ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2017-04-15 00:49:39 |
本日、鉄道フォーラムはサービス開始から30年となりました。
鉄道フォーラムがサービスを開始したのは、国鉄が分割民営化され、JRグループが誕生した2週間後のことでした。 この日に、パソコン通信 NIFTY-Serve がはじまり、その特徴として対外的にPRされた「フォーラム」サービスの一員として、同サービス開始と同時に開設されたのでした。 私は当初一般会員で入会し、すぐにSUB-Sysopとなりました。 当時、フォーラムのまとめ役はSysop(シスオペ=System Operator)と呼び、その補佐役がSUB-Sysopでした。 私が鉄道フォーラムの運営を担うようになったのは1992年1月1日のことです。 その後、パソコン通信の NIFTY-Serve は一世を風靡し、鉄道フォーラムも破竹の勢いで会員が増加する時期がありました。 阪神淡路大震災が起きた1995年当初には、これからはインターネットの時代だと言われながらも、実際には NIFTY-Serve によるパソコン通信が大活躍しました。鉄道フォーラムでも、震災で不通になった区間、開通した区間などを当時としては他のメディアより速く伝える役割を担い、大手マスコミ等でも取り上げられました。 同年、Windows95が登場すると、それまでとは比べものにならないほど容易にネットアクセスができるようになり、NIFTY-Serve も鉄道フォーラムも最盛期を迎えます。 しかし、それはインターネット時代の始まりでもありました。 21世紀になると世の中はインターネット時代となり、 NIFTY-Serveもブランドが@niftyに変わり、やがてフォーラムサービスもインターネット基準のWebフォーラムとなりました。しかし時すでに遅く、会員の流失は停まらなくなり、2007年3月をもってニフティ(株)はフォーラム・サービスを終了しました。 ところが、鉄道フォーラムはその時点でも多くの会員の方々に支えられていました。そこで、ニフティ(株)がフォーラム・サービスを終了することを内々に連絡を受け、終了の半年前に、有料の鉄道フォーラムを独自サーバで開設、2007年4月1日から全サービスをいまのシステムに移行したのでした。 有料化に際しては、一部の会員から猛烈な抗議がありました。@niftyで続けるべきとか、収支を明らかにしろといった意見もありました。ところが、ニフティ(株)との守秘義務の関係で、いずれも開示できない辛い日々でした。 また、無料で独自サーバと独自プログラムを提供していくことは難しいため、残念ではありましたが、鉄道フォーラムの文化と過去ログを次代に継承するため、有料化を断行しました。 その際、過去に発言いただいた方全員にメールをお送りして、NIFTY-Serve次代から@niftyまでの発言ログを現・鉄道フォーラムに移行することで、ネット時代草創期のログを活用できるようにとお願いしました。 このお願いメールは、メールアドレスが変わって届かなかった方が大勢いたほか、有料化や脱@niftyは納得できないということで、過去ログの移行を拒否される方もおいでになりました。しかし、幸いなことに、それまでの20年弱の発言ログのうち約半数を保存できました。その節には、快く過去ログ保存に同意いただいた方々には、改めて感謝します。また、その作業を一手に引きうけて下さった堀内さんにも、改めて感謝します。 その過去ログ移行に際しては、会員の皆さんと協議した結果、次の様な条件をつけることになりました。 1)無料部分で保存すること。 2)それまでの過去ログ保存と同じく、lzh圧縮して保存すること いまや圧縮といえばzipですが、当時はまだlzhからzipへの移行期でした。 このため、いまもってNIFTY-Serve時代ならびに@nifty時代の過去ログは、この2条件を守った形で公開しています。 興味のある方は、鉄道フォーラムのホームページ(https://www.railforum.jp/)の中央の最下段にある「●過去ログ」をご覧下さい。 現鉄道フォーラムとなってから10年強、NIFTY-Serve時代からは30年になった鉄道フォーラムですが、時代とともにその役割も変化しています。 当初は、日本に登場したネットの最先端をいくメディアとして、ネットを使ったコミュニケーションを試行錯誤する日々でした。その後、インターネット時代となり、本名主義の鉄道フォーラムは古いと言われたものですが、SNS全盛となった昨今は、本名主義に違和感を唱える方はほぼおいでにならなくなりました。 その一方、鉄道フォーラムの歴史はある意味古い価値観に則ったサービスとなっていて、若年層の新規参加が途絶えているのが現状です。 もっとも、これは鉄道フォーラムに限らず、日本の鉄道趣味団体がどこも同様な問題を抱えていて、鉄道趣味の将来を危ぶむ声も聞かれます。 しかし、鉄道フォーラムの培ってきたノウハウは一朝一夕で真似できるものではなく、また、過去ログを保存し続けるという方針も、昨今「アーカイブ」と呼んで先進的な取り組みのように感じられることもあるようです。そのノウハウと方針、それに過去ログという資産は引き続き堅持しつつ、会員の皆さんが毎日の趣味活動をより豊かにできる場であり続けること、また、大人の鉄道趣味の社交場として活動していくことを引き続き目指します。 これからも、鉄道フォーラムは皆さんとともに進みます。 引き続きのご利用と活溌なる発言をお願い申し上げます。 なお、この件に関するご意見や、思いで話などは「アクセスノウハウ&フリートーク」掲示板にいただけましたら幸いです。 30周年を迎えて 鉄道フォーラム・マネジャー 伊藤 博康 |
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