NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.3168 (Re:3165) 【JR東海】平成22年3月期 決算短信(4/9)
ほりうち(ccbu8181) 2010-05-05 11:08:33

これを事業の種類別セグメントごとに示すと次のとおりです。


1)運輸業

 東海道新幹線については、引き続きN700系車両の投入を積極的に進めるとともに昨年3月に「のぞみ」のさらなるサービス充実を図ったダイヤ改正により整備した列車体系を基に、利便性の高い輸送サービスの提供に努めました。さらに、本年3月には東海道・山陽新幹線直通「のぞみ」の充実により一段と利便性を高めました。加えて、N700系車内インターネット接続サービスの定着に努めました。また、土木構造物の耐震補強等に加え、昨年10月より新たな地震対策として脱線・逸脱防止対策に着手しました。

 在来線については、昨年3月に名古屋地区の都市圏輸送を中心としたダイヤ改正を実施するとともに、東海道本線南大高駅を開業し、これらにより整備した輸送基盤を活かしたサービスの提供に努めました。

 販売面においては、昨年8月に「EX−ICサービス」の山陽新幹線への利用区間拡大や法人会員向けサービスを開始するとともに、既存会員への定着に努めました。また、本年3月にはTOICAの電子マネー機能追加等のサービスを開始しました。さらに、京都、東京をはじめ、奈良・伊勢等の各方面へ向けた観光キャンペーンを展開し、これと連動した様々な旅行商品の設定に努めました。

 しかしながら、景気低迷等に加えて新型インフルエンザや高速道路料金値下げ政策の影響も受け、当期における東海道新幹線の輸送人キロは前期比7.3%減の426億8千5百万人キロ、在来線の輸送人キロは前期比3.1%減の89億8千9百万人キロとなりました。

 バス事業においては、競争激化等の状況も踏まえ、引き続き業務の効率化等を進めました。

 上記の結果、当期における営業収益は前期比7.9%減の1兆1,423億円、営業利益は前期比24.4%減の2,720億円となりました。


2)流通業

 流通業においては、ジェイアール名古屋タカシマヤについて、魅力ある品揃えの充実、売場のリニューアル、お客様のニーズを捉えたアプローチ強化等に努めました。

 また、農業事業については、商業ベースでの栽培を開始し、グループ会社への出荷に向けた諸準備を進めました。

 しかしながら、景気低迷等に加えて新型インフルエンザや高速道路料金値下げ政策の影響も受け、当期における営業利益は前期比6.3%減の1,886億円、営業利益は前期比30.7%減の37億円となりました。


3)不動産業

 不動産業においては、駅立地を一層有効に活用し、お客様の拡大につなげるため、引き続き東京駅において商業施設のリニューアルを進めるとともに、名古屋駅新ビル計画について環境アセスメントの手続き等を着実に進めました。また、名古屋駅地区周辺における事業を機動的かつ効率的に進めるため、本年3月1日に名古屋ターミナルビル株式会社を完全子会社化しました。あわせて、保有資産の有効活用の観点から行っている社宅跡地開発については、「セントラルガーデン・レジデンス静岡」の第一期分譲マンションの引き渡しを開始するとともに、商業施設の一部を開業しました。

 しかしながら、景気低迷等の影響により、当期における営業収益は前期比5.3%減の667億円、営業利益は前期比51.6%減の67億円となりました。