NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.8353 (Re:8352) [別紙](抜粋)
ほりうち(ccbu8181) 2014-08-26 23:03:20
【東京都】

       中央新幹線(東京都・名古屋市間)に関する
     補正後の環境影響評価書(東京都)の作成のポイント


平成26年8月26日
東海旅客鉄道株式会社


1.非常口(都市部)の周辺において、騒音や微気圧波の影響がないことを、図や写真を用いて分かりやすく記載しました

・ 資料編に、消音設備や多孔板のイメージ図を用いて、音が低減する仕組みを分かりやすく明記しました。
・ また、換気施設の供用に伴う騒音、振動及び低周波音についても、計画している換気装置のパワーレベルや諸元を詳しく記載した他、環境保全措置の実施によって見込まれる減音量等を明らかにしました。


2.地下水や地盤沈下の予測の根拠とした地質調査の内容について詳細に示しました。

・ 計画路線周辺において、長年にわたり実施してきたボーリング調査について、調査位置、掘削長及び試験項目等を資料編に記載しました。
・ 地下水の三次元浸透流解析のモデル構築や地盤沈下の沈下量の計算において、このボーリング調査の結果を最大限活用するなど、長年にわたり蓄積してきたデータをもとに丁寧に予測評価を行っています。


3.環境保全措置は、環境影響を回避または低減することを優先的に検討した上で、やむを得ない場合は代償措置を講じるという基本方針に基づいている、ということが分かり易い記載にしました

・ 保全対象種である「キンラン」については、具体的な生育位置が把握できているため、設置する設備やその配置を工夫することなどにより、工事に伴う改変区域をできるだけ小さくすることを、最優先の環境保全措置と位置付けたことが分かるように記載しました。
 ※詳細については、別紙をご参照ください。



【神奈川県】

       中央新幹線(東京都・名古屋市間)に関する
     補正後の環境影響評価書(神奈川県)の作成のポイント


平成26年8月26日
東海旅客鉄道株式会社


1.関東車両基地周辺に設置するビオトープ等の計画について具体的に記載しました

・ 関東車両基地計画地に生息・生育する重要な動植物は、本計画により、その生息・生育環境の一部が縮小、消失すると予測しますが、生息・生育環境の創出等の環境保全措置を実施することから影響は小さいと予測しています。
・ 補正後の評価書においては、重要な動植物の生息・生育環境の創出として設置するビオトープ等について、現段階での想定を具体的に記載しました。また、詳細な設計を行う段階で、適切な場所を選定した上で、専門家等の助言を踏まえ、対象種、創出する環境の内容及び創出方法等を含む実施計画を作成していくこととしています。


2.地域交通への配慮として、大型車両進入口を設置することについて記載しました

・ 川崎市麻生区東百合丘非常口の工事施工ヤードに進入する資材及び機械の運搬に用いる大型車両については、市道王禅寺35号の走行を回避するとともに、東百合丘非常口付近の市道尻手黒川線中央部の導流帯(ゼブラゾーン)を利用して直接右折でヤードに入る進入口をできるだけ早期に整備・活用することを記載しました。


3.希少猛禽類等について確認調査を実施し、調査結果を記載しました

・ 事後調査の対象としている希少猛禽類の生息状況について確認調査を実施しているほか、ミゾゴイについて神奈川県知事の意見を受けて確認調査を実施しています。これまでの確認調査の結果を資料編に記載しました。


4.地域の祭祀について工事上の配慮を行っていくことを記載しました

・ 県指定無形民俗文化財に指定されている鳥屋の獅子舞について、工事上の配慮を行っていく計画であり、特に工事期間中に祭祀が開催される場合には、地元の団体等と打合せをして、スケジュール等も考慮し、対応をしていく予定であることを資料編に記載しました。
 ※詳細については、別紙をご参照ください。



