NEWS RELEASE:JR&私鉄    5
No.503 【JR海】台湾高鐵と新型高速車の調達に関する技術コンサル契約を締結
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2024-05-31 21:37:09
                              2024年 5月30日
                           東海旅客鉄道株式会社

   台湾高速鐵路股*有限公司からの技術コンサルティングの受託について

 当社は、台湾高速鐵路股*有限公司(以下、台湾高鐵)※1との間で、台湾高鐵が実施する新型高速鉄道車両の調達に関する技術コンサルティング契約を新たに締結しました。台湾高鐵は、当社が開発した最新型車両 N700Sをベースとした新型高速鉄道車両の導入を計画しており、当社は鉄道事業者としての知見を活かして、台湾高鐵に対する長期の技術コンサルティングを行ってまいります。
 * 「にんべん」に「分」の字

1.契約期間
 2024年 5月 1日から 2030年 7月31日まで

2.内容
 台湾高鐵が行う新型車両導入に向けた全体計画の管理、車両所・工場の検査・修繕設備の更新、オペレーション・メンテナンスを行うスタッフの訓練・教育プログラムの策定、信号システムの修正、新車引渡し後の試運転・性能試験などの業務に対して、当社が持つ技術的知見や助言を提供していきます。

3.その他
・台湾高鐵が運営する台湾高速鉄道※2は、新幹線と同様の専用軌道方式を採用し、 2007年の開業以来、安全、正確な輸送を実現しています。
・当社は、 2014年以降、台湾高鐵と締結した技術支援契約に基づき、台湾高速鉄道の台北〜南港間(約 9km)の延伸工事や電気設備などの更新工事において技術コンサルティングを行ってまいりました。
・2023年5月には台湾高鐵が Hitachi Toshiba Supreme Consortiumへ東海道新幹線 N700S車両をベースとした新型高速鉄道車両12編成(144両、約1,240億円)を発注しました。2026年から順次納入される予定です。
・今回の技術コンサルティング実施にあたり、台湾高鐵と当社は、2014年に締結した技術支援契約を更新したうえで新たに新型高速鉄道車両の調達に関する技術コンサルティング契約を締結しました。当社は、今回締結した契約に基づき、台湾高速鉄道の更なる安全性・安定性の向上に貢献していきます。 


1 台湾高速鐵路股*有限公司:1998年5月11日設立。主要ビジネスである台湾高速鉄道の運営のほか高速鉄道各駅と市街地を結ぶバスを運営。本社は台北市南港区。
2 台湾高速鉄道:2007年1月5日開業。台北・南港〜高雄・左営間約350kmを最高速度時速300km、最速1時間45分で結ぶ高速鉄道。