【談話室】汽車旅全般のわだい10 [READ ONLY]
No.493 【みすず潮彩】乗車体験記
HOKI(xvtw4799) 2007-09-02 21:26:17
こんばんは。
 今夏の18きっぷの私の旅の目玉は、山陰線のみすず潮彩号乗車です。

 乗車前にまず仙崎の金子みすず記念館に行って、みすずの名前の事前学習?をしようと思ったのですが、なんとその日は月に一度の定期休館日。タクシーの運転手さんも気の毒がってくれましたが、代わりに昼飯のおいしいところを紹介してもらいました。
 昼食は朝採りの活イカを食べようと思っていたのですが、なんと12時前なのにすでに売り切れ。仕方なく、「鯨御膳」定食を食べることに。もちろん、長州に来たからには「ちょんまげビール(ペールエール)」と一緒に・・・・。

 満腹になって仙崎駅に行くと、なんとホームにはものすごい人だかり。自由席車両に、某旅行会社のバス2台分のツアー客が列車の到着を待っているではありませんか!これはヤバイと思って待合室に戻り、指定券を購入しようとしたのですが、仙崎駅は駅員無配置でみどりの窓口もありません。
 再びホームに戻り、折り返し列車の到着を待って車掌氏のところに行くと、ツアーの添乗員氏が車掌から団体の乗車券を購入中。何枚ものお札で乗車券を発券してもらってました。車掌に「自由席があんなに混んでいるのでどうしようもないから、空いていれば指定券を買いたいのですが?」と、やんわりと申し出ると、「もう発車の時間なので、とりあえず乗って座っていてください」との回答。確かに6分間の折り返し時間で、2組の団体の乗車券を売買していたら、それだけで出発時刻になってしまいます。

 車掌氏の指示どおり車内に入り、前列の空席に着席して列車は出発。次の長門市駅から何人かの指定席所持の乗車客があり、私は後列に移動。列車は海岸線を走り、青海島を眺めるview pointで約1分間の一時停車。車内の客は歓声をあげています。しかし、自由席にいるツアー客は、立席もギッシリの車内で景色どころではありません。黄波戸駅を過ぎたところで車掌が車内巡回開始。何人かの指定券を発券しているうちに列車は長門古市駅に近づいていきます。私のところまで来た車掌氏は、「前の団体さんたちは古市までです。80人ほど下車の予定で空いてきますが、指定券はどうしましょうか?」と尋ねてきました。なるほど、仙崎の時点ではそういう訳で「とりあえず乗っていてください」と言っていたのか、と納得し、「じゃあ、次で前の車両に移ります。指定券はいりません」と辞退しました。
 車掌氏の言うとおり、長門古市でツアー客は下車、私はその後をしっかりと海側のボックス席を確保し、18きっぷの旅を続けたのでした。
 
 ツアー客の対応に追われる車掌氏の粋な計らいで、わずか3駅ですが「みすず潮彩」号の展望席も体験できたし、その後もガラガラになった一般車のボックス席で日本海の景色を見ながら旅することができ、「一粒で2度おいしい」みすず潮彩の旅になりました。
 途中、川棚温泉駅で途中下車、360円の温泉銭湯もまたいいお湯でした。
撮影日:
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キャプション:
画像サイズ: 640×480(50%表示)