NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.551 【大井川鐵道】1-3月 C11 190に門デフ取付
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2015-12-22 18:24:12
プレスリリース                    大井川鐵道株式会社
                        http://www.oigawa-railway.co.jp
                           平成27年12月22日


           C11形190号機に門デフ取り付け
         九州仕様となって新春から川根路に登場



大井川鐵道(静岡県島田市)で走っている蒸気機関車(以下SL)C11形190号機は当社の主力SLとして活躍しておりますが、2016年新春より除煙板(デフレクター)を九州地区で活躍していた型(通称 門デフ)に変更して運転します。なお、除煙板の交換は鉄道趣味誌「蒸気機関車EX」を発行するイカロス出版(東京都新宿区)とのタイアップです。詳細は以下のとおりです。


1.C11形190号機について
1940年、川崎車両で製造。早岐機関区(長崎県)や熊本機関区など九州を中心に活躍し、1974年 熊本で廃車になりました。廃車後は八代市の個人の方が所有していましたが、2001年6月、当社に入線。2003年7月19日に営業運転を開始しました。

2.除煙板(デフレクタ)とは何か
SLの正面両脇には除煙板(デフレクタ、デフ)が取り付けられています。これは走行中、煙突から吐き出される煙が車体や運転席にまとわりつかないように気流を変えるために重要な部品です。
しかし、SLの駆動力を伝えるシリンダが除煙板の下にあり、保守を行う際、存在が煩わしいものでした。
調査の結果、除煙板の下部は気流変化の影響が少ないことがわかり、戦後、九州の小倉工場で除煙板の下半分を省略し、山形鋼で固定した「小倉工場式切取除煙板」が誕生。九州で活躍するSLの多くに採用されるようになりました。
名称は小倉工場のある門司鉄道管理局管内であることから「門デフ」と呼ばれるようになりました。
前述のとおり、保守現場からは歓迎されたほか「九州を走るSLを象徴するスタイル」と言われ、「門デフ」を付けた車両は国鉄時代からSLファンに大人気となりました。

3.なぜ、交換するのか
C11形190号機は熊本地区を中心に活躍していたSLですが、「門デフ」の取り付け実績はありません。しかし、鉄道ファンの間からは「九州にゆかりのあるSLにぜひ「門デフ」を取り付けてほしいという声が多くあがっていました。
その中で2016年には大鉄SLの本線営業運転が40周年にあたり、節目の年となることから「門デフ」を取り付け、九州男児らしさを強調した姿に生まれ変わります。

4.今後の予定
●「門デフ」を取り付けての営業運転は2016年1月〜3月までの期間限定とします。
●他のSLといっしょに使用しますので運行日は確定しておりません。
●ただし、2016年1月1日と1月2日は日章旗と新年ヘッドマークをつけて運転する予定です。
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