【談話室】汽車旅全般のわだい10 [READ ONLY]
No.220 (Re:159)  【九州旅行報告-2】南へ向かう 
Nob3(mnde3154) 2007-05-10 00:05:58
 九州乗り回しの旅、2日目は別府からにちりん1号でスタート。やってきたのは元ハウステンボス用の485系。外観もさることながら黒を基調にした内装は落ち着きのある空間です。どこかハウステンボス号の名残はないかと探していたら、デッキと客室の仕切ドアの上部にハウステンボスのロゴシールが残っていました。
美々津を通過して、宮崎リニア実験線が見えてきました。逆T字型のレールが万里の長城のように延びています。しかし今は使われていないようです。所有はJR総研のようですが、ホームページを見ても現在どのように使われているかはわかりません。とても気になる存在です。そうこうしているうちに宮崎着。今度は日南線に乗ります。フェニックスの木がそびえる国道と併走しながら、キハ40単行の気動車はゆっくり走ります。やがて国道と離れ山間部へと入っていきます。のどかな雰囲気は毎日の生活からかけ離れた別世界に入った感じでした。
志布志からはバスで国分へ。国分からは鹿児島へ行くため普通電車に乗りました。車内放送から、この電車は竜ヶ水に止まる案内が流れてきました。普通列車も一部しか止まらない竜ヶ水。どんな駅か気になって途中下車することにしました。駅付近に家は数軒あるけれど、人の住んでいる気配はありません。完全に廃屋でした。すぐ横には国道が走っているのですが、歩いてみても人が生活しているような場所には辿り着けそうにありません。
この竜ヶ水駅。平成5年の鹿児島集中豪雨で列車がこの駅に閉じこめられ、そこへ崖崩れが起こり列車を潰してしまったという悲しい過去を持っています。下りホームにはそのことを残す記念碑が建っています。駅にいてこの記念碑に刻まれた文章を読んでいると、そのときの恐ろしさが頭の中に出てきます。それほど怖い場所といってもおかしくなかったですが、反対方向を見ると桜島の全景が見える大パノラマも楽しむことが出来ます。都市の外れにある秘境駅。貴重な体験をしてきました。
鹿児島駅からは市電に乗ります。車両は超低床車ユートラム。鹿児島駅前からは私を含めてわずか3人の乗客。しかし先を進むにつれて徐々にお客さんが増え、途中の交通局前付近では満員状態。終点谷山まで座席がすくことはないまま走りました。市電が短距離客を中心に、市民の足となっているのを感じました。鹿児島中央駅へ戻り夕食の時間。駅前アーケード街にある定食屋に入り、さつまあげ定食を食べました。さつまあげそのものは何回でも食べているのですが、メインのおかずにして食べたのは初めてでした。それだけにゆっくりと味わって食べました。鹿児島からはきりしま16号で宮崎へ。そこからドリームにちりんで今夜の宿となりました。
撮影日: 2007年04月30日
撮影場所: 美々津付近
キャプション: 宮崎リニア実験線のレール
画像サイズ: 640×480(50%表示)
撮影日: 2007年04月30日
撮影場所: 日豊本線・竜ヶ水駅
キャプション: 大水害を歴史に残す記念碑
画像サイズ: 640×480(50%表示)