【山梨県】

       中央新幹線(東京都・名古屋市間)に関する
     補正後の環境影響評価書(山梨県)の作成のポイント


平成26年8月26日
東海旅客鉄道株式会社


1.建設発生土の有効利用先や搬入規模、利用に伴う調査及び影響検討の項目について、記載しました。

・ 山梨県から情報提供を受けた受入可能場所のうち、公共事業である「早川・芦安連絡道路」、「リニア駅周辺基盤整備」を有効利用先とし、高下地区造成工事と合わせて、搬入規模(最大搬入量、最大面積)を記載しました。
・ 「早川・芦安連絡道路」での有効利用に関して、想定する工事用車両の通行ルートを示したうえで、工事用車両の運行に係る具体的な調査及び影響検討項目を記載しました。


2.列車走行に係る騒音・振動について、県の要請書を踏まえ、予測値を追加して記載しました。

・ 山梨県から受領した要請書を踏まえ、知事意見で幹線道路の影響を受けにくく比較的静穏が保たれており、列車の走行により現況との乖離が大きくなる恐れがあるとされた4地点について、予測値を第6章の事業者見解に記載し、その位置についても資料編にわかりやすく図示しました。


3.南アルプス地区において、工事期間中の景観及び人と自然との触れ合いの活動の場への影響評価を実施しました。

・ 工事期間が十数年にわたる南アルプス地区(山梨県内では早川町)においては、「景観」及び「人と自然との触れ合いの活動の場(以下、人触れ)」について、これまでの鉄道施設の存在に係る影響についての予測及び評価に加えて、工事の実施に係る影響についても、予測及び評価を実施しました。


4.知事意見等を受けて実施した確認調査について、これまでに行った結果を記載しました。

・ 山梨県環境影響評価等技術審議会での審議や山梨県知事の意見を踏まえて、ミゾゴイ、事後調査の対象とした希少猛禽類、山岳トンネル上部の沢における動物の生息状況及び植物の生育状況、移植・播種を計画するための高等植物に係る植物相について、評価書の内容(調査・予測・評価結果・保全措置など)を確認するための確認調査を実施し、これまでに行った結果を記載しました。


5.早川町内で実施した水平ボーリング調査について、調査結果の詳細な内容を記載しました。

・ 南アルプスの南北に分布する地質の中で、巨摩層群・四万十層群(瀬戸川帯)については、これまで弾性波探査により調査データを取得しています。
・ 計画路線周辺の地質データを取得するために、早川町内において、平成20年から平成23年の間に複数の水平ボーリングを実施しましたので、調査を実施した位置と調査結果について、資料編に記載しました。
・ 調査から得た地質や湧水の状況などの結果については、地形地質調査と併せて地質縦断図に反映させるとともに、地下水の水位への影響についての地質水文学的な予測にも反映しています。

※詳細については、別紙をご参照ください。



【静岡県】

        中央新幹線(東京都・名古屋市間)に関する
      補正後の環境影響評価書(静岡県)の作成のポイント


平成26年8月26日
東海旅客鉄道株式会社


1. 南アルプスのユネスコエコパーク(以下、エコパーク)において、地元の方々の生活環境や観光客の快適性に対する影響を低減しながら、工事を実施していくことを、わかりやすく記載しました。

・ 林道東俣線の補修及び舗装を行い、一般車両の通行や安全に配慮することを記載しました。林道東俣線の補修及び舗装の計画については、イメージ図などを用いて記載しました。
・ 観光シーズンの事情にも配慮した適切な運行計画の策定、カーブミラーの設置等の安全対策の策定等を通じて、沿線住民の生活や観光客の快適性に対する影響を低減することを記載しました。


2.「常時観測データの収集の検討」「専門家による委員会の設置」「結果の公表」など、河川流量への影響に対する取り組みについて、わかりやすく記載しました。

・ 河川流量については常時観測によるデータの収集を検討することとし、詳細について静岡県と調整することを記載しました。
・ 専門家等による委員会を設置し、計測結果、及び水利用に影響が出た場合の環境保全措置の検討内容について助言を受けることとしましたので、事業者の見解として記載しました。
・ 事後調査及びモニタリング結果を公表するなど透明性を確保する旨を記載しました。


