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No.2506 【阪神】阪神甲子園球場銀傘への太陽光発電設備設置について
ほりうち(ccbu8181) 2009-10-01 20:30:06

平成21年10月1日

阪神電気鉄道株式会社



 阪神甲子園球場銀傘への太陽光発電設備設置について



 阪神甲子園球場では現在、全面的なリニューアル工事を実施しており、今年3月には球場本体のリニューアルが完成し、来年3月には外構工事や甲子園歴史館開設も含めた全てのリニューアル工事が完了する予定です。

 このリニューアル工事では、「環境への配慮」をテーマの一つに掲げ、これまでも、井戸水・雨水のグラウンド散水及び場内トイレ洗浄水への利用や、ツタの再生による壁面緑化等に取り組んできましたが、さらにこの度、太陽光発電設備を導入します。

 これは、リニューアルした阪神甲子園球場が「環境に優しい球場」として、環境保全により大きく貢献していくことを目指し、新たな取り組みとして行うもので、球場の名物とも言える大屋根「銀傘(ぎんさん)」に設備を設置し、平成22年3月からの稼働を予定しています。

 また、今回採用する株式会社ホンダソルテック製の太陽電池は、CIGS太陽電池という次世代型の太陽電池であり、製造過程における使用エネルギーが少なく、環境への貢献度がより高い太陽電池です。

 詳細については、以下のとおりです。



 【阪神甲子園球場銀傘への太陽光発電設備設置の内容】



1.概要


○ 太陽電池出力

 200kW


○ 稼働開始

 平成22年3月(予定)



2.推定発電電力量について

 年間 約193,000kWh

 この電力量は、阪神タイガースが一年間に阪神甲子園球場で行うナイトゲームで使用する、ナイター照明の使用電力量に相当します。また、球場全体の年間使用電力量の約5.3%相当となります。

※年間推定発電電力量は、株式会社ホンダソルテック調べ。

※ナイトゲームでの使用電力量は、年間ナイター54 試合開催、1試合当たり3.3時間点灯として計算。

※年間使用電力量は平成20年度実績を基に計算。



3.CO2削減について

 太陽光発電はCO2を排出しない発電方法であるため、前項の推定発電電力量を火力で発電した場合に比べて、年間で約133t のCO2が削減できます。これは、約40万m2(阪神甲子園球場約11個分)の森林が吸収するCO2と同程度であり、また、約57kl のガソリンを燃焼した時のCO2排出量に相当します。

※ CO2削減量は、火力電源係数0.69kg−CO2/kWh を基に計算。 なお、太陽光発電協会が規定する、日本の電力会社の使用端CO2排出単位等を基に計算した場合の年間CO2削減量は、約61t となる。

※ 森林は天然林とし、CO2吸収量は、3.3t−CO2/ha として計算。

※ ガソリンのCO2排出量は、2.32t−CO2/kl として計算。



4.太陽電池について

 今回採用する株式会社ホンダソルテック製のCIGS太陽電池は、銅・インジウム・ガリウム・セレンを原料とした化合物半導体を、発電層に使った次世代型の太陽電池です。シリコンを使わず、発電層を薄い膜状の半導体とすることで、製造時の消費エネルギーや排出CO2を少なくし、環境にやさしく製造することが可能です。

以上

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キャプション: 設置イメージ
画像サイズ: 482×342(66%表示)