NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.2041 【JR東海】定例社長会見(平成21年5月・名古屋)
ほりうち(ccbu8181) 2009-05-20 22:46:25
JR東海 ニュースリリース

2009.05.19
定例社長会見(平成21年5月・名古屋)


■「Shupo(シュポ)新幹線から始まる列車の旅」〜この夏に向けた取り組みについて〜

 当社では平成19年9月8日の高山線全線運転再開に合わせ、同年10〜12月の間、岐阜県やJRグループ各社と共同して、全国から岐阜エリアへの誘客の取り組みである「ぎふデスティネーションキャンペーン」を開催し、多くのお客様に岐阜エリアにお越しいただきました。

 その後も、観光開発を通して、地域の振興に少しでもお役に立てるよう努力してきました。今年度についても、より一層、地元と連携しながら販促キャンペーンを展開いきたいと考えており、今日はその取り組みの一端をご紹介いたします。

 岐阜県では、県内の観光スポットを「岐阜の宝もの」として認定し、全国に通用する観光資源としてPRしていくという取り組みを行っていますが、昨年(平成20年)の8月に「小坂(おさか)の滝」がその第1号に認定されました。

 「小坂の滝」とは、下呂温泉の近くの下呂市内に位置し、御嶽山の噴火によって拡がった溶岩の上に年間2,200ミリという雨が何年にも渡って降り注ぐことでできた200以上の滝の総称で、まさしく「自然の宝庫」といえる観光スポットです。

 このような自然の宝庫で、地元のガイドさんにいろいろな滝を案内していただきながら軽めのウォーキングをお楽しむとともに、全国名水百選第1号の「宗祇水(そうぎすい)」や下呂温泉での宿泊をお楽しみいただける旅行商品の発売を6月4日から開始します。

 まずは当社の50歳からの旅クラブ「50+」の会員様向けにJR東海ツアーズで発売を開始します。また、準備でき次第、他の旅行会社からも「小坂の滝めぐり」が楽しめる商品を発売する予定です。

 当社では、これからの初夏から秋に向けた観光需要促進の取り組みとして、6月中旬から下旬にかけて、関西・山陽・九州地区で、この「小坂の滝」に加え、飛騨古川、恵那峡など岐阜エリア内の他の観光スポットの魅力を訴求するTVCMを放映するとともに、当社Web上でもその魅力をご紹介します。また、同エリア向けの旅行商品をお求めのお客様に差し上げる特典や観光情報満載の「Shupoクーポンブック」についても、より一層の内容の充実を図っていくことにしています。

 今後とも地元と連携しながら、これまで着目されにくかったような観光スポットにも光を当てて旅行需要喚起を図るとともに、多くのお客様に岐阜エリアにお越しいただいて、地域がより一層活性化できるよう努めていきたいと考えています。


■「快速 紀勢本線全通50周年記念号」について

 3月の会見でもお知らせした通り、現在、紀勢本線50周年キャンペーンということで、ウルトラ駅名しりとりラリーなどを実施しているところです。今回、50周年キャンペーンの目玉の一つである、記念列車の詳細について決まりましたのでお知らせします。

 記念列車の運行日は7月15日(水曜日)です。これは50年前の1959年7月15日(水曜日)に紀勢本線が全線開通したことから、ちょうど50周年の節目の同日・同曜日となる7月15日にあわせ、その日にだけ運行するものです。

 列車名は「快速 紀勢本線全通50周年記念号」です。平成21年7月15日 7時11分に亀山駅を発車し、白浜駅に14時22分に到着します。7時11分というのは、50年前の全線開通日に運転された祝賀列車(急行「伊勢・那智号」)が亀山駅を7時11分に発車したことにあわせたものです。ちなみに名古屋駅を5時43分に発車する関西線の電車をご利用いただければ50周年記念号の発車時刻に間に合うため、当日に名古屋からお出かけすることも可能です。

 50周年記念号は普通車のみの快速列車で全席指定であるので、乗車券のほか座席指定券510円が必要となります。座席指定券は1ヶ月前の6月15日から発売開始します。

 亀山駅を7時11分に発車し、途中、イベントを行うために尾鷲駅、熊野市駅で20〜30分程度の停車時間を設定しており、最終的には白浜駅に14時22分に到着する予定です。なお、白浜駅ではJR西日本のくろしお号、オーシャンアロー号、当社のキハ85系車両と、紀勢本線の特急車両3つを揃えてとめる計画です。

 使用する車両はワイドビュー南紀号で使用しているキハ85で、4両編成です。ご乗車いただいたお客様には、クリーナー付のオリジナル携帯ストラップをお渡しする予定です。

 また、始発駅の亀山駅で出発式、到着駅の白浜駅で歓迎式を行うほか、途中停車駅の尾鷲駅、熊野市駅においても地元の方がホームにて笛や太鼓などお祭りムードで歓迎するイベントを行う予定です。

 このほか、最終開通区間となった三木里(みきさと)駅〜新鹿(あたしか)駅間において、地元の方々が国旗を振って歓迎してくれるというお話です。

 以上が50周年記念列車についてですが、このほかにも紀勢本線50周年キャンペーンの一環として、6月1日から三重県尾鷲市の三重県立熊野古道センターにおいて「紀勢本線50年の歩み展」を実施します。入場は無料で、紀勢本線全通から今日に至るまでの50年の歩みをご紹介するとともに、開通前の交通事情や難工事を極めた全通工事秘話などを展示します。ぜひお立ち寄りください。

 紀勢本線全通50周年キャンペーンは今年4月から開催していますが、4月11日に紀勢本線梅ケ谷(うめがだに)駅で開催したさわやかウォーキングには約850名のご参加がありました。7月18日には紀勢本線50周年記念ウォーキングとして、最終開通区間となった賀田(かた)駅から二木島(にぎしま)駅間を歩くコースを設定しています。紀勢本線50周年ということで、今後も三重地区へのお出かけを盛り上げていきたいと考えています。