3.貴重な動物・植物の保護に関する事業者の自主的な取り組みとして、オオイチモンジ、ホテイランなどを対象に実施する確認調査について記載しました。

・ 静岡県域が分布の南限とされているクモマツマキチョウ、オオイチモンジなどのチョウの並びにドロノキなどチョウ類の幼虫の食草や食樹について確認調査を実施する旨記載しました。
・ 移植・播種を計画しているホテイランなど重要な植物の生育状況の確認調査について資料編に記載しました。工事施工ヤードを具体的に検討する段階で、可能な限り生育箇所を回避できるよう配慮してまいります。
・ これまでに実施した確認調査の結果を記載しました。


4.流量の少ない源流部や支流部も含めて複数の調査地点を設定し、水生生物の生息・生育状況、河川の流量及び水質について調査を行っていくことを記載しました。

・ 流量の少ない源流部や支流部も含めて複数の調査地点を設定し、工事の実施までに底生動物(ニホンアミカモドキなど)、魚類(ヤマトイワナなど)、両生類(ヒダサンショウウオなど)の水生生物の生息・生育状況、河川の流量及び水質について調査を実施する旨、記載しました。
・ 重要な種が確認され、かつ破砕帯等の周辺や土被りの小さい区間においては、薬液注入工の詳細な検討等、環境保全措置の検討に反映してまいります。
※詳細については、別紙をご参照ください。



【長野県】

       中央新幹線(東京都・名古屋市間)に関する
     補正後の環境影響評価書(長野県)の作成のポイント


平成26年8月26日
東海旅客鉄道株式会社


1.建設発生土の有効利用について、発生土活用先の候補地情報を記載しました。

・ 長野県及び関係市町村のご協力を頂き7月7日に事業者へ提示のあった、「リニア中央新幹線建設発生土 市町村等から提案のあった活用の可能性がある事業リスト」を資料編に記載しました。
・ リスト受領後、候補地について関係自治体等へヒアリングさせて頂きました。現在、当社において、ご提示いただいた候補地の中から、規模・地形、周辺環境、運搬距離、行政手続きの有無、環境への配慮などの観点に基づき、優先順位を考えながら、発生土置き場の絞り込みを行っています。
・ 「ストックヤード」の活用などによる工事用車両の1日当たりの発生台数の調整について、資料編やあらましに図を追加し分かりやすく記載しました。


2.大鹿村内における地形・地質調査結果の詳細について、資料編に記載しました。

・ 大鹿村内の路線及び施設は、地形・地質調査結果や専門家の意見を踏まえ安全性の高い場所を選定しており、地形・地質調査結果の詳細については、資料編に記載しました。


3.大鹿村釜沢地区やミゾゴイ、ブッポウソウ、沢周辺の動物などについて確認のための調査を実施するとともに、これまでの調査結果を記載しました。

・ 知事意見等を踏まえ、大鹿村釜沢地区や大鹿村のミゾゴイ確認場所近傍、中川村の県道59号四徳大橋周辺、山岳トンネル上部の沢周辺等において確認のための調査を実施しており、これまでの調査結果を資料編に記載しました。
・ 引き続き調査を実施するとともに、調査結果を踏まえ、必要によりモニタリングを行い、生息環境へ影響を及ぼす可能性がある場合は環境保全措置を実施していきます。


4.猛禽類に対する環境保全措置の取り組みを具体的に記載しました。

・ 環境大臣意見を踏まえ、オオタカ(喬木村ペア)、クマタカ(大鹿村Aペア、Bペア、Cペア)に対する環境保全措置の取り組みを具体的に記載しました。
・ 今後は、工事開始までの継続的な確認調査及び事後調査を実施して生息状況の確認を行い、工事に対する影響の程度を把握し、専門家等の助言を踏まえ、環境保全措置を検討していきます。
※詳細については、別紙をご参照ください。



