ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2008-01-11 18:58:24 |
松浦さん、こんにちは。
駅弁事業者は、いま業界再編の真っ最中という感じですね。 売れる駅では、国鉄時代の1駅1駅弁事業者の構図が崩れてJR系の販売店が搬出していますし、売れない駅は淘汰の最中といった様相のようです。 本日の昼のテレビ朝日系列「ワイドスクランブル」で京王百貨店の駅弁大会を特集していましたが、そこにでてきた和田山駅の福廼屋さんは、ホームの立ち食いそば兼務の売店に置いてある駅弁が、昼食時にわずか3個。それが全く売れない日もあるということです。幸い、取材当日には2個購入された方がおいでになって1個だけ売れ残る形になりましたが、それでもうれしそうにされていたのが何だか可哀想に見えました。 長らく、なかなか質の高い駅弁を提供していた長野駅のナカジマ会館は昨年はじめに駅弁事業から撤退してしまいました。先月、その長野駅の様子を見に行ったら、ホーム売店で売っているのは上州なんとか・・・や、横川の峠の釜飯など、長野の郷土料理ではありません。かろうじて昨夏登場した模様の吉美による「牛めし弁当」が地元産の様子です。また、長野新幹線の停車駅それぞれの特徴を出した長野新幹線開通10周年記念の「あさま弁当」が売られていて、これらが長野らしいという程度でした。 ここ10年ほどで、生き残る事業者と淘汰される事業者にはっきりと分かれるのではないでしょうか? また、生き残る事業者の多くは、駅売りの駅弁以外の商売を軌道に載せたところが、片手間に駅弁“も”製造販売しているという感じになるのかな? と思うのですが、どうでしょう。例えば、おぎのやさんはドライブインでブランド力がある「峠の釜飯」を販売していますよね。仕出し屋として地元の方を相手にした商売をしているところも、地方ではあるようです。 いずれにしても、駅弁事業者にとっては厳しい時代になりましたし、そのまとめ役である日本鉄道構内営業中央会の舵取り手腕も今後の日本の駅弁の歴史を左右することになるのではないでしょうか。 伊藤 博康 |
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