【談話室】汽車旅全般のわだい10 [READ ONLY]
No.243 (Re:159) 【九州旅行報告-4】味気ないきっぷをフル活用
Nob3(mnde3154) 2007-05-14 23:33:17
4日目は島原鉄道と長崎電気軌道を巡ります。朝7時過ぎに諫早駅へ出向きました。駅業務は完全にJRが握っており、島原鉄道は自動販売機が1台あるだけです。島原半島のバス・鉄道が乗り放題で温泉入浴も出来る『島原湯悠券』を購入します。有人駅で購入するとイラスト入りのフルカラーチケットになるのだろうけれど、ここ諫早駅では自動券売機での販売。しかしそこは自動販売機の弱み。自動販売機から出てきたきっぷは、文字だけで印刷された味気ないきっぷ。少々がっかりでした。
 乗る列車は昭和36年製のキハ20。しかも3両編成。何とも言えない懐かしさを感じて乗車します。有明海に沿ってのんびりと走るにはこのキハ20はぴったりでした。この雰囲気、文章では表現できない落ち着きを持っています。約1時間ちょっとで島原に到着しました。
 わき水の町島原を散策して今度は観光トロッコ列車に乗ります。このトロッコ列車、語り部の方から雲仙普賢岳大噴火を中心にした島原のお話が聞けます。途中の水無川を見ると、今でもあの当時の被害を垣間見ることが出来、一昨日の竜ヶ水に続き、自然の恐怖を感じさせてくれるものでした。列車は島原から深江の折り返し運転で、私は帰路の島原外港駅で下車しました。湯悠券の入浴券を使って温泉に浸かります。ゆったりとお風呂に入り今までの旅行の疲れを一気に吹き飛ばしました。温泉でリフレッシュして次は島原鉄道終点の加津佐へと向かいます。駅の時刻表によるとワンマンの表記なので、キハ2500を期待していたら、やってきたのはキハ20。当然ツーマン運転です。たまたまこの日が運用変更だったのか、これが正規なのかはわかりませんが、キハ20で島鉄全線走破が出来て非常にラッキーでした。外港から加津佐間は来年3月末で廃止になってしまいます。残念ながら終点に近づくにつれて乗っている客のほとんどが鉄道ファンばかりになり、地元のお客さんはごく少数になっていました。たった1回の乗車で物をいってはいけないかとは思いますが、この実態では廃止になることは仕方ないのかもしれません。加津佐からはバスで諫早へ。バスも乗れる湯悠券は魅力です。結果島原半島を1周しました。
 浦上へ移動して長崎の市電に乗ります。1日乗車券を買おうと駅前をうろうろしてもどこで売っているのかわかりません。駅へ戻って窓口氏に尋ねると『ここで売っています』と、願ってもない返事。早速購入することにしました。すると窓口氏はマルスの操作。なんとマルスから1日乗車券が出てきました。観光協会やみやげ物売店で買えばフルカラーイラスト入りであるけれどマルス券は文字だけの味気ないチケット。効力は一緒だけれど、少々ガッカリです。
 市内を電車で巡り、曙橋付近にあるレストラン『きっちんせいじ』で、長崎発祥の洋食『トルコライス』を食べました。このきっちんせいじ。入り口が路面電車の形になっており、中の座席も市電のシート。長崎の電車に関する写真や資料などでいっぱいです。まさに電車のレストランです。
 電車巡りも終わり、長崎駅から白いかもめに乗って博多へ戻ります。6号車の最前部の座席に座って、前方パノラマを楽しみます。885系電車の運転席との仕切ガラスは、ブレーキがはずれると透明になるという優れものです。順調に走っていったのですが、鳥栖の一つ手前、肥前麓で停車。鹿児島線で人身事故が発生し運転見合わせとなってしまったのでした。こうなるとただ待つしかありません。止まっている列車は何とも退屈なもの。ようやっと動き出したのは約30分後。ノロノロと走って鳥栖へ到着。そこからもゆっくり走り出していきます。最前部の席なので信号がよく見えます。赤信号がともっているのが前方に見えます。すぐに列車は止まってしまいます。青に変わって走り出すとその先でまた停車。最終的に約1時間遅れで博多に着きました。
 日付が変わった頃、博多からドリームにちりんが発車。今夜はここが宿になります。
撮影日: 2007年05月02日
撮影場所: 深江から島原外港へ向かう途中
キャプション: 語り部の説明を受けながら走る観光トロッコ列車
画像サイズ: 480×360(原寸表示)
撮影日: 2007年05月02日
撮影場所: 長崎市内
キャプション: 電車のレストラン『きっちんせいじ』
画像サイズ: 480×360(原寸表示)