内インターネット接続サービスを開始しました。

 在来線については、昨年名古屋地区での中央本線・東海道本線における快速・普通列車の増発等を実施したほか、本年3月にも関西本線こおける昼間時間帯の快速列車増発、東海道本線・中央本線における早朝・夜間の新幹線への接続強化等のダイヤ改正を実施するとともに、東海道本線南大高駅を開業し、これらにより整備した輸送基盤を活かしたサービスの提供に努めました。

 販売面においては、「EX−IC(エクスプレスIC)サービス」について、主として既存会員への定着化に努めるとともに、本年夏に予定している山陽新幹線への利用区間拡大や法人会員向けサービスの開始に向けた諸準備を進めました。さらに、京都をはじめ、奈良・伊勢・東京等の各方面へ向けた観光キャンペーンを展開し、様々な旅行商品の設定に努めたほか、50歳以上のお客様を対象とした旅クラブJR東海「50+(フィフテイ・プラス)」会員に対する魅力ある商品の設定にも積極的に取り組みました。

 上記の諸施策に取り組んだものの、景気悪化の影響を受け、当期における東海道新幹線の輸送人キロは前期比1.1%減の460億4千4百万人キロ、在来線の輸送人キロは前期並みの92億7千3百万人キロとなりました。

 バス事業においては、規制緩和による競争激化等の状況も踏まえ、引き続き業務の効率化等を進めました。

 上記の結果、当期における営業収益は前期比1.6%減の1兆2,403億円、営業利益は減価償却費や物件費の増加等もあり前期比12.4%減の3,596億円となりました。


2)流通業

 流通業においては、ジェイアール名古屋タカシマヤについて、魅力ある品揃えの充実、売場のリニューアル、お客様のニーズを捉えたアプローチ強化等に努めました。また、主要駅において、高架橋柱等耐震補強及び駅設備改良にあわせ構内店舗のリニューアルを進めました。

 上記の諸施策に取り組んだものの、景気悪化の影響を受け、当期における営業収益は前期比0.7%滅の2,013億円、営業利益は販売関連費用の増加等もあり前期比32.1%減の54億円となりました。