ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2014-09-17 22:18:56 |
[出典:国土交通省ホームページ]
国土交通省 Press Release Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 平成26年9月17日 総合政策局国際物流課 ミャンマーにおける貨物鉄道へのモーダルシフト促進のための実証事業について (平成26年度アジア物流パイロットプロジェクト) 国土交通省物流部門は、我が国の質の高い物流システムをアジアに展開することにより、我が国の進出産業の円滑な事業活動を支援するとともに、アジア物流圏の効率化を進め、アジアの経済成長に貢献することを目指しています。 本年度は、ミャンマーにおいて、初の鉄道コンテナ輸送の導入に向けた実証事業を実施し、その一環として、今般、ミャンマー政府の協力の下、ヤンゴン港−マンダレー間において、ミャンマー国鉄を活用した海上コンテナのトライアル輸送を実施します。 1.実証事業の背景と概要 ミャンマーにおける主要輸送手段であるトラック輸送については、脆弱な道路インフラ、都市部の渋滞、コスト高、過積載の常態化等様々な課題があり、経済成長を背景に貨物輸送量が増大する中、より効率的な輸送手段としての鉄道貨物輸送への期待が高まっています。 しかしながら、現在のミャンマーの貨物鉄道は、施設の老朽化が進んでいるうえ、有蓋貨車へ手作業で荷役が行われているなどにより、時間のロスや頻繁な荷痛みなどの課題が生じています。 このため、国土交通省物流部門では、ミャンマーで初の鉄道コンテナ輸送の導入に向け、今般、鉄道輸送量が最も多いヤンゴンーマンダレー間のミャンマー国鉄において海上コンテナのトライアル輸送を行い、オペレーション上の課題や効果を検証するとともに、鉄道コンテナ貨物輸送の導入に必要な事業許認可、保税、土地利用等の各種制度・手続きの課題等を調査します。 2. トライアル輸送の実施スケジュール(予定) 9月25日 鉄道へのコンテナ積込み、ヤンゴン港出発 26日 マンダレー着 10月 2日 鉄道へのコンテナ積込み、マンダレー発 3日 ヤンゴン港着 なお、本実証事業を通じて明らかとなった効果や課題については、本年度ミャンマー政府との間で予定されている物流政策対話において議論を行う予定です。 詳細は、別添資料をご覧下さい。 添付資料 ミャンマーにおける貨物鉄道へのモーダルシフト促進のための実証事業の概要 取組の概要 ミャンマで初の鉄道コンテナ輸送導入に向け効率的な輸送が可能な鉄道貨物コンテナ輸送の実証事業を実施。同輸送サービスの導入による効果及び課題を検証して、同輸送サービスの導入に係るビジネス環境の改善及び調和の提案を行う。 貨物輸送の現状 <貨物トラック輸送>(主流となっている輸送手段) <現状> ○荷物が集約されず非効率→ 多頻度輸送 ○常態化する過積載 ○燃料費高騰によるコスト高 ○都市部の渋滞 ○バラ積みによる荷痛み <貨物鉄道輸送>(期待されている輸送手段) ○ヤンゴン〜マンダレー間の走行時間は21時間、これに荷役作業時間等を加えると1往復に82時間 ○主な鉄道輸送貨物: ・米、食品、木材、一般雑貨など農産・水産品 ・鉄鋼、ガソリン、軽油など燃料系 ※貿易貨物はなく、すべて内貨扱い ・海上コンテナではなく、有蓋貨車による輸送 ・労働集約型の荷役作業 ・荷主、物流企業との連携はない ↓ ・甚だしい時間ロス(非効率) ・頻発する荷痛みの発生 ・高い荷役、集約及び集配コスト トライアル輸送 ・トライアル輸送→輸送の効率性・安定性・定時性の検証 ・トライアル荷役→荷役の効率性、荷主との連携の検証 ↓ ・ミヤンマー国鉄等政府・荷主に対する 日本の質の高い輸送サービスのアピール ・進出日系企業(荷主・ロジ会社双方)に対する新たな輸送モードの提供 トライヤル輸送の実施スケジュール(予定) 2014年 9月25日 鉄道へのコンテナ積込み、ヤンゴン港出発 26日 マンダレー着 27日 トラックへコンテナ積替え、顧客へ輸送 28日〜1日 顧客にてVAN積め、マンダレーへ輸送 2日 鉄道へのコンテナ積込み、マンダレー発 3日 ヤンゴン港着、コンテナー積み下ろし ○1編成(15両)、1両につき20fコンテナ×2、または40fコンテナ×1でのトライアル輸送を実施 ○うち2両については、振動測定及び温湿度変化測定を実施 ○マンダレーでのコンテナ荷役(→ リードタイムの大幅な圧縮) (参考)併せて、鉄道コンテナ貨物輸送の導入に必要な事業許認可、保税、土地利用等の各種制度・手続きの課題等を調査 |
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