【岐阜県】

       中央新幹線(東京都・名古屋市間)に関する
     補正後の環境影響評価書(岐阜県)の作成のポイント


平成26年8月26日
東海旅客鉄道株式会社


1.岐阜県知事意見を受けて実施した湿地の確認調査の結果を追記するとともに、国土交通大臣意見を受けて湿地の水理的な成立要因等を追記しました。

・ 岐阜県のトンネル区間の路線近傍の代表的な湿地については調査を行い、その結果を補正前にも記載しておりましたが、補正後は、地下水の予測対象範囲内において、岐阜県担当部局からのご要請も踏まえて、新たに専門家等から情報提供のあった湿地も含め現地踏査による確認調査を実施し、結果を追記しました。


2.計画路線はウラン鉱床を回避していますが、念のためトンネル掘削時に状況把握を実施することとし、その区間を具体的に図示しました。

・ 計画路線はウラン鉱床を回避していますが、月吉鉱床北側の約3km の区間では土岐夾炭類層*と花崗岩の境界付近をトンネルが通過します。その近傍における旧動燃のボーリングデータによると、土岐夾炭累層の放射線計数率は下部の花崗岩よりも低い値を示していることから、路線の近傍でウランは蓄積されていないと考えられます。
*土岐夾炭類層(とききょうたんるいそう)
・ この3km の区間におけるトンネルの掘削工事に際しては、念のため線量計などにより掘削土の状況を把握するほか、排水中のウラン濃度や大気中のラドン濃度についても把握します。その旨を記載するとともに、当該3km の区間を具体的に図示しました。


3.建設工事に伴う副産物について、発生箇所ごとの発生量を追記しました。

・ トンネルの工事に伴う建設発生土など、建設工事に伴う副産物について、環境影響評価の前提とした発生箇所(市町)ごとの発生量を追記しました。
・ 発生土については、まだ設置が決まっていない発生土置き場に関する調査や環境影響の検討の内容について、より詳しく記載しました。
・ 岐阜県担当部局からのご要請も踏まえて、工事において基準不適合土壌が発生した場合は、その都度、岐阜県及び関係市町に報告するとともに、地元の方々にもお知らせし、適切な対策を講じてまいります。
※詳細については、別紙をご参照ください。



【愛知県】

       中央新幹線(東京都・名古屋市間)に関する
     補正後の環境影響評価書(愛知県)の作成のポイント


平成26年8月26日
東海旅客鉄道株式会社


1.国土交通大臣の意見を受け、山岳トンネル区間における湿地の水理的な成立要因について調査を行うとともに、その結果を記載しました。

・ 東海丘陵の主要な小湿地群については、これまで地質および水文調査をしてきましたが、国土交通大臣の意見を受け、湿地の水理的な成立要因について、さらに詳しく現地踏査による確認調査を実施し、評価書に追記しました。


2.愛知県知事意見を受け、希少猛禽類のオオタカについて、採餌活動が活発な日の出から早朝までの確認調査を行い、これまでの調査結果を記載しました。また、国土交通大臣意見を受け、環境保全措置の取り組みを具体的に記載しました。

・ これまでの調査に加えて、確認調査においても、計画している改変区域内における採餌活動は少ないことを確認しました。
・ 国土交通大臣の意見を受け、環境保全措置の取り組みとして、工事に対する影響の程度を把握し、改変区域のすぐ近傍において営巣が確認された場合には、施工順序の見直しや工事工程の調整を行い、繁殖への影響の大きな時期に騒音等の少ない作業を実施するなどの措置についても専門家等の助言を踏まえて検討を行っていきます。


3.非常口(都市部)における各設備の騒音減衰の仕組みをより分かりやすく記載しました。

・ 地下の列車の走行に伴う非常口からの騒音減衰の仕組みについて、図や写真などを用いてより分かりやすく記載しました。
・ 開閉装置は列車が通過する前に扉を遮断し、列車通過時の騒音を低減するものです。消音設備は主に換気設備の騒音を低減させるものであり、多孔板は主に微気圧波を低減させるためのものですが、これらは換気設備の騒音や列車走行により発生する騒音の低減にも寄与します。
※詳細については、別紙をご参照ください。