【談話室】汽車旅全般のわだい10 [READ ONLY]
No.530 (Re:515) 【スーパー前売きっぷ】781系お別れ乗車-6
牛乳たか/坂本貴喜(sfzm9381) 2007-09-12 23:19:03
木古内−江差
 金曜日の夕方ということで、当たり前のように高校生の集団を予想していた江差行きの列車。誰もいません。キハ40の座席3列改造車で立ち客がいくらでも可能な車両なのに、正確には私のほかに一人だけ、しかもその方は大きな鞄を持った旅行者風。学校が休みかと思えば向かいの函館行きには座席の半分が埋まるくらいに高校生がいますし、もしかすると江差方面は運休を考えて早上がりしたのかと思っても、この列車の前は11時半ですからそれも考えにくい。江差線末端を使って木古内高校に通う生徒はいないのか?
 ともかく列車は大雨の中出発です。ワンマン運転ですが添乗の保線員の方もいて乗客より多い状態。江差線の末端は雨で運休になることが何度かあり、心配していたのですがとりあえずは平常通り動いています。
 峠をゆっくりと登るキハ40はときおり木の枝が車体に当たるほど風が強く、増水して流れが急で濁った川と平行しながら進みます。汽笛が妙に鳴るなと思ったら、所々保線作業員さんが沿線におり災害に備えているようです。以前ここを訪れたときは冬で、あまり景色を楽しめませんでしたが、今回も雨で景色は煙っています。
 湯ノ岱は交換可能駅。朝だけしか交換列車はいませんがこの時間も駅員さんがスタフを運転士さんに渡します。こういう光景もあまり見られなくなりました。JR北海道では札沼線の末端と留萌線の末端だけではないでしょうか。貴重な体験になりますね。
 上ノ国で旅人が下車、代わりに彼氏に見送られた高校生が乗ってきました。まだ夏服ですが寒そうです。上ノ国にも高校はありますので、その帰宅かと思いますが、彼女は江差で現金で降りていきましたのでたまたま乗ったという感じなのかもしれません。
 最後の区間は海を見ながら進みます。小樽の日本海、苫小牧の太平洋、上磯の津軽海峡を見て今江差の日本海。海の表情は違っています。このあとの天候も悪そうです。私は日本海側の街で過ごしたこともあって一応は海を見ればこのあとの天候の予想がつくのです。
 4174D 木古内15:01-江差16:08
 キハ40 815

江差−木古内
 江差駅では残念ながらすぐ折り返し、こちらも駅の外に出るのはあまり気乗りしない状態です。駅員さんはいますが、運賃は車内収受で、窓口は9時-17時営業となっています。待合室には中年の女性一人と青春18切符をもったファンと思しき方だけ。そそくさと写真を撮ってまた車内の人になります。
 上ノ国で男子高生一人乗車。こちらはどうも普通の通学生の様子。しかし、一人だけというのも解せない。今回、平日の列車に乗ることである程度需要がわかるかと思ったのですが、この状況ではほとんどこの区間が生き残れる可能性は低いと言わざるを得ません。
 湯ノ岱で中年女性下車、神明で男子高生が下車して車内は二人だけ。普段この区間を運転する運転氏さんは一人で峠を運転するのはどんなに心細いだろうと思います。私個人も道内の出張で誰もいない峠道を一人で運転しますが、ラジオを大音量でかけたりしていますしね。列車の運転氏さんはそうはいかないのでしょうから。
 ところで今日の宿は「はまなす」の指定席を取ってあります。このあとの行程をいったん青森に別払いで抜けて夜ですが新青森の工事現場を見たいと思っていました。海峡線は多少遅れていながら動いているようでしたが、気になったのはスーパー白鳥ですれ違う列車がいなかったこと。もしかするととJR北海道の携帯サイトをチェックしようとしましたが・・・・はい私のソフトバンク携帯ははっきり圏外を表示しています。峠を抜けるまで無理そうですね。
 やっと峠を抜けて接続できましたら、そこには絶望的な文字が。今夜のはまなすは上下とも運休。これでは青森に行っても翌日のスケジュールに影響します。青森はあきらめなければならなさそうです。
 4177D 江差16:16-木古内17:22
 キハ40 815
(続く)

撮影日: 2007年09月07日
撮影場所: 江差駅
キャプション:
画像サイズ: 320×240(原寸表示)