ゆきむら(cxsw5719) 2008-05-11 16:54:15 |
「えちごツーデーパス」の二日目は、ディーゼルカー3両編成の快速「あがの」に乗って出発です。
最初の停車駅は、新津。途中、新潟へ回送される「ばんえつ物語号」とすれ違いました。C57蒸気機関車が最後方にぶらさがっています。 新津から磐越西線に入ると、頭上の架線が消えて単線非電化区間へ。線路際の電柱がなくなると、ローカル線の味わいがぐんと深まってきますね。 五泉に停車。構内の片隅からは、かつて蒲原鉄道の単行電車が発車していましたが、姿を消して久しくなりました。馬下、咲花、三川と停まり、新潟から1時間ちょっとで最初の目的地津川に到着です。 ここは、毎年5月3日に行われる「狐の嫁入り行列」が有名で、人口の10倍に匹敵する約5万人の観光客が押し寄せるそうです。公募で選ばれる主役のカップルや祭りの参加者はもちろん、駅員や雑踏整理の警察官までもが狐のメイクをするという凝りようなのだとか。見物客も、希望者は有料でメイクしてもらえるそうですよ。 http://www.town.aga.niigata.jp/kankou/yomeiri/nagare/index.html そんな町最大のイベントから二日過ぎたばかりなので、あちこちにその余韻が残っているだろうなあと下車してみた次第です。 駅を出ると、すぐ目の前を阿賀野川が流れています。町の中心部は、対岸にあるようです。赤い鉄骨のきりん橋を渡り、町内へと進んでみます。昔の代官所跡に建てられた「狐の嫁入り屋敷」にちょいと寄り道します。すぐ下は阿賀野川の川岸で、ここは日本有数の河港だったそうです。 街道沿いの商店には雁木が設けられていて、今風に言えばアーケード街というところですね。さらに街中を進むと、祭りのために使われたらしい行灯を発見。商店街各店共通のポイントを貯められる「きつねの嫁入りカード」を宣伝する黄色い幟も随所にあって、文字通り「きつねの嫁入り」で町おこしをしているのだなあとよく分かりますね。 すっかり津川の町が気に入ってしまったので、この後の行程を少々変更しましょう。1時間の滞在予定でしたが、3時間に延長。昨日の出雲崎も、3時間ぐらいあればよかったなあ。 市街地からやや離れた町役場前を通って、コンビニで買い出し。先ほどの「狐の嫁入り屋敷」下の阿賀野川河原に戻って、のんびり缶ビールを飲みながら寛ぐことにします。ツバメが飛び交い、ウグイスの鳴き声がこだまして、気分は快調そのものです。 缶ビールを数本空け、ようやく腰を上げて駅方面へ戻り始めます。そう遠くない場所から、汽笛が聞こえてきました。「ばんえつ物語号」が、津川を発車するところのようです。対岸からデジカメのズームを最大にして何枚か撮影しました。踏切近くにいる大勢のギャラリーも見えます。 駅に着くと、蒸気機関車を撮影していた人たちのクルマが一斉に走り去って行きます。あっと言う間に元の静寂を取り戻した駅舎のベンチで一休み。 往路と同じく3両編成の快速「あがの」で新潟へ舞い戻りました。新潟からは、特急用車両の快速「くびき野」に乗り換えです。駅前で買ったたこ焼きをお伴に、またまた缶ビールが進んだのでありました。 越後湯沢まで上越線を南下し、ガーラ湯沢始発のE1系「Maxたにがわ」で帰宅の途に着きました。 ゆきむら@TAMA City |
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