NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.3208 (Re:3190) 【JR東海】超電導リニアによる中央新幹線の実現について(19/34)
ほりうち(ccbu8181) 2010-05-19 09:44:28

総括すれば、中央新幹線建設に対する投資は、東海道新幹線の経年劣化と大災害発生に対するリスク回避の抜本策を実現することであり、この実現プロセスである建設中及び開業後を通じて、東海道新幹線と中央新幹線の一元経営の下、一貫して健全経営を確保でき、さらに、日本の大動脈輸送と長期債務の返済という大本の使命をより力強い形で実現できることについての見通しを得られたことから、当社経営にとって有意義で合理的な投資と判断したものである。



5)プロジェクト推進を支える政策(要望)

・プロジェクト推進に際しては、国への財政支援は求めず、民間企業として、経営の自由、投資の自主性を確保しながら推進する。しかしながら、中央新幹線の実現は、現在、東海道新幹線が担っている日本の大動脈輸送を二重系化し、さらには、超電導リニア技術による高速化により飛躍的な時間短縮を図るものであるので、日本の経済社会全体に対する貢献は大きいと自負している。

・これを踏まえて、中央新幹線の建設を促進し、それを支えるべく、整合性のある施策の推進を要請したい。


・具体的には、

1) 競争力・収益力を損なう高速道路の無料化反対

当社は、東海道新幹線による日本の大動脈輸送の維持・発展と12の在来線で構成する鉄道ネットワークを維持していくことを使命としており、この使命を将来にわたって永続的に果たしていくために、中央新幹線の建設を自己負担で行うものである。したがって、東海道新幹線と並行する東名、名神、第2名神、建設中である第2東名など、当社の経営する路線と並行する高速道路の無料化ないし料金低減施策に国費を投入することは、当社の路線の競争力と収益力を損ない、中央新幹線建設の推進力を減じるものであるので反対である。


2) 将来の導入が検討中とされている環境税制などの環境政策は、企業活力を損なうことなく、また、鉄道の優れた環境特性を尊重した内容となること地球環境保全の一環として、環境税制の導入をはじめとする施策が検討されているとのことであるが、政策の検討・策定・実施にあたっては、企業活力を損い経済社会の沈滞を招くことを避けることはもとより、鉄道が他の輸送モードに比して環境特性に優れた輸送機関であることを十分に考慮いただき、競合輸送機関との関係において、鉄道の利用を減じ、ひいては鉄道事業者が不合理な負担を被ることがないよう要請する。

- 17 -