ほりうち(ccbu8181) 2015-04-02 12:08:03 |
ODAKYU NEWS RELEASE 第14−G42号 2015年3月24日 大山観光電鉄50年ぶりの車体新造 「新型大山ケーブルカー」デザイン決定! 2015年10月1日デビュー 〜大山の自然・眺望を満喫できるケーブルカーに〜 小田急グループの大山観光電鉄株式会社(本社:神奈川県伊勢原市 社長:堀 康紀)は、本年開業50周年を迎えるのにあわせ、車体を新造いたします。このほど、車両デザイン及び概要がまとまりましたので、お知らせいたします。なお、同社における車体新造は、1965年の開業以来50年ぶりとなります。 デザイン設計は、小田急ロマンスカー・VSE(50000形)、MSE(60000形)、箱根登山鉄道・アレグラ号(3000形)などを手掛けた岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当しています。 大山ケーブルカーは、全長約800m、標高差280mを6分で駆け登る中、相模湾に浮かぶ江の島を眼下に見据え、三浦半島、房総半島まで一望できる眺望が魅力です。また、ケーブルカーの車窓からは、新緑や紅葉など季節ごとの大山の大自然を体感できることも特徴です。これら大山ケーブルカーならではの眺望や自然の体感といった魅力を存分にお楽しみいただけるデザインを目指しました。 新型車体のデザインコンセプトは、“大山の特色ある眺望・景観を取り込んだ展望車両”です。眼下に海を望む山下側には、車体前面から屋根面に連なる大型曲面ガラスを採用し、開放感を演出します。また、車体前面を絞った構造とすることで、大山の特色ある眺望をフレームで縁取った美しい記念写真のような前面展望として提供します。展望席を6席(乗務員室開放時は8席)に増やし、乗車体験が大山の旅の貴重なスナップとなることを目指しています。さらに、側面及び山上側の車体前面にも大型ガラスを採用し、雨上がりの瑞々しい木々の葉や雲海にけむる峰々など大山ならではの自然を満喫していただけます。 同時に、線路上空の架線を撤去することで、すっきりとした眺望を実現します。そのため、設備面においては、リチウムイオン電池の搭載、剛体架線の架設、誘導無線方式の採用といった架線レスシステムを導入します。 新型車体の概要は下記のとおりです。 記 1 デザインコンセプト “大山の特色ある眺望・景観を取り込んだ展望車両” 2 カラースキーム 大山のまばゆい新緑、燃えるような紅葉をはじめとした大山の四季の自然に映える「ブリリアント・グリーン brilliant green」を基本色としています。また、ケーブルカー2両の個有色を「ゴールド」「シルバー」として、それぞれ前面と側面に配色しました。ケーブルカーが大山の自然に溶け込み、その中をキラキラと輝きながら駆け登る大山のシンボルとして表現しています。 室内空間については、ヴォールト(ドーム)型を取り入れ豊かな広がりを持たせました。天井部には木目調の材料を使用するとともに、座席や床材には緑を基調とした配色をすることで、自然に包まれた落ち着いたやさしい雰囲気を醸成しています。 3 特徴 (1)眺望性 @大型ガラスの採用 山下側の車体前面及び屋根面に大型曲面ガラスを採用し、開放感あふれる眺望を満喫していただけます。また、側面及び山上側の車体前面にも大型ガラスを取り入れ、大山の大自然の中に溶け込むような雰囲気を演出します。 A展望席の設置 山下側に展望席を設置します。山下方向走行時(大山ケーブル駅行き)には6席、山上方向走行時(阿夫利神社駅行き)には乗務員室を解放して8席を展望席としてご利用でき、車内から眼下に広がる相模湾の眺望をお楽しみいただけます。 B架線レスシステムの導入 現在は線路上に2本の架線を架設し、車内電力用及び保安通信用として使用しています。今回、以下の設備を導入することで、眺望を阻害していた架線の撤去が可能となりました。 ア リチウムイオン電池搭載、剛体架線の架設 照明や放送装置等の車内電力は、車両に搭載したリチウムイオン電池から供給します。 給電設備として各駅に剛体架線を架設し、駅停車中にリチウムイオン電池を充電します。 イ 誘導無線方式の採用 保安通信用として、車両に誘導無線の車上局とアンテナを搭載し、マクラギ上面に通信用ケーブルを敷設することで、無線方式で信号・通話関係の情報を送受信します。 (2)居住性 @室内ボリュームの拡大 パンタグラフを山上側に移設することで、中央部から山下側にかけての天井高さの拡大が可能となり、豊かな広がりのある居住空間を実現します。 ALED照明の採用・夜間運転時の消灯 室内灯には電球色のLED間接照明を採用し、室内全体をやさしい明るさで演出します。夜間は室内照明を落として運行することを標準とし、大型ガラスを通して大山の夜景をお楽しみいただけます。また、LED照明により省エネ化も図ります。 Bスムーズな乗降の実現 車内の階段の高さを、従来の最大240mmから160mm以下に改善し、お年寄りやお子様も移動しやすい車内空間を実現します。また、乗降扉の自動化や扉位置の変更により、混雑時のストレス緩和を図ります。 Cバリアフリー化の推進 車いすスペースの設置や、自動扉開閉時のドアチャイム・ドアランプを導入し、バリアフリー化を推進します。 4 車体概要 (1)製造両数 2両 (2)運行開始 2015年10月1日(予定)※ (3)車両デザイン 岡部憲明アーキテクチャーネットワーク (4)製造 小田急エンジニアリング、川崎重工業、大阪車輌工業 ※2015年5月18日〜2015年9月30日は、大規模設備更新工事のため運休いたします。 以上 |
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