NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.8227 【両備】日本初 アートギャラリーバス 動く「夢二郷土美術館」
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2014-07-08 18:15:43
                               平成26年7月1日

   新車を全面改装 日本初 アートギャラリーバス(観光バス)
   ななつ星の 水戸岡鋭治デザイン、動く「夢二郷土美術館」
      7月7日(月)報道関係者に車両公開
       夢二の孫、竹久みなみ様ご参加


 運輸交通業を基幹事業として、全国にて事業展開をさせていただいている、両備グループ(岡山県岡山市北区錦町6−1、グループ代表兼CEO:小嶋光信、グループ総数58社)の、ニッコー観光バス梶i本社:東京都品川区八潮三丁目2番32号、社長:小嶋光信、事業内容:貸切バス事業、旅行業、手塚治デザインのカンガルーがシンボル)が、この度、美人画で有名な竹久夢二をモチーフにデザインを施した観光バスを2両新造いたしました。
 これは、両備グループの公益財団法人 両備文化振興財団が岡山出身の竹久夢二の名を冠とした「夢二郷土美術館」(所在地;岡山県岡山市中区浜2−1−32、館長:小嶋 光信)を運営していることから、竹久夢二が本年9月生誕130年を迎えることを記念して、この機会にいまだ人気のおとろえることのない、夢二作品を今一度全国に発信しようと公共交通を一つの核とする両備グループらしい記念イベントとして、生誕130周年を祝い企画したものです。

 なお、本車両デザイン・監修は、現在、JR九州の特急車両【ななつ星】で、日本のみならず。アジアでも注目の水戸岡鋭治車両デザイナーによる久々のバス車両デザインとなります。
 水戸岡鋭治デザイナーは、2002年より、両備グループのデザイン顧問であり、ネコ駅長で有名な和歌山電鐵のたま駅長に関する全てのデザインも出掛けております。

ご参考
      竹久夢二生誕130年記念イベント(全国展開催事)

・高島屋巡回展

・京都(8/27-9/8),岡山(9/11-9/23),日本橋(9/26-10/6),横浜(10/15-10/27)
 「ベルエポックを生きた夢二とロートレック」
        *ベルエポック(フランス語: Belle ?poque, 「よき時代」の意

 あの世界的なブランドであるミシュラン(正確にはミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン)が発行した2007年版旅行ガイドの日本編に、我々の夢二郷土美術館が掲載され、一ツ星にランクされました。その評価は「竹久夢二(1884−1934 画家、デッサン画家、イラストレーター)にささげられた美術館。その描線の繊細さは"日本のロートレック"という名声をもたらした。数々の掛け軸の画やイラスト集は、主題の中に多くの洗練された繊細さ、優美さを描き出しています」とされており、130年記念年に、改めてその1つ星に選ばれた部分にスポットをあて、新たな夢二を発見する巡回展といたします。

【会期・会場】 *9月16日が夢二の誕生日
 2014年 8月27日(水)〜 9月 8日(月)   京都島屋  13日間
 2014年 9月11日(木)〜 9月23日(火・祝) 岡山島屋  13日間
 2014年 9月26日(金)〜10月 6日(月)   日本橋島屋 11日間
 2014年10月15日(水)〜10月27日(月)   横浜島屋  13日間
 計50日間    *2015年に名古屋、大阪の高島屋でも開催を検討中

【監修】岡部昌幸・帝京大学教授

竹久夢二 略歴
1884(明治17) 9月16日、岡山県邑久郡本庄村に生まれる。本名は茂次郎。
1899(明治32) 神戸中学校に入学。12月に中退し、一家で福岡県へ転居。
1901(明治34) 家出して上京、苦学。
1902(明治35) 早稲田実業学校に入学。
1905(明治38) 荒畑寒村のすすめで平民社の『直言』にコマ絵が掲載される。
        『中学世界』に「筒井筒」が第一賞入選、初めて夢二の筆名を
        用いる。 *早稲田実業専攻科を中退。投書家時代を終える
1907(明治40) 1月、岸たまきと結婚。たまきをモデルに「夢二式美人」が生まれる
1908(明治41) 2月、長男虹之助生まれる
1909(明治42) たまきと戸籍上離婚(後に次男不二彦、三男草一をもうける)
        最初の著作『夢二画集 春の巻』発行、ベストセラーとなる
              *この後、昭和5年まで約60冊の自著を刊行する
1912(大正1)  京都府立図書館で「第一回夢二作品展覧会」を開催。
1914(大正3)  10月、日本橋区呉服町に夢二がデザインした商品を売る「港
        屋」開店    *この頃、笠井彦乃と出会う
1916(大正5)  11月、京都へ移る。翌年、彦乃も京都へ
1918(大正7)  京都府立図書館で「竹久夢二抒情画展覧会」を開催。東京に帰る
1919(大正8)  この年、お葉<佐々木カ子ヨ(かねよ)>をモデルとする
1920(大正9)  彦乃、死去
1921(大正10) お葉と世帯をもつ
1923(大正12) 「どんたく図案社」結成を発表するが、関東大震災で潰滅
1924(大正13) 世田谷区松原に自ら設計したアトリエ付住居「少年山荘」完成
1930(昭和5) 「榛名山美術研究所建設につき」宣言文を発表
1931(昭和6)  アメリカ・ヨーロッパへ旅立つ(1933=昭和8年帰国)
1934(昭和9)  9月1日、信州富士見高原療養所で50年の生涯を閉じる
 
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 略歴
1864年 11月24日、南フランスのアルビで誕生。由緒ある貴族の家系であった
1878年 13歳のとき、左大腿骨を骨折。翌年には右大腿骨を骨折、両脚の発育が止まる
1882年 モンマルトルにあるレオン・ボナのアトリエに入門
1886年 キャバレー「ミルリトン」に作品が飾られる。雑誌の挿絵を手がける
1891年 リトグラフを習得。「ムーラン・ルージュ」のポスター制作、大評に
1892‐98年 多くのリトグラフを制作。展覧会への出品や版画集などの出版も
1899年 アルコール中毒の発作で入院。一時パリから離れる。
    翌年ボルドーに滞在
1901年 パリに戻り、体調悪化。9月9日、母のいるマルロメ城にて36歳で死去

バス外装
ボディ下半分を、夢二代表作23作品によって埋め尽くします

進行方向 右側側面
ベルリンの公園             昭和 8年  水彩
雪の風(「雪の日」となっています)    大正13年  木版
一力                  大正 4年  屏風(六曲一隻)
早春                  大正後期  額装
桜下五美人               大正10年頃 軸装
秋のいこい               大正 9年  屏風(二曲一隻)
林檎                  大正 3年  軸装
星まつ里                昭和初期  軸装
夏姿                  大正中期  軸装
立田姫                 昭和 6年  屏風(二曲一隻)
初恋                  大正元年  油彩
湖畔舞妓図               昭和初期  軸装

進行方向 左側側面
夢見る女                大正後期  額装
白夜                  大正11年頃 軸装
こたつ                 大正 4年  屏風(六曲一隻)
宝船                  大正 9年  木版
憩い                  昭和初期  屏風(二曲一双)
童子                  大正初期  額装
入り日                 不明 資料に見つかりません
さけ                  明治43年  雑誌「日本少年」9月号
霜葉散る                大正15年  木版
松原                  大正13年  セノオ楽譜
ねむの木(春夏秋冬)           大正 5年  書籍(夢二著作本)