【談話室】汽車旅全般のわだい10 [READ ONLY]
No.1511 【東急池上線】ぶらり途中下車の旅!?
ゆきむら(cxsw5719) 2008-06-30 21:03:20
皆さん、こんにちは。

 今から30年以上も前にヒットした西島三重子さんの「池上線」という歌をご存知でしょうか。

 数年後、大学受験で初めて上京したとき、東横線の青がえるに何度か乗車しました。田園調布−多摩川園(当時)間を並走する目蒲線には、青がえるとは別種の古い緑色電車が走っていましたが、歌詞にあるとおり池上線も同じような電車だったのでしょうね。
 
 そんな目蒲線も、今では目黒線と多摩川線に分かれてしまいました。中でも、目黒線は最近の東急準エース格にのし上がってきましたが、池上線と多摩川線は、地味な存在のままですものね。

 というわけで、今回は都会の中のローカル線、東急池上線をめぐってみました。

 自宅から京王線、井の頭線と乗り換えて渋谷へ向かいます。いよいよ間近に迫った洞爺湖サミットに備え、警戒態勢は厳重そのもの。渋谷駅構内にも、あちこちに制服警察官がスタンバイしていました。

 山手線で五反田へ。駅ビルへの階段を上ると、そこが東急池上線への乗換改札口です。Suicaをタッチして入場すれば、こちらにも警察官が待機中。なのですが、若い美人の婦警さんが一人。渋谷とは警戒レベルにかなり差があるようです。

 池上線は、日中6分間隔の運転です。一時間に10本ですから結構多い方ですね。ビルの4Fから山手線と埼京線を見下ろしつつ発車し、目黒川を渡るとあっと言う間に大崎広小路停車。

 第二京浜をくぐって二つ目の戸越銀座で最初の下車を試みます。ここは、日本で最初に本家以外に銀座を名乗ったという由緒ある商店街なのだとか。、さらには、日本一の長さを誇る商店街でもあるのだそうですよ。

 ぷらぷら歩いてみると、なかなかいい雰囲気です。コンビニやファストフードなど新しい店に混じって、昔ながらの金物店や洋品店、蕎麦屋、中華料理店などが立ち並んでいます。銭湯もあったのにはびっくりしました。それだけ、地元に愛されている商店街なんでしょうね。

 雨も降っていたので、第二京浜を渡って全体の半分ぐらいまで進んだところで、駅へUターン。再び池上線に乗車し、次に目指すは雪が谷大塚です。

 ここは、車庫もある沿線の中心駅。平日の朝夕ラッシュ時は、区間運転の電車も発着しています。停泊する車両を眺めた後は、近所のラーメン店で昼食タイム。駅に戻ると、雨脚が強くなってきました。

 池上線は、ワンマンの3両編成です。さすがに女性専用車はないけれど、弱冷房車はしっかりとありました。ホームには、ドアではなく柵が並んでいます。簡易センサーがあって、駆け込み乗車などに対応しているようです。

 途中下車の最後は、池上。線名にもなっているこの駅は、池上本門寺の最寄りです。参道を経、急階段を上って境内へ。重要文化財の五重塔を拝ませていただきました。天気予報通り、雨脚が一段と激しくなってきましたので、今日はこの辺で失礼するとしましょうか。

 ラスト二駅に乗車して、終点の蒲田到着。昨年末デビューしたばかりの7000系電車に会えなかったなあと思ったら、多摩川線ホームに停車しているではありませんか。急ぎ駆け寄りましたが、無情にも直前で発車してしまいました。それでも何とか、去り行く後ろ姿を辛うじてカメラに収めたのでありました。

                 ゆきむら@TAMA City