NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.1999 (Re:1997) 【小田急】2009年度の鉄道事業設備投資計画(3/3)
ほりうち(ccbu8181) 2009-05-01 20:35:55

別紙 (複々線化事業の進捗状況について)

 当社では、快適な輸送サービスを提供するための抜本的な輸送改善策として、東北沢〜和泉多摩川間(10.4km)の複々線化工事を進めており、現在までに世田谷代田〜和泉多摩川間(8.8km)が完成しています。これにより、朝のラッシュピーク時間帯における向ヶ丘遊園→新宿の所要時間は事業着手前と比較し、急行で8分程度、各駅停車で4分程度、また、日中時間帯の各駅停車についても7分程度の短縮が図られ、速達性が向上するなどの効果を発揮しています。

 残る東北沢〜世田谷代田間(1.6km)は、2004年9月に工事着手し、現在、4線地下式による複々線化工事を鋭意推進しています。当区間が完成すると、さらに所要時間が短縮するだけでなく、すでに完成している複々線施設と繋がることにより、列車の増発が可能となり、大幅な混雑の緩和が図られるなど、抜本的な輸送改善が図られます。

 また、この事業は、東京都の都市計画事業である連続立体交差事業と一体的に進められています。これにより踏切での慢性的な交通渋滞の解消、鉄道と道路の安全性向上とともに、鉄道によって隔てられていた市街地の一体化や、駅周辺の整備が進むなど、その整備効果は高く、緊急性を要する事業となっています。


(東北沢〜世田谷代田間 2009年度工事予定)

 本事業区間は、世田谷区および渋谷区の住宅と商業施設が密集する狭隘な地域であることから、作業ヤードや搬入路の確保が難しく、周辺環境に特段の配慮が必要となるほか、在来線直下での地下化工事であるため、鉄道輸送および工事の安全を確保しながら工事を進めています。また、1日7万台の交通量がある環状7号線や京王井の頭線との交差および東京メトロ千代田線との隣接など、多くの関係者を有する難工事となっています。

 現在、地下化に向けた工事は本格化しており、特に下北沢〜世田谷代田間では、昨年6月に在来線直下においてシールドトンネルの構築を推進しており、現在は上り急行線約645mのトンネル構築が完了し、シールドマシンを立坑(たてこう)内で回転させ下り急行線の掘進準備を行っているところです。今年度については、4月末に再掘進を開始した後、秋頃にはシールドトンネルの構築を完了させる予定となっているほか、今後の駅部構築に向けたシールドトンネルの切り拡げ工事の準備を進めていきます。

 また、開削工事を行うために必要な工事桁上への線路切替については、夏頃までに代々木上原〜下北沢間(下り)および、下北沢〜梅ヶ丘間(上り)で行います。これにより全区間に渡り工事桁上への線路切替が完了し、本格的な掘削工事を進めていきます。

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キャプション: 【事業全体図】
画像サイズ: 640×450(50%表示)
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キャプション: 立坑内で回転中のシールドマシン
画像サイズ: 242×182(原寸表示)