ほりうち(ccbu8181) 2015-06-11 14:11:56 |
平成27年6月10日
東海旅客鉄道株式会社 在来線の降雨対策の取組みについて 近年は夏場を中心に局地的かつ突発的な集中豪雨が頻発しています。特に昨年は、7月に南木曽町で大規模な土石流が発生し、中央本線の橋桁が流出したり、10月には静岡市で沿線の斜面が崩れ、東海道本線に大量の土砂が流入するなど、大きな被害を受けました。今年も降雨期を迎えるにあたり、在来線で実施している主な取組みについてお知らせします。 @降雨期前の重点設備点検 [取組み内容] 日々の線路設備点検に加え、降雨期を迎える前に、在来線全線にわたり、のり面の状態確認や水路の詰まりの確認等の重点的な点検を行っている。 [付記] 毎年4月〜6月頃に実施。 A設備の強化 [取組み内容] 線路沿線ののり面をコンクリート等により補強し、降雨に対する強度を向上している。 [付記] 会社発足以降約1,200箇所で実施。今年度は34箇所で実施予定。 B土石流対策 [取組み内容] 発生した土石流が線路に影響を及ぼす恐れのある渓流について、土砂の堆積状況の変化等を定期的に調査し、その結果に基づき、土石流を検知するセンサーの整備や渓流を管理する自治体への土砂撤去依頼等を行っている。 [付記] 【センサーの整備】会社発足以降約110箇所で整備。今年度は5箇所で整備予定。 C降雨状況の把握 [取組み内容] 沿線に当社が設置した雨量計や自治体等の雨量計を活用して適切に運転規制を行っているほか、全保守現場でアメダス等の気象情報などを活用している。 [付記] 当社雨量計は全線で147台設置。気象情報やお客様への影響等を総合的に判断し、前日など早めに列車を抑止する取り組みを実施。 D早期運転再開の準備 [取組み内容] 必要により出動体制を敷くほか、降り止み後の点検用の軌道自動自転車を全線に配備するなど、迅速な点検、早期の運転再開にむけた準備を整えている。 [付記] 軌道自動自転車は全線で207台配備。 E災害復旧訓練の実施 [取組み内容] 土木・電気設備を保守する技術系統の社員による、主に自然災害を想定した復旧訓練を定期的に実施している。 [付記] 今年度は昨年の事象を踏まえ、土石流災害による電車線の断線の復旧、崩壊したのり面の応急復旧等の訓練を6月4日に実施。 |
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