【談話室】汽車旅全般のわだい10 [READ ONLY]
No.74 (Re:9) 【春18きっぷ】山口ビールとバスの旅
石田 敏弘(dnmp2980) 2007-04-13 03:15:23
こんにちは、石田 敏弘です。

広島から山陽本線を西に向かいます。旧柳井線の区間は海が近くに見え、朝日が反射して海面が眩しいぐらい。穏やかな海に大小さまざまな船が浮かんでいます。

今日は防府と山口の中間地点に有る山口ビールでランチの予定ですが、乗換えになる防府駅の一つ手前の豊海駅の直前で急停車。何だ何だと車内はざわめきますが、どうやら列車の直前横断があったようです。幸いな事に大事には至りませんでしたが、列車は安全確認の為に現場に10分程度停車したので、、接続するバスに見事に乗遅れてしまいました(T_T)。尤もこの日の予定は余裕が有って、スケジュール的には全く影響が無かったのですが、何だか朝からケチをつけられたようで、気分は今ひとつです。

気をとりなおして防府駅から山口市方面へのバスに乗車します。20分ほどの鳴滝バス停で下車。此処から文字通り「鳴滝」という瀧に行く途中に目的地の山口ビールがあります。滝があるぐらいの山の中腹にビールの店が有るので、現地まではやや急な坂が続いています。やや汗ばんできた頃に到着。既にランチタイムの営業が始まっていましたが、決して混雑するような場所ではないので、すぐにガラスに囲まれた温室のような客席に通されました。暖かな春の陽射しを浴びれば、はやりビールです。まだ午前中だけど、それを気にしていたらビール巡りは出来ません、と自分に言い聞かせて1杯目。空いた頃に店員さんが「食事はどうされますか」との問いを無視して2杯目。周りはパスタランチと食後のコーヒーを楽しんでいるのを横目に3杯目。開き直って4杯目と、結局全ての種類のビールを飲んでしまいました。

さすがに4杯飲めば酔ってくるので、早めにバス停に戻ってベンチで一休み。ついうとうとしてしまった頃にバスがやってきました。このバスに乗って山口駅へ、そしてまたバスを乗りついで萩へ。私にしては珍しくバス旅です。

明治維新の原動力になった長州藩の萩には、多くの史跡が残っています。吉田松陰の松下村塾もその一つですが、私にとっては何故か2箇所もある地ビールの町です。まずはその一つ「萩ビール村塾」を訪ねましょう。醸造所のある越ヶ浜は萩の郊外で、、陸繋砂洲と陸繋島といった地理の授業で習った地形そのものです。その陸繋島の中腹に萩ビール村塾の施設があります。もともとは柑橘類の加工が本業で、併設の土産物屋を覗けば、そちらの方のラインナップが充実していて、ビールは明らかに片隅に追いやられています。それでもビールを飲むのは私の使命・・・といえば大袈裟ですが、店員の小母さまにビールサーバーを操作してもらい、2種類のビールを飲みました。酸味が効いていてなかなか美味しいです。

さて2箇所ある地ビールの、もう一つは同じ越ヶ浜エリアにあります。決して大きな都市とは言えない萩の郊外に、2軒もの地ビール醸造所がある理由は興味深いです。その研究は次の機会にすることにして、まずはビールを飲むことにしましょう。越ヶ浜のマリーナに面していてい、大小のヨットが係留されています。まるで見本市のようですが、なかなかお洒落な雰囲気ですし、店の内装も合わせています。まだディナータイムには早い時間だったので、店内は私だけ。良い雰囲気に身を置いて飲んでいれば、気分はヨットマン(^^)です。などと阿呆な空想をしているうちに列車の時間が近づいたので、山陰線の下関行きに乗車しました。

石田 敏弘(VZG05000@nifty.com)